投稿者:ロヒキア
題名:ゲゲゲの鬼太郎
一言:☆☆☆:珍しく鬼太郎の前説が無い、ねずみ男と妖怪の赤ん坊の疑似親子関係を描く人情編。ねずみ男に“意外に情に脆い”という要素が加わったのは第三期のアニメからだとは思うが、本シリーズは人情話に秀作が多く、その要因として人間以上に人間らしい妖怪達の「長屋モノ」になっているからだと思う。実際、現実の“赤ちゃんポスト”に見られる育児放棄や捨て子問題を見ると、ねずみ男以下の怪物のような“親”が増加したのだと痛感させられるし、最後のねずみ男が言った啖呵も、そういった子供大人な親に向けられているのは明白。その一方で呼び込みで引っ掛けたサラリーマンがリストラされたという旨の台詞を言っており、人間の世界が“子供を育てるのも大変な社会になってしまった”と、見ている大人に連想させて、批判一辺倒になっていないのも見逃せない。
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