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#239 サプライズ・グロスに注目していきまっしょい!
投稿者:ルイ <2008/07/02 03:12>
<<<親記事]
 脚本に関しては、ほぼ同感です。下山健人さんは、カブトボーグチームの中でも一極集中の速度型というのか…途中で余りペースを落とす事のない脚本家、という印象がありますね。

> 原画:牧野竜一、河野悦隆、栗田新一、栗田聡美、山本周平、谷拓也、和田伸一、松下清志、小澤尚子、荒川理恵、川村幸祐

 ところで、こういう普段のローテーションにいない方たちが原画或いは作画監督をされている時、まず注目すべきは題名通り、グロス請けしている会社だと思います。

 グロスというのは、TVアニメという殺人的な(笑)世界の常識として、古くは鉄腕アトム(って事は、日本TVアニメ誕生から歩を同じくしている)の頃から存在する、1話丸ごと制作お任せシステムの事ですね。10年ほど前に「ロストユニバース」をはじめとして話題になった「作画崩壊」は、グロス先を安上がりな海外に求め、しかもその海外のスタジオが酷いものだったから、というのは有名な話。最近で有名な「夜明け前より瑠璃色な」も、海外グロスですし…(で、戻ってきた頃には作監修正でどうにかなるような時間が無い!ってパターンですね)現状、1クールなり2クールを、全て自社で受け持つというのは「不可能」と言っていい事でしょうから、実の所良いグロス先を見つけるというのは、作品の為には何より重要な事なのかもしれません。(或いは「しゅごキャラ」「ギアス」あたりがやってみせているように、自社スタッフがグロス回にも作監協力などで介入したりする、テコ入れ方式か)

 と、いう長い前置きをしつつも、今回の「とらぶる」はAICスピリッツのグロスなんですよね。大体、OPやEDの最後に「制作」或いは「制作協力」としてクレジットされます。AICは5年ほど前に制作を複数に分けてから、各々の個性が出ているわけですけど…その中でもスピリッツの回は、こういうサプライズな回あるいは作品に発展しやすい。僕はここの顔とも思える「牧野竜一」さんの名前の有無でチェックしています。アニマックス作品という、いかにも条件に恵まれているとは考えにくい「東京魔人学園」がひそやかな作画アニメとなったのも、牧野さんをはじめとした、スピリッツの功績です。原画の中では「栗田新一」さんなんて、若手では売り出し中で・・・何故わかるかって言ったら、昨年末最大の作画回、若手アニメーターの祭ことハヤテのごとく39話にいたからなんですけどね。という事で、この回、妙にハデなパースというか遠近感処理(巨大な剣とか)妙に80年代な光エフェクトなんかがありましたが、この辺も栗田さんではないか、ととりあえずアタリをつけています。今の若手アニメーターの方が、単純に「面白がって」その辺の作画技法を使うんですよね…。

ちなみに、ジーベックには「スタジオジャイアンツ」という信頼のおけるグロス先がいて、ジーベックが数作同時に手掛ける時は「ジャイアンツがどっちにいくか!?」が注目点であるというマニアックな視点が(笑)。今期はとらぶるがジャイアンツを引き当てた(?)わけですが、良い回もあったけど、とらぶる参加最終回(13話だったかな?)は酷かったなぁ…ま、まあ!とにかく!グロス先まで注目して、更なるこの作画オタク坂をともに登っていきましょう!うん!