#240 作画チェック マクロスF♯13メモリー・オブ・グローバル 投稿者:ルイ [2008/07/06 02:58]
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脚本:吉野弘幸 絵コンテ・演出:松田清 作画監督:大籠之仁 原画:新井俊行、入江篤、、岩倉渚、上田幸一郎、大久保直子、大久保宏、門智昭、金田栄二、岸田隆宏、杉村友和、高井浩一、土屋智義、中野良一、野崎温子、日根野優子、松田清、山崎秀樹、吉崎雅博 NARA ANIMATION 第二原画:土屋智次 微妙にロリったランカ&アルトのやり取り。アップ修正みる限り作監さんはしっかりキャラクターデザインを掴まれていると思いますが、ここの甘いやり取り一連は原画さんの個性かな。 マクロスFは毎回キャラデザを余り重視せず、結構フリーダムに作画されていて…時たま若手アニメーターの意欲的作画が拝めるという、プチ作画アニメではありました。しかし今回は「サテライト制作のマクロスに望まれていたのは、本来こういうものだよね…」と感じ入る事のできる、良回です。やっぱりサテライトのSFアニメと言えば「ノエイン」というハイクオリティな前例があるので、こういう完成度の高い、作品演出に沿った作画があると「これだよなあ」って思いますね。五十音順表記の中で、僕でも知ってる入江篤さん、大久保宏さん、岸田隆宏さん、野崎温子さんなどが名を連ねています。大籠さんによる修正もしっかりしており、全体的に質の高い一話なのですが、その中で特に目に留まったものを…。 グレイスさんの超人ジャンプ。あっさりとしたシーンながら、溜めが効いた後のジャンプ、俯瞰から捉えた時の浮遊感がお見事です。 ランカ回想シーン。優しい線。まあそこまで凄くないんですけど、ここからランカの顔に寄って、更に膝枕をしているお母さんにやわらか移動。 この回の爆発・水しぶきをはじめとしたエフェクト作画は基本モコモコ爆発といいますか…細かく各所から膨れ上がってくるような作画なんですよね。エフェクト作監がいるわけでもないのに…うーん。ここは、最初の爆発はCGなのかな?途中から手描きの煙を描きたしていっているような印象?かなり面白い、手描きとCGのミックス臭漂う作画です。 アルトのヴァルキリーが立ち上がったマクロス四番艦に向かっていた所、そのマクロスが崩壊していって、中から敵が沸いて出てくる前まで。マクロスが立ち上がる所の巨大感→アルトが正面奥にあるマクロスに向かって突っ込んでいく際に、手前背景の森を動かす事で出る立体感→ボコボコボコァ!と膨れ上がるエフェクト、と一連どことっても上手いです。最後、CGモンスターが出る時には、この煙はCG煙に入れ替わってるわけですが・・・自然な流れだ。マクロスはCG良いですからね。大久保宏さんは空間(立体)把握やエフェクトが巧みな印象があるので、このあたりか、上述のグレイスジャ ンプあたりかな?ととりあえず思っています。 グレイスさんが「ディメンションイーター」(怖!)を起動させるカット。人間の腕が、触手のようなものに切り替わる所。服や表面の皮膚を破りながら触手がグアッと広がって、差込口のような所に収まっていく作画は圧巻。ここも短いカットなんですが、とにかく今日のマクロスは職人気質です。全てが収まる所に収まっているんですよね…。 またもグレイスさん、「健闘を祈るわね、フロンティアの皆さん」と言いながら下から吹き上げる風、というか爆風によって飛ばされていく(任意に体を預けて)ところ。ここの表情から髪のなびきがちょっと強烈で…この髪の毛の動きが投稿させたと言っても過言ではないです。この後、メガネも上空に飛んでいくまで全部好きです。井上喜久子さんが演じられているんですけど、作画パワーも相俟って物凄く不気味です、グレイスさん。井上さんとしてはアタリ役になるのではないか、という感触があります。…この辺、グレイス担当岸田さん?とにかく上手いです。 画像が多くなったのでこれ以上貼るのは控えます。でも、ここまでの画像でもわかる通り、今回は作画だけでなく後ろの背景もかなり良い仕事をしています(全部スタッフを書く根気の無い、僕を許して…)。崩壊前の惑星(惑星はそれを知る由もないわけだが)の黄昏を綺麗に描いた、森、空。CG空戦はいつもTVシリーズとしては望外と言える仕上がりながら、今回は更に良い印象。作画が良いからか相乗効果?…ともかく、総合力の高い一話でした。今回、13話・・・つまり1クールの棹尾を飾る回がこういう出来だと、全体の印象まで改めてしまうようなチカラがありますね。いや素晴らしかった。…で。 いかしーたーあの娘はエイリアン♪(エイリアン!←掛け声) …。 なんでこのシリアス回に、こんなアイキャッチを入れてくるの?wねえちょっと、何考えてるの?w… イイゾモットヤーレ!(笑) |
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