投稿者:ルイ
題名:イタズラなKiss
一言:☆☆☆☆:(11話まで)この作品はもう、魂レベルでかなり好きです。絵柄がカットごとにてんでバラバラで、皆さんキャラ表みて原画描こうよ!と叫びたくなったりもするんですが、その辺のユルさも含めて好き。…とにかく主人公の琴子が、憧れの入江くんにアタックを続けて続けて、最終的に報われると。・・・そういう一本筋で作られている作品で、実際物語はほぼ琴子視点、彼女のモノローグなどが多用される形になっている。そこに琴子の「想いの強さによる物語を手繰り寄せる力」を観て感激するのが基本的な観方かなと。・・・でも、同時に面白いのは入江くん視点なんだと思います。入江という人間にとって、琴子という人間が最初どんな存在で、何を経てどう感じるようになって、どういう結論に至るのか。才能に溢れた彼にとっての「告白してくる沢山の女子の1人」=路傍の石が、彼にとってどうダイヤモンドに変わっていくかを描いた物語、として楽しんでいます。単純に恋愛の形に落とし込んでますけど、人が人の認識に働きかける事の「凄さと普通さ」。琴子の押しエネルギーが強すぎるせいで一方的な物語にも見えるし、それもあるとは思うんですが・・・感じ入るのは相互影響の部分。この作品が後発の少女漫画に与えた影響などに想いを馳せたくなります。

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