投稿者:ルイ
題名:君が主で執事が僕で
一言:☆☆☆:(全13話)結局久遠寺で一番偉そう&実際偉い森羅様が一番おこちゃまなんですよ・・・というと家を支えてきた役割を軽視しているので語弊あるんですが、作品表現としては森羅様の弱さを描いたということですね。妹夢との確執は、夢の(しかもとても幼い頃の)一言をずーっと重たく受け取っていた。その後の夢が森羅に接する姿勢には、そんなわだかまりは皆無だったのに(夢自身幼年期の発言を覚えていないことから、明らか)そこからは何も汲み取れなかった。森羅なりの言い分もありましょうが、僕はそう観ています。それは終盤の、レン解雇騒動も同じ事で。レンの「わかる気がする」に対して「わかるものか!」とブチぎれるわけですが、だーかーら、言葉なんてただでさえ曖昧な上「わかる」なんてそのトップクラスのワードでしょうが、と。誰もが同じ意味あいで使っていると思い込むのは、奢りかあるいは単純に偏狭です。お前の事、100%掴んだ!って言ってるなら激怒してもいいかもしれないけどねえ。気がする言うてるしねえ。世の中、そんなつもりで「わかる」って使う人なんて、そういるわけがない。・・では、そんな気持ちでわかるなんて言うな!というのもまた自分のフィールドに引き込みたい願望に過ぎなくて、結局の事言葉尻一つで反応せずに、相手の言葉の奥を、じっくりと覗くことこそが真の賢さではないかと、と自戒込みで・・・え?そんな重たいテーマの作品ではない?その通りですw 全体的にゲームのエピソードを凝縮したような形で、溜めはないものの飽きもこない、適度な密度だったのではないかと思います。不満点があるとすれば、森羅のレン解雇騒動は、解決に一話(ABパート使っての起承転結)使ったら結構いい話になったと思います。皆ありがとうったって解雇宣言して、夜妹2人がきて、あと森羅様で自己解決ですからね。時間的には朝令暮改もいいとこで、しかも「皆」も何も2人しか活動していないw 最後に原作厨発言ですが、デニーロの自爆エピソードなんて、最もTVの一話に落としやすいものだと思うのですが、それを入れないのはちょっと不思議でした。ていうか、たてかべさん使ってるのに勿体なくね?w まあ、あとは大体LDさんと同じで。画のユルさが変にハマった作品でしたね。最近作画も意識し始めてるんだけど、この作品はそれをほとんどせずに済んだwそうすると、画面そのものの情報量が物語軸中心に一本化&グッと少なくなるんですよ。物語オタと作画オタの両道を行くのはラクじゃない。その点、作画ほぼ皆無、物語薄味(キャラ立てのみで攻めるタイプ)・・・癒されるなあ、というのが正直な感想なのでした。
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