投稿者:ルイ
題名:{{獣の奏者エリン}}
一言:★★★★★:(9話まで)今期の大傑作。「true tears」が終わったら「ネットゴーストPIPOPA」がはじまり、それが終わろうとしている今は「エリン」がある。そのクラスの作品。世界は不思議と驚きに満ちている。そこには悲しみも横たわっているのだけれど、この世に生を受けた以上、どうやったってやがて訪れる最大の悲しみ(消えますからね)までに、ひたすらに「知ろうとすること」を貫くこと。それが1つの「生きる」という事なのでしょう。エリンの言動1つ1つに心が震えます。4話連続で号泣したのは、いくら涙脆い僕でも記憶にない。さすがに人死に=涙、というほど単純ではないのですけど、ここで描かれた物語には真理があるんですよね。・・・僕にはまだまだ知らない事があるし、これからも沢山の事を知っていく事ができるでしょう。知る事は喜び、楽しみなことです。でも、かつて曾お婆ちゃんが作ってくれたお菓子の味付けを知る事は、もう絶対にできないんですね。彼女の生前、母に何度か「あれ作れるようになってよ」とせがんでいたのですが…あの葬式の日に、いつからかはわからないけれど、少なくとも僕の思っていた「我が家の味」は絶たれている。そういった永遠の断絶と、未来への希望がタペストリーになっているのが人生というもので…。その事をここまで真正面から描いてくれた作品はなかなかありません。日々が突然終わる時の粛々とした別れの儀式→去る者と置いていかれるもの、両者の真情→アフターザレイン→生きるという事・・・こう、これ以上はない!というくらい素晴らしいエピソードでした。温かみのある絵柄や背景、素晴らしい演技、挿入歌…エリンも観ないでアニメオタクも何もねーよ、って挑発的な事を書いてもいいでしょうか。
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