投稿者:ルイ
題名:新・エースをねらえ!
一言:☆☆☆:(23話・衝撃と波紋とお蝶夫人)たまたまTVで放映されていたので観るとはなしに観ていたのですが・・・。いやー、やはりエースをねらえ!というと、語られる際出崎演出!と不可分な面があって、それは僕にとっても同じ事だったんですよね。ぶっちゃけ、新エースは旧エースと劇場版に挟まれたエアポケット、くらいに思っていた。無駄に出崎演出が基準になってしまっているせいで、どこを切り取っても地味に見えるし、テニスシーンはなんか棒だし(←おい!)。・・でも、良かったですこの1話。何が良かったって、作画でも演出でもなんでもなく、間違いなく脚本1人勝ちだとは思うんですけどね。セリフの直裁さというか・・・演出が旧に劣る事を自覚しているからこそ、とも思えるような、俺はこのセリフで全てを表現する!てな熱情が感じられて素晴らしかった。Aパートお蝶夫人の親父が、お蝶夫人に向かって「先駆者はいつも踏み台だ」と告げるあたりからワクテカが始まり、ラスト、ひろみに敗れたお蝶夫人が海の波に向かって嫉妬や憎悪を消してくれるだろう、と呟く。・・嫉妬!憎悪!認めちゃった!・・お蝶夫人かっけええええええええ!・・・で、それを受け歩くひろみは、モノローグでこう言ってのけるんですよね。「1つの波の為に砕け散った千の波、万の波の事を忘れない!」みたいな事を。お互い別の所にいて、試合後一言も話していないのに、「波」という表現で通じている。脚本の都合と言ってしまう事も可能ですが、僕はここにひろみとお蝶夫人の「必然」を感じるので、ご都合で済ましたくはないんですよね。シンクロニティも全てこの2人の関係が引き起こしたもの。・・・す、すごい・・・天才かくあるべし、天才に憧れられて踏み越えられる人かくあるべしだあ・・というわけで、意外にも面白かったちゅか、興奮させてもらいました。脚本は藤川桂介さんですね。マーズで宇宙皇子の方ジャマイカ。

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