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#245 切り捨てる勇気
投稿者:ルイ [2008/07/18 17:06]
<<<親記事]
メインの主張とはちょっと逸れた、脇道の話ですが。

ここは井汲さんが予め
>始まる前に話数がきっちり決まっていて、シリーズ構成を終えてから作り始める1クールアニメとは事情が全然違うので一概には言えませんが

と言っておられるので、大丈夫だとは思いつつ…
やっぱり、漫画(特に週刊連載)の連載って「生き物」なんですよね。そこにライヴ感が乗る割合は、アニメの比ではない。アニメはアニメで声優の演技や作画に「乗る」のでしょうけど、少なくともシナリオ構成はかなり早めにあげておかないと、制作が立ち行かなくなる。

言い換えれば、漫画はそうではないんですよね。さしあたって次の週のネームが切れればいいわけで(極論ですがw)構成をキッカリ組む人もいるのでしょうが、数十巻続くような漫画でどこまでも全てそれを脳内管理しているかといったら、皆が皆そうとは言い切れないでしょう。作者自身も「先の成長」を期待してキャラを出す事もあるかもしれません。そういう意味では

>最終話でも天地・向井・そして唯までもが切り捨てられ(天地に至っては卒業式でも出番ゼロ)、「一体こいつらって何のためにいたの?」という不可解な疑問を読者の胸に残すことになりました。

これに関しては、いいんですよ。多分。
寧ろ風呂敷を広げ続けた作品で全てにおいて「何の為」を追求しだすと、全作品に「ワンピース」並みを要求することになるはずで(笑)、中に「死んだ芽」があっても、それは逆に優先するラインの為に割り切る勇気の象徴にもなりうると思うんですよね。まぁ作家に小技があれば、そこらへんにも便宜上のなにかしら役割を与えたりできるかもしれませんけど…それは別の話で。とりあえずこの「不可解な疑問」は、週刊連載にはあんまり持たない方がいいんじゃないか。減点法ではなく(そういうケースは起こりうるものと考えて)逆に「何のためにいたか」が鮮やかに結びついた作品があった時に「○○先生、生真面目だなああああ!!!!」とかなんとか、驚いて称えればいいのではないか…と、そう思います。

繰り返しますけど、予めシナリオを決めていくアニメでその言い訳はほぼ成立しないんですけどね(笑)。(4クールともなれば「育ててみる」形式もあるだろうけど、DC2は1クールアニメですし!)ただDC2の場合、「SS」の存在によって、それなりの説明・解釈はできるようになっています。この辺はいちご論とはまるで関係ないのですが、単体でとても興味深いものになっているので、そのうちSSを観賞してみる事をオススメしますよ。

…関係ないともいえないか?その「解釈」でいったとして、結局「いちご」同様」演出の下手さという批判に繋がってしまうのかもしれませんね。やりたい事はわかるのですが、と。

…そう「やりたい事はわかるのですが」ですよ。つまり。DC2はDC2SSと足し算してようやく「いちご」と比肩しうる作品になるのであって、DC2単体では、やっぱりいちごどころじゃないと思うよww…というのが僕の感想なんですけどね(笑)。いちごは「都合」の為に向かう手続きの不備なりを指摘されているけれど、DC2は「都合」が見えないんですもん。この差は大きいなあw