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アバレンジャー

爆竜戦隊アバレンジャー CHAT!

爆竜戦隊アバレンジャー公式HP
今回協力していただいたGMさんのHP

2003年2月16日より2004年2月8日まで放送されたスーパー戦隊シリーズ第25弾。その最終回を記念してチャットを行った祭のログを整形したものです。番組は当初、非常に好調に、大傑作を予感させるテンションで進んでいったのですが(少なくとも今回対談をしている両者にとっては)途中から失速の感が強くなり、最終的には“落ち着くところに落ち着いた”といった終り方をしました。そのため、今回の対談はちょっとテンションが低め?かもしれません(笑)しかし、失敗作だったという事は決してなく、かなりレベルの高い良作に仕上がっていたと思います。

GM >> で、今日はどの辺りから話しましょう?
LD >> ではとりあえず「555」の話ですが…
GM >> 「555」ですか(笑)。
LD >> いや、ちょっとだけ「555」の感想も言っておきたいなと。最終回までたどりついてみるとプロットとしてはかなり単純な作品でしたよね。>「555」
GM >> もうメチャクチャ単純ですよねー。単純なら単純なりに、もっと上手い見せ方はあったはずですよね。
LD >> しかしドラマはややこしい。というか、ふらつきにがある。ああ、何か悪口になってしまう。
GM >> そんなに悪口を言いたい気もないんですけどね。何だ、結局勿体つけてただけかよ!?てな感が残りました。
LD >> プロットはオルフェノク病みたいなのが流行していて、すごい力を手に入れ、その上人によっては伝染するのだけど結局は“王”がいないと死んでしまう。
GM >> オルフェノク病って設定の方が納得できたなぁ(笑)。
LD >> あ、ところでラッキークローバーの冴子さんは“永遠の命”を手に入れたの?
GM >> 手に入れました。彼女だけが唯一滅びないオルフェノク。寿命がどのぐらいかは定かでないですが。
LD >> いやいや、あれ“病気”でしょう?“進化”という説はお父さんの曲解でしょう?(笑)
GM >> 簡単に“記号”を植え付けたりできますもんね>病気
LD >> だって“進化”って世代交代の中で次第に繁栄し旧種を駆逐して行くものでしょう、あれが進化なら進化論の新説がまず必要です(笑)
GM >> でも、木場のようなオリジナルも自然発生するわけでしょ?
LD >> いや、新種の病気だって誰かが感染した最初の一匹になるわけで、ちょっと矛盾した言い方になりますが、最初の一匹は一匹のみとは限らない。
LD >> 何ていうかオープニングで表していたプロットのタックンVS木場の構図だけ強引につじつまを合わせたという感じですが返ってあれがよくなかったのではないでしょうか?

LD >> そういえば、引張っていたたっくんの夢が、啓太郎と一緒っていうのは、どうなんでしょう?(笑)
GM >> そこがそれ単純たる所以ですよ(笑)。夢の話も、本来メインテーマのひとつのハズなんですが、途中忘れられていたような気も(笑)。

※ 巧の夢
『世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが幸せになれますように・・・』というもの、夢を持っていない巧がどんな夢を語るのか、最終回まで引張ったが結局、洗濯屋・啓太郎と同じになってしまった。

GM >> タックンVS木場の構図は劇場版の方がしっくり来てたと思います。
GM >> 私としては、人間のオルフェノク化はすべてSB社が仕組んだことにしてほしかったです。劇中では、何だかんだ言いながら“進化形態”としか言ってないし(笑)。
LD >> ああ、そうそう「パラダイスロスト」は観てないです。よかったみたいですね。
GM >> 観て下さいよ劇場版!すっごく観やすいから(笑)。
GM >> あれぐらい整理されてると、プロットが単純なだけに観やすくて良いのです。
GM >> やっぱTV版は時間を持て余してたのかなぁ〜って思いました(笑)。
LD >> うん、それであのプロットから考えると流星塾って一体何だったんでしょうね?
GM >> 何でしょう?花形さんも「(生き残った)お前たちの強さに賭けた」風なことしか言ってなかったし…。
GM >> 九死に一生を得た、そのことにもっと意味があるのかと思ってた。
GM >> 学校が地下に埋まってるのもよく分かんないし(笑)。
LD >> やっぱり本当に分からないのか(笑)お父さんが人工的にオルフェノクにしようとしてましたっけ?
GM >> 花形さんは独力でベルトを作ろうとはしてましたよね。建設作業員を実験台にして。
LD >> 草加がカイザのベルトで死なない理由って何でしたっけ?
GM >> 草加は埋め込まれた“記号”に体がイイ感じに適応したみたいです。
LD >> でも結局、ベルトって3本のうち2本はオルフェノクである事は条件じゃないという事ですね。
GM >> 草加は言わば“オルフェノクもどき”なので、誰でも使えるのはやはりデルタのベルトだけですよ。
GM >> カイザのベルトはオルフェノク以外の者が使うと変身後に灰化しますから(笑)。そんなことで何人も流星塾生を消費しちゃって(笑)。
LD >> あの流星塾メンバーが死ぬと分かっていて次々にカイザのベルトをつけて行く話は壮絶でしたね(笑)何か人間ってあんな感覚になるのでしょうか?
LD >> カイザのベルトはいろいろな人がベルトを装着させる事に成功したけど、やっぱりそれは縛るべきだったんじゃないかなあ。ベルトをつける事ができるのはオルフェノクだけだって。
GM >> そうですね…元々「王を守る」ためのツールですからねぇ。人間が使えるようにする理由もない。
GM >> 流星塾生がああやって次々に死んでいく集団だったら、それはそれで良かったのですが(笑)。
LD >> でもそれは九死に一生を得た人たちの無駄死にというわけのわからない情況ですよね(笑)
GM >> ホントにわけ分かんないから(笑)>無駄死に


LD >> 「555」の話けっこう長くなってしまった。
GM >> 「アバレン」行きますか(笑)。
LD >> はい。まず「アバレンジャー」感想を一言で。
GM >> 「アバレンジャー」の一言感想?うーん、勿体なかったかな〜って感じかな。
LD >> 一言で感想を言うと「デズモゾーリャ、すんげえ〜弱!」(笑)
GM >> だから!ああいう腰抜けラスボスはもうやめて!(笑)タウ・ザントもビックリですぜ。
LD >> いや、でもあれだけ徹底的に撃退されて完成体になる事もままならず、ひたすら身体をとっかえひっかえして負けていったラスボスっていうのも珍しいですよね?(笑)
GM >> ラスボスがビシッ!と立たないと締まらないですよ、やっぱり。
LD >> GMさん、勿体無かったというと?
GM >> いや、開始当初ってホントに面白かったんですよ。痛快でしたし。それがキラーの登場以降、失速した感があって。
GM >> 序盤の調子でアバレていたのなら、かなりの快作になったいたのではないかと。それが勿体なかったなと。
LD >> 結局、最後まで観てみるとアバレキラーって扱いを持て余してしまった感がありますね。
GM >> あの超然とした凌駕に対する存在として、キラーは不可欠だとは思うんですよ。でも、第18話で登場させてラストまで引っ張るようなキャラじゃなかった。

※ アバレキラー
本名・仲代壬琴。天才的な外科医で凌駕の生命を救った事がある。暴走大爆発の欠陥を抱えたプロトタイプの“ダイノマインダー”を使い、自らの生命と他者の生命をゲームに喩えてアバレンジャーに戦いを挑む。生命を守りたいアバレンジャーたちとの対極の存在のはずだったが…。口癖は「トキメクぜ…!」

LD >> う〜ん、何ていうのかな僕は最初は、いかにも人間的なニヒリズムを根拠にしたキラーがいて、しかしそんなもの虫けらほどの悪にしかならない巨大な邪悪としてデズモゾーリャがいるような位置付けを勝手に想像していたところがありますね。
GM >> キラーの登場でエヴォリアンがすっかり精彩を欠いてしまったのも残念で。キラーはタイムファイヤーぐらいの扱いが理想的だったかなー。
LD >> 「タイムレンジャー」のタイムファイヤーは野心のある職業人として完成していましたから。
LD >> う〜ん、キラーは“キラー編”と呼べるシリーズの間に一気に決着までつけて一旦退場。もし、どうしても、スポンサーの関係で出す必要があるのなら最終回付近で復活…ってところでしょうか?
GM >> だってキラーは元々時限装置付きのキャラですよ?最初は暴走待ったなしみたいなムードだったのに…。そのうち省エネ戦法に切り替わって「ゲーム、ゲーム」と連呼するんだから(笑)。
LD >> あれは、自分の寿命にビビったですよね(笑)
GM >> ビビッてちゃダメですよ仲代先生!(笑)
LD >> 凌駕をもってしても心の決着を得られずにタイムアウトが理想的なくらいですね。

※ 凌駕を以ってしても…
作中、レッドの伯亜凌駕はまったく挫けないキャラ、他者の心を浄化しうるキャラとして、心に闇を抱えない理想的な“良心ヒーロー”として描かれていたが、アバレキラーには物語の最後までてこずる事になった。

GM >> そのまま暴走し続けて爆発したら、最高にトキメクことができたのにねぇ(笑)。
LD >> そのラストあたりで善人の行動にトキメいている、仲代先生、ちょっとカッコ悪い…というか不自然だったですもんね(笑)
GM >> とにかく、アバレンジャーよりも遥かに強いキラーが長く居座ることで、アバレンジャーが痛快にアバレられなくなった弊害は大きかった。
LD >> やっぱり凌駕を大昔に飛ばして“現代の侵略”を進めようとしたら、過去から歴史を変えて侵略がますます不利になって、あわてて戻したって話が「アバレンジャー」を代表するエピソードですね(笑)
GM >> そうそう、あの調子で行ったら大傑作でしょ?>凌駕を大昔に飛ばす話
LD >> ちょっと残念感想が続いていうるので、良かったエピソードとか話しましょうか?
GM >> 良かったエピソードというか、最初から巨大なギガノイドという設定は素晴らしかった!怪獣映画的な画面作りもね。
LD >> こうして考えてみるとミケラとヴォッファの方がいい仕事してるんですよね。
GM >> 二人がリジェとアナザーアースに降り立って、アレコレとインスパイアされる話は好きですよ(笑)。

※ ミケラとヴォッファ
エヴォリアンの使徒。ミケラは絵の具を使って動物+植物+無生物を駄洒落で繋いだ怪人“トリノイド”を創造し、ヴォッファは楽器を使って巨大モンスター“ギガノイド”を創造し、地球侵略の橋頭堡的作戦を実行していた。あまりやる気がなさそうな態度の二人だったが、他の使徒、ガイルトンはすぐにジャンヌに斬られ、ジャンヌ、リジェは別の活動ばかりしていたので、結局、一番働いていたのではないか?

LD >> トリノイド、ギガノイドという2種類の怪人シリーズというのは初めてですよね。
GM >> 三種混合モチーフのトリノイドも、モチーフがどんな風に生かされるかという楽しみと、自分でも考えたくなる楽しみがあってグー!でした。
GM >> ミケラとヴォッファといえば、あまりにもマイペースな仕事ぶりでしたが、要するにデズモゾーリャが本格的に降臨するまでは「アナザーアース侵略準備室」みたいなつもりで働いていたんでしょうね(笑)。
LD >> ミケラとヴォッファ。最初観てたときは、こんなオブジェに悪役として感情移入できるのかなあ?と不満がありましたけど、終ってみるとかなり好きかも(笑)
GM >> 悩むのは周りの者にやらせておけばいいっていう感じで(笑)。終わってみると…っていうと、何だかウヤムヤなうちに退場させられてるのが悲しい!>ミケラ&ヴォッファ
GM >> そういえば、あの敵の基地が最後の敵だろうと予測したのが当たってちょっと嬉しかった(笑)。
LD >> そうですよね。あのハニワ宮殿、最後に動き出すんじゃないかと話してましたよね(笑)したら、ラストのラストの巨大体ですよ!(笑)

LD >> 凌駕は戦隊史上でも一ニを争う超然キャラで、まあ「仮面ライダークウガ」の五代くんをさらにアバレ風にパワーアップした感じですか(笑)
GM >> 凌駕のあのウソ臭さは好みの分かれるところでしょうが、私は好きでしたよ、あの超然ぶり。
GM >> エミポンと助さんの存在は大きかったと思います。ああいうキャラがいると、ちょっと奥行きが出るというか。
LD >> あ、キャラ一人一人いきましょう。
GM >> 以前から、助さんみたいな年長キャラのレギュラー入りを希望してましたので。
LD >> 三条さんは、最初お金にこだわるけど、しかし使う時はがっぽり使うみたいなキャラで、あの“お金アバレ”っぷりはよかったと思います。あの性質を最後まで引張って欲しかったなあ。
GM >> カリスマ整体師という設定は随所で生かされてましたよね
GM >> アスカの借金は結局未返済(笑)。

※ アスカの借金未返済
カリスマ整体師の三条幸人は、アバレンジャーとしての使命を引き受ける代わりに、ダイノアースから来たアスカに3億円の報酬を要求していた。お金を得る方法さえ知らないアスカだったが、これを心意気で引き受け、働き少しずつ三条に報酬を払っていた。

LD >> だから、結局いい人なんですよ三条さん(笑)ただ、金がないと何もできない事を知っている。けっこういいキャラです。
GM >> いい人が揃ってるのもアバレンジャーのイイところですよね。
LD >> 何ていうかもっと外国の調査員とか使う話をやって欲しかった。
GM >> 同感です。あの調査員は準レギュラーでも良かった(笑)。

※ 外国の調査員
アバレンジャーを“仕事”として引き受けた三条は、自分の持っている表と裏のパイプを利用して、アバレンジャーの活動をスムーズに行えるような環境を整えた(報酬の3億円以上かかったのではないか?)外国の調査員もアメリカの諜報部員ではないかと思われる。

LD >> その意味で行くと樹らんるちゃんはちょっと印象薄かったかも。後半はヤツデンワニになつかれてる人だった(笑)
GM >> らんるは設定だけはてんこ盛りなんですけどね。九州出身のイエローでメカおたくで元アイドル!色々な発明品を戦いに投入するのが良かったかな。多分、資金援助してるのは助さんでしょう(笑)。
LD >> ああ、そうそう!発明品!裏で三条さんの資金とタッグで無敵状態を作ってましたね(笑)資金援助は三条さんだと思ってました。
GM >> あと、凌駕が超然としてる分、らんるが熱血担当だったんですよね。
GM >> 資金の出所はやっぱり三条さんですか…。そう考えるのが普通か(笑)。

LD >> 構図をまとめると凌駕=精神・最強のダイノガッツ、三条=作戦・資金、らんる=根性・技術、というチームですね。
GM >> いくらでもアバレられる編成ですよ!
LD >> これにドラマ性をもったアスカの知識が加わっている。…アスカも不思議なキャラでしたね。性格を一言でいうと生真面目?
GM >> 生真面目ですね。でもって、アナザーアースへ来て文化のギャップに戸惑っている。本来はリーダーになってもいいところですが。
LD >> そうそう最初の1、2話で最強の空中要塞が撃沈されて、悪の組織はあからさまに“出鼻”を挫かれたというのもアバレまくれる展開でしたよね。
GM >> 当初ブレスが壊れてて変身できなかったり、変身できたと思えばダイノスラスターの一撃でギガノイドを粉砕!なんてのが良かったです!
GM >> 空中要塞による侵攻失敗でアッサリと殺されたガイルトンがその後ずーっと忘れられてたのは一体?(笑)

※ ガイルトン
放送開始第2話にして、いきなりジャンルに斬り殺された使徒。どうやらジャンヌの兄らしく兄殺しのジャンヌの運命の重さに繋がって行くはずなのだが…早く殺され過ぎて、この話が掘り返されたとき、覚えていた視聴者はあまりいなかったのではないかと思われる。

GM >> 実の兄を手にかけたマホロの心情ぐらいは描いてやってほしかった(笑)。
GM >> 空中要塞の撃破では、空を飛べないアバレンオーの戦法も素敵でしたね。
LD >> ここ何年も戦隊シリーズは一話完結と連続ドラマ的展開とを5:5の配合でやってきたけど、「アバレンジャー」に限ってはその配合を9:1…か8:2くらいでやっていても良かったんじゃないでしょうか?
GM >> その方が明らかに面白かったでしょうね。>9:1か8:2
LD >> そう、強くて、頭が良くって、そして優しい!という連中でしたからね。
GM >> 爽快にアバレてめでたしめでたし!ってラストが似合う連中でした。結構、作戦勝ちのイメージがありますし。

LD >> ミケラとヴォッファが、最終回直前まで、まったりと侵略してて、最終回直前になったら特に伏線も無くデズモゾーリャが目覚め始めるの(笑)
GM >> それぐらいが丁度いいや>デズモゾーリャ
LD >> …で、どうしてもそれじゃ中盤だれるという話なら3〜7話ぐらいかけてキラーの話をする。それ以上は引張らない!(笑)
GM >> 「ガオ」「ハリケン」が“若僧戦隊”だっただけに、アバレンジャーは頼もしかったです。
GM >> キラーを倒せない!という状況は、やっぱり失速だったと思うんですよねー(泣)。
LD >> いや、倒せないというのはキラーの心の病が治せないって事でしょうけど、それならそれでさっさとタイムアップにすれば良かったんですよ。そういう設定なんだし。
GM >> そうですよね。凌駕の心に一石を投じるだけの存在で良かった。その上でのアバレマックスで良かった。

※ アバレマックス
凌駕のパワーアップした変身形態。アバレキラーも一蹴した。なんか声の雰囲気が変る。

LD >> ちょっと制作内でせめぎ合いがありましたかね。普通は凌駕みたいな考え方は上手くいかない事があって当然だけど、それを凌駕するから“凌駕”なんだ!みたいな。
GM >> あれぐらいウソっぽくてもいいと思うんですけどね。戦隊では。
LD >> でも、キラーのゲーム作戦でヤツデンワニの活躍どころが生まれたのも事実か。ヤツデンワニは大好きです(笑)

※ ヤツデンワニ
ミケラの生んだトリノイド。アバレキラーのお手伝いとしてこき使われていたが、やがて恐竜屋のお手伝いに。イエローの樹らんるにべた惚れしている。(よだれだらだら)彼の頭に乗った電話はどこにでもつながる!エヴォリアンの城にも謎の電話があり、それと時々連絡をとっていた。

GM >> ワニは良い!(笑)ラスト前の話で、恐竜やから避難する時にエミポンが「ヤツデさん」って呼びかけてるんですが、おお!既にトリノイド扱いじゃなく仲間扱いなんだ!と思わせて泣かせましたね(笑)。
GM >> あの“どこでも電話”の設定も好きでした。
LD >> 自然といつのまにか仲間ですもんね。けっこう泣けるキャラです。>ヤツデンワニ

LD >> あれぐらいウソっぽくとは?
GM >> 凌駕のキャラのことです。
GM >> クウガの五代のときも「こんなヤツいねえ」的論議があったようですが。強すぎる人が出てくるとみんな不安になるのかしら(笑)。
LD >> まあ、弱いところがある方が感情移入しやすいのは事実です。
LD >> あ!すみません僕の発言が不充分ですね、せめぎ合いというのはキラーを改心できないのは凌駕のキャラとしてどうか?というせめぎ合いです。僕はキラーくらいは上手くいかなくてもいいと思うワケです。
GM >> 私もそう思いますね>キラーくらいは上手くいかなくてもいい
LD >> ただ、最終的に5人戦隊にするという構想もあったようですし、キラージャケットもスポンサーが企画を通してしまった(笑)…であるならラスト前に多少強引な設定でも復活させるという方法がよかったかもしれません。
GM >> その辺の事情を考えると難しいですよね(笑)。中盤で登場させ、オモチャも売りたいというのなら、長く居てもいいような設定を用意すべきであったかと。
LD >> いや、やっぱり爆弾を抱えている待ったなしの設定はよかったです!やっぱり「アバレン」って他のキャラはスタイルが確立されてて揺らぎが無いのに、キラーだけ極端にスタイルが定まってないんですよね。
GM >> 待ったなしの設定は悪くないですが、2クール以上引っ張ってはダメです(笑)。そんなに長いことかけて、対話を持ちかけるが報われない展開を見てると疲れますよね?(笑)
LD >> やはり理想を言えば凌駕のダイノガッツで改心したキラーはダイノアースのハニワタワーに突入して爆発!ハニワタワー半壊でミケラとヴォッファは瓦礫の貧乏暮らし状態!しかし何故か生き残ったキラーはそのご謎の人物アバレキラーマスク(キラーのマスクの上からさらにマスクをしている)と称してアバレンジャーを影でサポートするのです!これでアバレ全開!(笑)
GM >> そうそう、アバレ全開な状態を作り出せないとアバレンジャーは真に面白くない!
LD >> そうすると、デズモゾーリャが多少弱くても、まあそれはそれでいいかなという気にもなりますよね。いや、個人的にはさすがに冥主はバカ強であって欲しいですが(笑)
LD >> とにかくエヴォリアンの“大きな作戦”は、ほとんど計画段階でたたき潰されて貧乏作戦を余儀なくされるってのが良かったですね。
GM >> 潜伏期間を設けて侵攻するアイディアは新鮮でしたが。テンサイキックとかドラゴンドランとかね。
LD >> テンサイキックってどういう話でしたっけ?
GM >> 学習塾を利用して塾生を手先に仕立てる…まぁ、定番作戦ですけど(笑)。ちゃんと塾を全国規模に拡大するところまでは達成しているのが凄い(笑)。
LD >> 今、最初の方観てますけど、すんごく吹っ飛ばされるシーンや、あとでドミノを直してるところとかいいですよね。
GM >> いや、もう最初の頃はかなりの調子の良さでしたヨ(笑)。
GM >> “アバレ”って題してるだけあって、戦いにアイディアを盛り込んでますから。
LD >> アスカとマホロの話はタイミング的にあれくらいの展開スピードでよかったですかね。
GM >> もっと早くても良かったかと。鎧の話も最後まで引きずりましたからねぇ。だからガイルトンが報われないって(笑)。
LD >> いや、僕は個人的には最後まで引張って欲しかったですね。オープニングのイメージをずっと引きずって欲しいというか。
GM >> ところで、あの赤ん坊の父親はデズモゾーリャだと思うのですが、友人に「その時既にマホロはアスカの子を身ごもっていて、そこにデズモゾーリャが憑依したのでは?」と言われました。
LD >> え〜アスカは婚前交渉はしないでしょう?(笑)ダイノアースの風習はどうか知りませんが(笑)
GM >> やっぱりそうですよね?(笑)そうでしょうとも>アスカは婚前交渉はしない

※ デズモゾーリャの子
破壊の使徒ジャンヌは元々ダイノアースの戦士マホロでアスカと恋人同士だったのだが、デズモゾーリャに戦いを挑んだ時、捕らえられ、心の隙をつかれてデズモゾーリャの子供(黎明の使徒リジェ)を孕ませられ、使徒となった。

LD >> 仮説から先に入りましたが、リジェがデズモゾーリャがマホロ(ジャンヌ)に無理やり生ませた子というのはかなり衝撃でしたよね(笑)
GM >> 衝撃でしたねー。アスカが別の女性といい雰囲気になってる映像をマホロに見せるのもね(笑)。
LD >> デズモゾーリャ手が込みすぎ。行くならもっと有無を言わせず行け!(悪役としてね)…で、戦隊史上でも中々悪虐なボスに位置付けされると思うのですが、あの弱さ…(汗)
GM >> デズモゾーリャという名前を覚えるのにかなりの時間がかかったような気がします(笑)。

LD >> あ、そうそういきなり2023年の回想がある話があって「おいおい、エヴォリアンの侵略失敗はもはや確定?」という話がかなり初期にあるんですよね。
GM >> あの話も衝撃的でしたね(笑)>2023年の回想話
LD >> あとリジュエルはどう思います?リジェがけっこういい味出していたので、何だかよく分からなかった。
GM >> コギャルゆえの凶悪さというか、それだけでは?急激に成長した体と、心のバランスが取れてない系ですか。
LD >> まあ、トランザにはなれなかったですね。
GM >> トランザほど強くなったわけでもなく。

※ トランザ
「鳥人戦隊ジェットマン」の悪役幹部。元々はトランという子供だったが、超能力を駆使して無理やり成長しトランザとなり、反目し合う他の幹部を圧倒した。

GM >> ところでLDさん、今日の話はどーやってまとめるんですか?(笑)
LD >> はい。そろそろまとめましょう。
LD >> もう一度最初に戻って互いに総括しましょう。
LD >> 1話1話はよかったんだけどキラー編はちょっとだれてしまった。デズモゾーリャは弱かったのが残念。というところでしょうか。
GM >> そうですね。キャラも設定もなかなかうまく行っていて、それを面白く見せることもできていたんです。それがキラー編を持て余したことで1年間通せなかったのが残念でした。
GM >> 最初に「勿体ない」と言ったのはそういうことですね。
LD >> それほど持て余す設定にも思えなくって。正直なんで上手く行かなかったのか謎です。
GM >> 謎ですね。どういうキャラにするのか不確定なまま投入したって感じも。
LD >> まあキラーが“ゲーム”を始めてから初期にあった痛快さ、アバレンジャーが先手先手で攻める楽しさみたいなのが低くなりましたね。
LD >> 私が感じたように、感想のお葉書とかでもミケラとヴォッファの評判がよくなかったですかね。それでキラーの“ゲーム”に切り替えた?
GM >> ミケラとヴォッファがまったりしすぎだというなら、さっさとデズモ様にお出まし願えば良かったのです。
LD >> いや〜今にして思えば、リジェ(デズモ休眠体)から適当な電撃のおしおきを受けて効いてるか効いてないのかわからなく身を揺らしている彼らがよかったです(笑)
GM >> それと、キラー登場後も痛快編はあるにはあったんですが、何しろ目の上のタンコブのようにキラーの存在がチラついてると、手放しで喜べないみたいな(笑)。
LD >> やっぱりキラーは早く味方に引き入れるべきでしたね。その予定だったなら。
GM >> 改心させなくとも、内なるデズモゾーリャに対する復讐心だけで共闘する形を取るとかね>味方に引き入れる
LD >> 大傑作…いや「カーレンジャー」に続いて最高傑作になる可能性もあったけど、そこまでは行かなかった。というか後半失速した…という感じですかね。
GM >> まったくその通りの感想です。私も。
LD >> では、そんなところでしょうか?言い足りないところとかあります?
GM >> では最後にひとつ。アバレンジャーてぶくろのCMに助さんが起用されてましたよね!「魚が…アバレンジャー!」ってヤツ。
GM >> あれって快挙だと思うんですよ。ヒーロー以外のサブキャラの起用って。今後もやってほしいなぁと(笑)。
LD >> はい。
GM >> って、それが最後の一言か(笑)。
LD >> そうですね。えみぽん、助さんの存在は大きかった。
LD >> それではここらへんまでの発言をまとめてみたいと思います。
GM >> よろしくです。
LD >> どうも大変お疲れ様でした。遅刻してすみませんでした。
GM >> いえいえ。お疲れ様でした。それでは!

2004/05/05

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