投稿者:ルイ
題名:ウィンターガーデン&ローゼンメイデン
一言:☆☆:昨年23日、24日に放送されたセット商品(?)、観終えました。まずウィンターガーデンの方は以前書いたとおり音は良く、特に劇中、ぷちこが歌うフレンチポップが声質と相俟ってバツグン。学園祭で軽音部がこんな音出したら、選曲込みで凄すぎて引くわ(笑)。・・ただ、前編ラストのクレジットで「びっくり種明かし」をしたという実感があるのか、後編はのっけから「でじこ」「ぷちこ」という名詞が乱舞。タガが外れて日常感を破壊してくれたのと、同時に桜井弘明監督も「カミングアウト後」の安堵からかお得意のダバダバ演出をこっそり復活させていたりして、前編の「何もない良さ」は薄れちゃいました。前編はせいぜい一ヶ月程度しか経過してない所を丁寧に描いたのに対し、後編一年近く一気に描いちゃった、というせいでもあるんですけどね。その割に時間を割いた、ぷちこのファンサービス演出が全く本筋に絡んでこなかったり(バイトを始め、バンドを組み、演奏する・・?全て、全く話に関係ないです)、ヤハリ「デジキャラットである事」と作品性とのズレを感じました。一方ローゼンメイデンの方は、何も知らない一見さんとしての感想ですが・・まあ、おそらくファン人気が高いのであろう「水銀燈」のエピソード。作り手と受け手の間にそういう(水銀燈こそ裏メインだ!とでもいうような)共通認識がない限り、成立しえないような内容でした。前編の途中からず〜っとただ回想を描いて、後編のBパート終わりに回想が終わるという、まあ、旨味のカケラもない演出ですが、これで許されるという事は水銀燈人気は余程なんだろうなという推測ですね。作品の描き方もかなり水銀燈に同情的で、僕みたいなシロートが観た限り、主役?ともいえる真紅に同情の余地、ないんですけど(笑)。彼女は優しさで水銀燈に接していたけれど、その意識の根には確かに「彼女はローゼンメイデンではないから」という「見下し」があったことは否定できない。それが無意識のものだったというフォローをしようにも、水銀燈にお父様から頂いたブローチを壊された瞬間の「ジャンク!」発言で不可能に。カッとなって言っちゃうセリフってのは、「ふとした」ものだから許されるっていうより、普段思ってないと出てこない、寧ろ本質ですから(笑)。・・・どちらも、1時間ドラマとしての価値は疑わしいデキだったですねえ?ファンアイテムと言えばそれまでですが、新規は掴めそうにないなぁ。

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