投稿者:ルイ
題名:ポーラー・エクスプレス
一言:☆☆☆☆:もうちょっとコンパクトに出来た気もするシンプル脚本ですが、面白かったです。サンタを信じるというのは「いつまでも子供でいる事」でも、ましてや「宗教を盲信する事」でもなく、かつて何も疑わず「ある!」と言えたものに、ある時「あるハズがない(かもしれない)」と気づき、知り、それでもなお「でも、ある!」と根拠なく自分の内で言える事を意味します。その途中の「知る、気づく」事こそが成長であって、その後再び信じるか、信じないかは成長云々とは無関係の精神の話です。ラヴィン・スプーンフルの「Do you believe in magic?」を人生の一曲としている自分としては、この作品とのシンクロ率はメチャクチャ高かったですね。一周した上で、なお「信じる」事。その対象が魔法かサンタというだけで、かの名曲とこの映画、伝えたい事には大差がありません。主要スタッフも何人かも「Do you believe in magic〜♪」とか口ずさむタイプなんじゃないでしょうか(笑)。主要人物のほとんどに名前がなく、また少年少女たちが友情を得ながらも「互いの名前を聞こうともしない」あたりとても共感度の高い映画でした。唯一、最後まで手元に残る”信じる事の象徴”サンタの鈴に関しては、1度ポケットから落ちた時点で「無くなってもいいんじゃね?だって、目に見えなくたって鈴の音も聞こえるし、サンタも信じられるでしょ?」と思ったのですが、それは僕が骨の髄まで「Believein界の住人」だからかもしれません。まあ、いい映画でしたね。信じる事を失いかける、そして、信じるものを絞ってしまいがちな思春期頃の子供に見て欲しい・・道徳の授業とかどうでしょうか(笑)。あ、僕の「人生の一曲」も音楽の授業でやって欲しいなーw If you believe in magic
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