投稿者:ルイ
題名:十兵衛ちゃん2 〜シベリア柳生の逆襲〜
一言:☆☆☆:(全13話)顔文字がかなり正確に気分を表わしているかな。あまり芳しい評判を聞かなかったので、逆に「せっかくだから俺は楽しんでやるぜ!」という気になって観ていて、途中までは実際面白かった。十兵衛ちゃん1を観ていないのですが、おそらくは前半同様に「普通の少女が十兵衛になることへの葛藤」というのが描かれていて、その答えが「自分にしかできない事がある」と。・・・この辺のテーマを引き継ぎながら、脇に色々な肉付けをしようとしたのが本作品なのでしょう。「1」を観ていない事自体はあまり気にならないというか、情報圧縮の見地から「既にあった嘘過去(おい)なんだね!」などと思いながら楽しく妄想をめぐらせていたんですが・・・中盤から後半にかけて(十兵衛ちゃんが十兵衛の実子フリーシャに敗北し、変な仮想自己解決〜帰宅したら親父にビンタされ「間違えた」と呟くあたり)カタルシスと分かり易さと引き換えに一気に色んな要素がギュウギュウになって参戦してきて、本筋を楽しむ前にそれらのエピソードに疲れさせられてしまったような印象です。大地監督作品は脇のキャラまで濃くて、それは素敵な事なんですが、本筋の線が鬱気味に積まれてパワーダウンな時にそっちを普通に展開されると・・・極めて煩わしいんですね。同級生の男連中の話あたり、息抜きのつもりの配置なんでしょうけど、本筋の重さとくらさは全くそのまま続いてるわけだから、そこで息抜きする気にもなれないという・・・本筋と全く独立して、別のテーマと温度を紡いじゃってるんですよね。絡めて、支流になるようにすれば良かったのに。「線を整理すること」の大切さについて改めて考えさせてくれた作品でした。・・・ちくしょー、途中までは「??僕は結構楽しめたよ?良作じゃね?(上から目線)1の記憶を悪く活用してません?」っていう予定だったのに・・・orzorz

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