娯楽のハイエナ

議論用のツリー式掲示板です!
日頃疑問に思うこと不満に思うことの
書き込みにお使いください。



表紙 ツリー作成
#262 作画チェック EDチェック バトルスピリッツ 少年突破バシン ED
投稿者:ルイ [2008/09/12 22:49]

みんなで観よう!
公式サイト:http://www.nagoyatv.com/battlespirits/index.sms
絵コンテ・演出:高橋順
総作画監督:しもがさ美穂
作画監督:石川てつや
原画:東出太 田中ちゆき 森田岳士 高木潤 野崎温子


秋番組の先陣を切って、少しはやめに始まったこの作品。

 玩具もの(カードバトルもの)で、シリーズ構成の佐藤大さんがどんな物語を伝えようとするのか、お手並み拝見なんだぜ…。

 なかなか良く動くアニメですね。太めに取った線が気持ちよく動くさまは、爽快でいいな!

 メガネ子可愛くね?

などと言って観ていた時は、本編を期待値込みでチェックするかなあ…?と考えておりました。ええ、そんな頃もありました。

(;゚ Д゚) …さあてEDチェックEDチェック。
本編に一秒たりとも出ていないキャラが、EDだけでかっさらっていった件。名前も知らない彼女のライブ作画にやられてしまいました。最近「涼宮ハルヒの憂鬱」ライブ回やEDのロトスコープ作画あたりからか、こう全身を捉えるショットが使われる事が多くて…それは格闘作画でも、松本憲生さん以降、カメラ引いて!引いて!という潮流がある気がします。それは悪い事ではないし、全身の動きが見える楽しさというのも勿論あります。体全体を動かす&空間を捉えるイメージがないと、そういうものはなかなか綺麗に動かせない。が、それイコール、アップ画は動きを意識しないで済むもの、という話でもない。このアイドル少女の動きは、全身を完全に捉えた画というのはほぼ無いのですが、全てに躍動感がある。全身が見えるんですね。素晴らしいライブ作画だと思います。原画は5人、少数精鋭。正直どこもかしこも良かったのですが、ポイントとしては 





 まず手先やアクションの「大きさ」。こう、動画枚数で「動いてるなあ!」感を出すというのもありますが、このEDは主に原画が支配した、原画で動いてるなあ!感を出した作品ですね。こういう作画は、コマ送りしていると本当に楽しいです。どの画を選び取ったのか、というアニメーターさんの「意図」が、ほとんどそのまんま浮き出ていますから(その分、抜くのが非常に…orz)。

 加えて、光源による影の出し方。これは色彩も相当頑張ったんでしょう。…しつこいけど、アニメ、紙なんで(笑)。光当たっても色変わらないんで(笑)。OPで「2D色彩設計」としてクレジットされている柴田亜紀子さんの仕事でしょうか?今後このアイドルちゃんのライブシーンが何度か登場する事があるならば、それ用に色彩設計は済ませていても不思議はないんですけどね。本編で毎回、こんな気合の入ったライト当てられるかな?せいぜい一色じゃないかな?…などとどうでもいい所が気になってしまうのでした。



 回り込みも密やかに挟みつつ、全編この手先と動きで魅せる作画で…更に、リズムの乗り方が滅茶苦茶いいです。ドラムのシンプルなビートに基本乗っかってるんですが、Bメロの「思い立ったら〜」のあたり(麦わら帽子のあたり)でドラムパターンが古風な「ズンタタズッタ」になるんですよね。ベンチャーズ時代からの伝統というか…バスドラも入れてるかな?…このあたりねえ、もう、気持ちよくってしょうがない!演奏もいい!今回終盤を抜き出しすぎた為に抜粋したものの、足だけ映してるカットもあって、そこも注目です。膝と、肩の動きでリズムが感じられるように描いてるんですね。

 で、まあ全編良い中、この後がラストの「もっともっと〜」以降オンリーです。ここが一番良かったかな…麦わらも相当好きなんですが、回想っぽい撮影処理のせいで何かぼやっとしてるんでw…この少し前の「生まれてゆく新しい世界で」も同様にアイドルちゃん、結構手先ババっと動くんですけども、この「もっともっと〜」以降、丁度カメラが寄って目を一回閉じて、開いたあたりから、全部の画、線が一枚絵です!とでも言わんばかりの気合の入った「原画動かし」が堪能できます。それぞれの原画のコマ数の差・タイミングだけで動きを感じさせているかな?クレジット順だと野崎温子さん…確か「KITE LIBERATOR」、梅津康臣さんが語っていた「うつのみや理さんオススメの動かし屋」なんですよね、野崎さん。ここか!?まさに原画でもってコントロールする感じが「らしい」ような…真相やいかに。まぁ…ほぼ一枚も省けませんでしたw公式サイトで、動画を観る事が可能ですけど…ここはコマ送りや停止機能が充実した環境でどうぞと言いたい。








 作画厨になったばかりの素人としても。中に動画沢山挟んで「ククッ」と(コマ送りしてる時の感覚)いう動きもそれはそれで良い一方で、この力技でもって中は必要ないんだ!と力説されてしまうと「は、はい!そうですね!」と言いたくなります(笑)。まぁこれ、皆が皆簡単に出来るものでもないんでしょうね。ここの原画もやっぱりタイミング一定じゃないし、イメージができないとこういうものは形にできないんだろうなあ…そういう意味で、まさにコマ送りする為のゾーンかと。

 このEDのせいで「DVDにはノンテロップEDを収録!」などとアナウンスされた日には、「そんな表示消すだけの手抜き特典にこの俺が釣られ」などと言いつつ華麗に喰い付きそうな俺様がいますよ?いやぁ…この高垣彩陽娘ちゃん(※最初に書いた通り名前もキャストも不明ながら、まあ十中八九「謎の美少女バトラー」スイレン=高垣彩陽の正体なんで…ハッ!?変身前と後で声が違うパターンじゃ!?ぼ、僕は許しませないよ!?)期待大です!メガネ子もいいけどね!

 …あれ?最初に偉そうに言ってた「構成佐藤大だから」云々はどこにいったんだい?萌えオタ君?orzち、ちなみにDVD特典が「高垣彩陽が歌う」バージョンだった場合、俺100%食いつきますんでお願いします!(開き直った上に、だからまだ声優不明です)