#248 作画チェック OPチェック ニニンがシノブ伝 OP 投稿者:ルイ [2008/07/26 23:06]
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気分はいつもグルグルー!シノブでーす!(シノブ=水樹奈々)ガーブルァー!(?w音速丸=若本規夫) 公式サイト:http://www.ufotable.com/2x2/ 絵コンテ:まついひとゆき 外崎春雄 演出:高橋タクロヲ 作画監督:柴田淳 原画:板垣敦 竹内哲也 細田直人 渡辺浩二 須藤友徳 柿田英樹 小船井充 志田ただし 木村豪 三浦貴博 加藤やすひさ 柴田淳 …こんの萌えオタがァーッ!orz (…い、いや、萌え造形なのに骨格も感じさせて、上手いから貼ったんですよ?勿論?w) 今年に入って、自分がアニメをまるで観ていなかった時期の作品などを色々追っかけています。で、その中で一本挙げろと言われたら…「かみちゅ!」。好みで言えば「エルフェンリート」なども愛すべき作品ながら(構成甘いけどねぇ…)、とりあえず「この一作」と言えばかみちゅ!だろうと。しかし、正直絵すら観た事なかったこの「ニニンがシノブ伝」がそれと同格にまで上がってこようとは、予想だにしていませんでした。いやぁ…単に「まなびストレート」「フタコイオルタナティブ」「空の境界」と良作を生み出すユーフォテーブルの制作アニメ(あと、「まなび」「フタコイ」脚本の金月龍之介さん作品)を追っかける流れで、ついでに観たんですけどね?ていうか、直前まで「住めば都のコスモス荘 ニニンがシノブ伝」っていう…いちタイトルだと思ってたんですけどね(笑)?(※住めば都のコスモス荘 スットコ大戦ドッコイダーは別に存在します!)脚本、コンテ、作画、声優…あらゆる要素が高次で融合した、かなりの名作です。「ドタバタギャグ」というジャンルのせいか、僕はそこまで語られているのを見た事がなかった。なんでしょうね?駄菓子にも最高の駄菓子があるのに、一つの視点に固執しちゃうと(優れた物語、とか)こういう作品を見落としちゃうんですかね?…などと、自分の無知を勝手に他人様のせいに転嫁しつつ(スイマセン!)、まあそれは冗談としても、素晴らしい作品なのです。観ていない方は、是非。ちなみにかみちゅ!もコレもロリぷに系ですが、偶然です。そんな太字にするほど言い訳がましさが増す怪しさを自己演出をしつつ、とりあえず今回はOP(作画)チェックを。…今更…?う、うろたえないッ!遅れアニオタはうろたえないッ! わーたしー、くのー、いちー♪ニーニーンーがシーノブです♪ 歌詞でわかる通り、このOP、主題歌がちゃんと「主題歌」してるんですよね。やっぱり作品のタイトルや中身に関わる言葉が歌詞にあると、それだけで嬉しくなっちゃうなぁ。作品の完結性・完成度が増すんですよね〜って、ここは冒頭、Aメロの作画。「くのー、いちー♪」の所がちょうど一段目4・5枚目で、指の「いち」と組み合わせています。しかし、このカットで良いと思うのは2段目の2枚目、そして最後の忍者達でしょうか。まず2段目2枚目ですが、シノブがくるっと一回転する前に、体を向かって右側に、しかも気持ちよさげに流しているんですよね。ここの「溜め」とでも言うのか、動作前の動作の気持ち良さ。ふんわりとした動きは素晴らしいです。最後の忍者達は、ラス前の一枚から花吹雪に繋がるタイミングの気持ちよさは勿論、そのあとの手先が良いのです。ホントはそこだけで数枚貼りたいくらいですが(嘘)地味に手先が、花吹雪を放った「ピーク」を境に、弛緩していっている(ほんのちょっと下がっていっている)んですよね。僕はこの忍者の動きを観て、「ああ『かみちゅ!』の一話、ケンちゃんの書道シーンの人(竹内哲也さん)かな?」と思いました。 ところで歌詞も掛け声もあまりに秀逸なので、画像の間も。 みーなーらーいだーけーど♪忍者のーみーちーをまーっしぐらー♪ 学ぼう、忍ー法ー(ニンニン!@シノブ)♪今日こーそ大変身♪ 呪文となーえーて、大胆ポーズきーめてみまーす♪ (なぁんだそれはぁ〜こめかみに今チュウウ〜@音速丸w) いくーぞー目をとじーてー深呼吸してー♪(ッスゥー!@音速丸w)) 忍♪法♪ぶーんーしーんーの術ー♪(えーいやー!@シノブ) 1・2・3・4!(いちにっさんし!@シノブ)あーりゃりゃりゃ変ね♪ ぶっちゃけぼっちゃけ失敗いっぱい♪ みーててー♪こーんーどーはー手ー裏剣ー♪ 音速丸の背景動画コーナーですね。一段目3〜5枚目をちゃんと段階的に描く事で、それ以降が音速丸主観視点に移行していても、自然に見られるという。音速丸だからか、胸のあるシノブ&楓の時は胸に寄り気味のルートをとっている割に、ロリーなミヤビ(緑髪。釘宮理恵ボイス)はガン無視で手の上をすり抜けていくあたりが芸コマでナイスです。最後のバッティングも、オバケどころかそのまんまの実線でバッドがブーメラン化しているのが実にいい(笑)。 1・2・3.4!なんとかなあれ♪ えいやーえいやー♪(えいやーえいやー!@シノブ)イチかバチかで♪ 背景動画ときたら次はサーカス(ミサイル)ですね、みたいな…アニメーターの本能に則った(笑)コンテが光ります。ミサイルがカラフルなのが良いですねえ。カメラが全くの固定でも、シノブ追尾でもなくて。ある程度固定しているんだけど、シノブが激しく動いたら追っかける(でも追いきれない)というこのカメラ中央から外れた動きが良いです。音速丸から飛び降りる流れはただ上手い。最初、ユーフォのサーカスという事で「松田宗一郎」さん?とにわかなりにアタリをつけたんですが、テロップみたら居なかったので…調べてみたら、柿田さんという事のようですね。柿田さん参加作品はあまり押さえられてないんだよなあ…作画の道は険しいわ…orz。 みーててー♪パーワーはーぜーんかいー♪ 黒シノブ(誰だよw本編でも一度も登場せずw)との剣戟。この間、約3秒。背動としてミサイルときたらチャンバラだよね!みたいな(ry 今書いた通り、3秒にも満たないこの時間で、抜き出したい画の嵐です。顔はかなりラフなのですが、原画に良い意味での勢いがありすぎて、作監さんもアンタッチャブルになってますね。シノブか黒シノブ、どちらかの視点に立って「動いて」みればわかる通り、ここの原画にはちゃんと「流れ」が存在するんですよねえ。画像サイズ制限との兼ね合いで、ギリギリ判断できる程度のサイズを残したつもりですが、どうでしょう。ちなみに「忍者なのにポン刀なんですね?」みたいなツッコミはしたもの負けですのでよろしくお願いします(笑)。いや、それ言い出したら、だから黒シノブ自体存在しないからwイメージフィルムの世界ですね、コレ。本編では、こんなバトルシーンは一度も登場しません。はい。ユーフォ作品でこういう鋭角的なキレのある動かしといったら、僕はまず「木村豪」さんの名前が浮かびます。最近ユーフォ作品を立て続けに観たせいか、即席気味にファンなのですが、キレてますよねぇ。…しかしこの画の崩しを考えると、「フタコイ」の時の、銭湯での沙羅によるK1選手ばりのハイキックは、作監修正がしっかり入ってるのかな?探偵キックはまさに木村豪!って感じですけど。作画初心者は色々推測していかないと、レベルがヒトケタからちっとも上がらないので大変です…orz まあともかく、作品の為にある主題歌、遊び満載ながら可愛さなりをちゃんと表現できている作画、さらにそれに加わる声優さんの合いの手(特に水樹さんの「えいやーえいやー!」が可愛いなあ!)と、総合力の高いOPです。グダグダギャグもので、OPだけシリアスなフリをするってのは結構な常套手段で、アニメやゲームで大量に思いつきますが(「カブトボーグ」とか「キャプテンラヴ」すらそうだよなあ)、それをハイレベルな作画で真っ正直にやってみせたOPと言えるでしょうね。 ユーフォテーブルは「まなびストレート」あたりを転機として、作画との付き合い方が少し変わってきたような印象があります。僕が最初に観たユーフォ作品は「まなび」だから、今考えると、って事ですけどね。勿論それ以降の作品も作画的に優れたものは持っていても、もう少し作品性の下に収めるようになったとでもいうのかな?暴走は少ないように思います。そのひとつのゴールが「空の境界」でしょうか。…でも。僕が数ヶ月で立て続けにみた「住めば都のコスモス荘」「ニニンがシノブ伝」「フタコイオルタナティブ」には、明らかに一本芯が通った、「動かす娯楽アニメ」としての信念が存在していました。特に前2作。(フタコイのイカクマなどの暴走が叩かれたのは、増してきたテーマ性、作品性と作画とのバランスの問題かな?)…まあ、「まなび」を初めてみた時の僕の感想が「動くなあ!」なので、その魂自体は今も受け継がれてるんでしょう。 音楽オタクとしては、こういうのは良くあるもので。最初のアルバムから3枚目あたりまでに、そのバンドなりミュージシャンの「根っこ」は全て張り巡らされているというタイプですよね。実際、音楽に限らず、小説や漫画、映像表現などにも通じる話じゃないかなと思うのですが、寧ろそれらに通じるのは「基本」で、それが「アニメ制作会社」という団体単位にまで適用できる、というのが面白いと言えるかもしれません(作家性を有した集団とか、そういう視点で)。 ユーフォはある意味での「賢さ」を覚えて今に至る、という言い方はできるかもしれませんが、しかし、やはり今もユーフォはその血を隠し持っている。…なら、大物ミュージシャンにおけるMTVの「アンプラグド」企画がそうだったように、その本性を再び曝け出す機会が訪れるのを楽しみに待ちながら、ユーフォ作品を追っかけてみるのも面白いのではないでしょうか。…さしあたって、シノブ伝の2期を作ってくれんかね?んん?w |
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