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#159 Re:P2!と黄金世代
投稿者:LD <2006/12/12 04:29>
<<<親記事]
今から書く評価は少し針小棒大な部分があります。
僕は「P2」も「黄金世代」も良く出来ていると思っているので、たとえば今、純粋な比較論として「乙女ちゃん」が弱いという話を書こうとしていますが、その弱さは僕自身は必ずしも致命的な弱さではないと思っています。ただ、敢えて奮わない原因を追求して行くと、こういった部分に集約されてくるかもしれません。同時に両作品ともかなり理詰めの組み立てを感じるのは間違いないところです。
両先生の端的な比較としては、画力やページの見易さは江尻先生の方が上かなと見ています。寒川先生については、以前「小波ちゃんは何故モデルなのか?」という問題に大して漫研では「“可愛い”という記号を与えるため」という予測を立てましたが、これが真とすれば設計に対して(設計なんて言い回しをしているが、マンガの組み立てに何か規定があるワケではないので、オール・フィーリングでよい事を考えれば)かなり冷静さを見て取れるかと思います。
寒川先生が画は全然駄目なワケでも、江尻先生の設計がどうにも不味いわけでもないんで微妙な差異なんですけどね。

※ 少年ジャンプ2006年1号において「P2」連載11回目、少年サンデー2006年1号において「黄金世代」連載31回目

さて、まず「黄金世代」の構造ですが、基礎構造体が唯=小波ちゃん=近江である事は論を待たないでしょう。違ったタイプのストライカーである唯くんと近江を小波ちゃんで繋ぐというのが“上手い”と言えると思います。この作品、当初、唯くんの従格にしか見えなかった小波ちゃんを上手く、近江にブリッジさせるところがスタートダッシュの命題だったかもしれません。
で、トラは唯くんの従格として設置され、蓮葉は近江の従格として設置されたのですが、現状は既に「トラの目によって近江が語られ」、「蓮葉の目によって唯くんが語られる」状態にあります。勿論彼らは各々の従格を止めたワケではないので、つまり関係性の線がキレイにクロスしている状態です。この構造対の縁側で空いているスペースをナリアちゃん以下サッカー部がサポートしています。キーパーはあくまで小波ちゃんと見ていますが。
ああ〜、何かこう書いているだけで、滅茶苦茶キレイな構造をしているじゃないか!!w

(…う、ちょっと限界かも。続きはまた書きます)
  • Re:Re:P2!と黄金世代 投稿者:柘榴 <2006/12/13 06:49>