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仮面ライダー龍騎FAN

仮面ライダー龍騎 FINAL CHAT!


本文を読む前に…
「仮面ライダー龍騎」は多くのキャラクターが複雑に絡み合ったドラマです。本文の中でその解説は追い追い行っていきますが、まず以下の点を押さえておけばいいと思います。骨子そのものは非常に単純です。

  • 謎の男・神埼士郎が13人の男女を“仮面ライダー”として集め、それぞれ戦わせて最後に残った一人の願いを叶える…事になっている。
  • しかし、神崎士郎の狙いは残った最後の一人のライダーにはなく、全て実妹の“神埼優衣”のためにこのライダーバトルを仕組んでいる。

    あと、最終回を前にして本編の主人公である城戸真司くんが、バトルの果てに倒れ、遂に最後のライダーとなれずその生涯を終えてしまいます。その衝撃のままに最終回を迎えて今回のチャットに到っています。

    [特撮チャンネル] ←今回協力いただいたGMさんのHP。

  • LD >> 今日は「龍騎・最終回記念チャット」という事でよろしくお願いします。
    LD >> …で、今回のこの対談は整形して掲載予定ですが、それはそれでよろしいでしょうか?
    GM >> ハイ。お構いなく。

    GM >> ああ〜最終回見ましたよ今日。
    GM >> 出ましたねタイムベント(笑)。
    ※1.タイムベント
    神崎士郎の仮の身体である仮面ライダーオーディンの持つカード。その能力は時間を遡り予定外の出来事を修正するというもの。ただし、修正したいポイントにジャストに止まる事はできない模様。そのため使用時にはかなり大幅に時間を遡って、もう一度、城戸真司が龍騎になるところからやり直す“総集編”が行われた。
    (この場では、最終回にこのタイムベントが使われたものとして、さも当然のように話が進められていますが、必ずしもそうではなく、タイムベントが使われた描写そのものは総集編の1回のみです)
    LD >> まあ、予想通りといえばそうなんですが…。(←ただ冗談で言っていただけ)
    GM >> 最終話に関しては、穏やかなムードだったなと。
    LD >> ちょっと、新設した「娯楽のハイエナ」の感想の方にも書いたのですが、神崎士郎、タイムベント使いまくりだったのじゃないかと思うのですよ(笑)
    GM >> 読みましたよ。何回でも繰り返せますからねぇ。
    LD >> それで、最後の最後にあきらめたと。
    GM >> 繰り返してるくせに、結局リミットぎりぎりになっちゃうんだから、まぁ諦めもつくかと(笑)。
    LD >> いやいや、リミットぎりぎりというか、「映画版」も優衣が自殺した時点でタイムベント使ったって事だろうし、多分、何度も何度も優衣に拒まれて終るバットエンドを出してはTVゲームのようにリセットボタンを押して来たのだと思いますよ。
    GM >> TVゲームのようにリセットボタンとは言いえて妙ですね(笑)。ウォー!と叫んで街中のガラスを割っちゃう神崎の姿が何だか滑稽に思えたり(笑)。
    LD >> もしかしたら、神崎がデッキシステムを作った時点で、世界はもう数え切れないくらい優衣の20回目の誕生日を繰り返すだけの存在になってたかもしれないという…(笑)
    GM >> それはスゴイ(笑)。>繰り返す世界

    LD >> 城戸真司くんがライダーになった理由ってイレギュラーな出来事でしたよね?
    GM >> 真司はイレギュラーですね。神崎が容認してたのはなぜかな?
    LD >> それが分かったんです。>容認 “ずっと失敗を繰り返していたから”ですよ(笑)真司くんというエラーが入った事で、優衣を救える(つまりゲームクリアの)パターンに入ったのではないかと考えたのでは?と。
    GM >> そうですねー。龍騎にサバイブ能力を与えたのもそれで納得。
    LD >> でも、むしろ逆で神崎士郎をあきらめさせる方のファクターだったと(笑)
    LD >> 神崎士郎、あんまり真司くんに影響されてるようには見えなかったけど、彼が「ライダーバトルは間違っている!殺し合いはイヤだ!」とくり返し主張しつづけた事が少しでも影響しているなら…この虚しいループを断ち切った正に“英雄”って事になりますね(笑)
    LD >> 僕は真司くん主人公失格とか言っていたのに、真司くんは正に主人公だったという(上の仮説が正しいなら)
    GM >> 今回の神崎は、敢えてちょっとノンビリめに構えてたのかもしれませんね。
    GM >> “笛吹けど踊らず”状態を敢えて黙認してたから。

    LD >> …と、ここまで話した時点で、「龍騎」の制作者様たち、制作途中はかなり悩んでいたと思うのですが、かなり上手く、キレイにまとめた事になりますよね。
    GM >> SP版や映画版でラストを色々試したのが良かったのか(笑)。
    ※2.SP版や映画版
    「龍騎」の映画版は「EPSODE FINAL」と題されTVの放映途中にも関わらず“最終回を先行して放映する”という触れ込みで放映された。そのラストはヒロインの神崎優衣は兄・士郎の凶行を止めるために自殺し、主人公・城戸真司は準主役の秋山蓮とともに絶望的な戦いに身を投じ…そして決着は分からない、というチビッ子の心臓に悪いものだった。
    また、SP版は映画公開後に放送された。これは「戦いを続けるか?」「ミラーワールドを閉じて戦いを止めるか?」の二つの結末を用意し、視聴者の電話投票によって一つを放送するという実験的な番組だった。結末は「戦いを続ける」が選択され、これもその決着はつかず、真司が戦いに赴く姿のまま終幕となった。
    LD >> それありますよね(笑)>色々試した 総集編でタイムベント使ったのがそういう伏線だったとは。単に総集編するための方便だと思っていたのに(笑)
    GM >> タイムベントには大受けでしたけどね(笑)。
    LD >> でも正直、ここまで重要なアイテムになるとは…。というか正確には僕らが勝手にタイムベントを使ったと考えないと辻褄が合わないと思っているだけですが(笑)
    GM >> 悩んでいたというのは?
    LD >> 制作者がですね(笑)
    LD >> 実は、最初にGMさんに「龍騎・チャット」の予定を持ちかけたときは、「龍騎って僕は楽しかったけど、惜しいところも多いよね」といった話になる予定だったのですよ(笑)
    GM >> 惜しいところは確かに色々ありますけどね。でも、予想外にキレイに終った感はあります。
    LD >> そこらへんツッコんでいきたいなと。
    GM >> 惜しいところに突っ込みを入れる?
    LD >> うん、僕がまず「龍騎」にツッコみを入れるとしたら13人のライダーたちのキャラクター性の悪さです。
    GM >> 実際には13人出してませんが(笑)。
    ※3.13人のライダー
    このライダーバトルの仕掛け人・神崎士郎が宣言したライダーの人数は13人。この内、龍騎、ナイト、ゾルダ、シザース、ガイ、ライア、王蛇、タイガ、インペラー、オーディンの10人がTV本編に登場。ファム、龍牙が映画版に登場。ベルデがSP版に登場し13人となったが、作中に全て13人登場するのはSP版のみで、TV本編では遂に13人見ることはなかった。
    LD >> 惜しいと思いませんか?僕はもっとかなり楽しくやれたと思うのですが。
    GM >> オジサンや子供ですか(笑)。オープニング見て楽しみにしてたのになぁ、オジサン…。
    ※4.オジサンや子供
    「龍騎」のOPの中には仮面ライダーの印であるカードデッキを持った人間が何人か(顔を隠して)登場する。その中に少年や、ヒゲを生やした中年者がおり、少年ライダー、オジサンライダーの登場か?と一部の人間をドキドキさせた(笑)
    GM >> キャラクター性というと、「戦わなければ生き残れない!」って話のハズなのに、誰も積極的に戦おうとしてないとか。
    LD >> そう!それはツッコミどころ、その2で上げるつもりでした(笑)人死に前提なのにそこへの思い切りが悪い(笑)

    LD >> ちょっと、僕が別の場所でこんなライダー出したらいいのに…と書き込んだやつですが…。
    1. 殺人剣を神域にまで高めながらついに好敵の現れる事無く老いて人生を閉じようとしていた老人の前に「魔界転生」のごとく現れた神崎士郎が与えたカードデッキを受け取る→ その名を仮面ライダー・ムサシ!
    2. 両足は義足にして歩行困難。親の遺産で何不自由なく暮らしているが、神崎士郎が与えてくれたカードデッキと、走り飛ぶことのできる身体、鏡の中の世界こそが自分の生きる場所→ その名を仮面ライダー・クララ!
    3. 特撮おたくにして、信じればスーパーヒーローになれると本気で信じている当然、“正義のため”に城戸くんと共闘を張るが、狂信的な熱血漢のためどこか根本で城戸くんとは違う→ その名を仮面ライダー・ウィング!
    4. 何をとち狂ったか神崎士郎はチンパンジーにカードデッキを与えた、「お前はバードマンか!?」とツッコミたくなる→ その名を仮面ライダー・モンキー!
    LD >> とか、言ってました(笑)3番目は東條が近いキャラだったのかも。
    GM >> ワハハハ(笑)。つまり、戦いそのものに目的を見出してるかどうかってことですよね。そういうキャラは浅倉と東條ぐらいでしたからねー。
    LD >> とまあ、何が言いたいのかと言うと、もっともっと戦わなければならない理由のバリエーションは用意できたと思うのです。
    GM >> モンキーは戦わなければならないのか!?(笑)
    LD >> いや、そこは余興ですからツッコまないで下さい(笑)

    GM >> 私もてっきりそういう方向のドラマだと踏んでたんですけど(笑)。>戦わなければならない
    LD >> つまり、人死に(正確にはレギュラーが手を汚す行為)にためらいがあったと思っているのです。
    GM >> 人死ににためらいがあってよくぞこの題材を選んだ!(笑)
    GM >> 結局、迷いもあったんでしょうけど、戦いに次ぐ戦いのドラマっていうより、もう少しノンビリしたものを狙ってたフシもあるんでしょうね。
    LD >> 北岡…は微妙なキャラですけど、蓮はとにかく手を汚すべきだったと思うのですね。恋人を助けるために手を汚して、もう絶対に後には引けない!という場所に追い込んだ方が断然ドラマになると思うのに。
    GM >> 戦わなければ…!をキャッチにするなら、手を汚すことに迷いがあってはマズイですよね>制作者
    LD >> それと、物語の終盤で滑り込むように入れられたインペラーのエピソード。ああいうのはやっぱり、物語の序盤でこなされるべきだと思うのですよね。
    ※5.インペラーのエピソード
    仮面ライダーインペラーこと佐野満は、富と名声そして幸せな家庭欲しさに、神崎士郎の誘いを受けて仮面ライダーとなるが、不意に巨額な遺産が舞い込んで、大会社と、そして婚約者を手に入れる。既に望みを果たしてしまったインペラーだが、契約したモンスターと神崎士郎は戦いの中止を許さず、佐野は幸せを前にしてミラーワールドの中で果てるというエピソードが、終盤のクライマックスの手前で挿入された。
    GM >> 同感ですね。最初から13人出すつもりなら、やれてたと思うんです。何たって4話につき新ライダー1人登場ってペースですから。
    LD >> ガイなんて1〜2話くらいで殺してもいいキャラなのにかなり引っ張る(笑)
    GM >> ガイも嫌な奴として真司に絡んでましたからねー。SP版のベルデの三下みたいな役回りこそ相応しい(笑)。
    LD >> 逆に浅倉(王蛇)。あの人はリーサル・ウェポンにするつもりならもう少し登場を遅らせるべきだったと思います。
    LD >> あの男(浅倉)が出てきたら、僕の感覚では物語は急転し死屍累々の場と化すべきだと思うのです。しかし、案外戦果が上がらなかった。
    GM >> 浅倉は難しいところですね。
    GM >> 彼もムラの多いキャラでしたからね。お陰で楽しめた部分も多かったけど。>浅倉
    LD >> それは物語がまだ序盤であんまり早く場を煮詰めてしまうのは控えたかったからだと思います。そのタイミングの悪さが浅倉の存在を無効にしてしまう“龍牙”を生んだのだと思っています。
    ※6.浅倉(王蛇)と龍牙
    浅倉威は暴力衝動を持った凶悪犯として登場。龍牙は謎の13人目のライダーとして映画版で登場したがその正体はミラーワールドで具現化された城戸真司の負の存在だった。いずれも手を汚す事の少ないライダーたちの中で退場者を始末する“汚れ役”として戦果を上げた。
    GM >> でも、確かに浅倉登場時には「これからどうなっちゃうんだー!」みたいなワクワク感がありました。
    LD >> そう、複数のモンスターを従える反則キャラでね(笑)>浅倉登場
    LD >> 僕の感覚で行けば、ガイ、インペラー、タイガは全て“シザース”レベルなんですね(笑)チャキチャキ退場させるべきだった。
    GM >> まったく同感ですな>チャキチャキ
    GM >> ファムが出る時間がなくなるよー!とか(笑)。
    LD >> ベルデは個人的に好きなんで、もう少し狡猾に生き延びさせてね(笑)そうすれば浅倉登場のすぐ後にファムを入れて、龍牙を他のキャラにあてがう時間もできたと思います。これでベスト!(笑)
    GM >> そこまで盛り込むのが本来の姿だと思うんですけど。いつまで引っ張ってんだ!みたいなじれったさが常に(笑)。
    LD >> そういう“迷い”みたいなのが、物語を通して、それこそ真司くんが死ぬ寸前まであったような気がするのです。
    GM >> レギュラー同士のまったりとした空間が割と面白くできちゃった弊害でしょうか(笑)。
    LD >> レギュラー同士のまったりとした空間は、それはそれで好きなんですけどね。北岡の元秘書の話とか、まるで「シャンゼリオン」みたい(笑)
    GM >> ああいうやり過ぎな話ができるようになったんだから、良い時代になったもんです>元秘書
    LD >> ノンビリしたものを狙っていたのかな?だって設定自体は「ハイランダー」ですよ?(笑)
    LD >> 真司くんはライダーを殺すのを躊躇ってもいい。しかし、そうな蓮や北岡はためらいがあったとしても、キャラを引き返せないところに追い込むべきです。
    LD >> しかし、作ってる方は、真司の手は汚したくないとして、蓮の手も汚したくない、北岡の手も汚したくない、という状況だった。実際に戦果は全く無いですよね?
    GM >> エンドオブワールドで誰も死なない不思議(笑)。
    ※7.エンドオブワールド
    仮面ライダーゾルダ(北岡)のファイナルベント(必殺技)契約モンスターであるマグナギガが全身に装備しているミサイルを一斉掃射するという豪快なもの。
    LD >> あ、でもエンドオブワールドは好きなんですけどね。そっちは誉めたいところその1!とにかく契約モンスターやカードデッキのギミックが楽しくって!
    GM >> カードデッキとかモンスター召喚とかは、うまくいってました。何たって見てて楽しかったですから。
    LD >> ドラグランダーもダークレイダーもカッコよくって大好きです!(笑)
    ※8.ドラグランダー&ダークレイダー
    これ(↓)
    GM >> てっきり蓮は、戻れないキャラになるのかと。フェイントでしたねぇ。
    LD >> こういう事かな?GMさんの言う通り、のんびりした話も作りたかったんだけど、一度手を汚してしまうともう重過ぎてヘラヘラした展開の話はできなくなる?
    GM >> それはあると思いますよ。ヒーロー役者人気という大きな背景もあるわけですから。
    LD >> いやぁ〜、僕は人を殺しても、しれっと明るい話をやればいいと思ってしまうのですが…無理かなあやっぱり。
    GM >> 難しいのでは?(笑)>しれっと明るく
    GM >> むしろ、戦いに次ぐ戦いのカッコ良さだけで1年を引っ張る(スタッフの)力量を見たかったなぁ…
    LD >> そうすれば、大傑作間違いなかったですよ。ラストあんだけキレイに決めれたんだし。
    GM >> しれっと明るく…ではないですが、殺人者・浅倉は結構笑わせるシーンが多かったですね(笑)。

    LD >> それと、ちょっとオルタナチブにも触れておかないと(笑)
    GM >> 香川教授!大好きでした(笑)。
    LD >> 香川教授、バランス感覚があってよかったですよね。
    ※9.香川教授(オルタネティブ・ゼロ)
    どんな理論でも理解できてしまう天才。神崎士郎の用意したデッキ・システムとは違う方法でミラーワールドに侵入する別種ライダーとなる。「大を生かすためなら小を殺すを厭わず」という信念の持ち主で、ミラーワールドの存在による現実世界の被害を止めるため神崎優衣の抹殺を計画し、その行為を“英雄的”と言った。神崎士郎に家族を人質にとられミラーワールドからの退場を強要されたが、自らの信念に殉じて取引に応じなかった。しかし、家族に対する愛情が薄いわけでもなく、家族が真司(龍騎)に救われ安堵する一面も見せた。あくまで(家族に対しても)超然的態度を求める部下の東條(タイガ)に対して「英雄になると言う事は、生命を軽く考えるという事ではないのですよ!」と言い放った。
    GM >> 部下の人選が悪すぎましたが。
    LD >> 東條がストーリー・クラッシャーなんですよ!(汗)自分の物語を編んでくれそうな人は次々に殺して。
    ※10.東條悟(タイガ)
    香川教授に見出され、ミラーワールドを閉じる計画に携わっていた。“英雄”という言葉に酔っており“英雄”になるためならば何でもする…が結局“英雄”とは何なのか明確なイメージを持っていない。どこかで意識が歪んで、大切な人間を手にかけると強くなれる→強くなれると“英雄”になれる、と考え始め、香川教授を殺し、また関わりを持ち始めた佐野(インペラー)を手に掛けた。
    GM >> 香川教授を、もっと本筋に絡ませるテもあったと思うんですよね。東條を残すんじゃなくてね。
    LD >> もし、あの時、香川教授が東條の上を行っていたら。なんとか教化しようとする一方で見限る準備も怠り無かったら…最大の敵にして、最強の正義の味方の誕生だったのに…(泣)
    LD >> 遅かったんでしょうねえ、テンポが。香川教授は強力すぎてあそこから物語に絡ませると最低でも60話くらいまで行く勢いだった。
    GM >> そうですねー>60話。こうしてみると、1年間のシリーズを構築するのって相当な難作業なのかなー?
    GM >> 「龍騎」の物語自体、1年間は長すぎるってところもあるでしょうし。
    LD >> こういう冗談を言ってました最初の26話で神崎士郎の話に決着をつけてたら、その直後にミラーワールドからデルザー軍団(みたいなの)が現れるの。さあ、本当の世界を賭けた戦いはこれからだ!(笑)
    GM >> あー!イイ!そういう2部構成(笑)。
    LD >> 「クウガ」「アギト」は割と上手く行ったけど、中だるみがなかったワケではない?
    GM >> 「アギト」は確実に中だるんでましたよ(笑)。
    GM >> ハナっから“謎解き”はフェイントですよーって作りをしてれば良かったんでしょうけど>「アギト」
    GM >> 「龍騎」に関して言えば、基本的に毎週決着がつかないってのはスッキリするわけがない(笑)。
    LD >> でも、それなりにアクションで見所は作ってくれてたんですけどね。
    GM >> それは言えますね>アクション

    GM >> そういえば、ミラーモンスターも寂しい存在でしたねー…。
    LD >> 最初の頃は、けっこう楽しい連中が出てたんですけどね。シマウマとか(笑)
    LD >> でも後半以降はシアゴーストに集約されてしまった。ドラマ重視で“怪人”が楽しくなくなるのはクウガ・シリーズの特徴になってますね。
    GM >> TV版では、ラストのシアゴースト異常発生の仕組みも語られず終いで。
    ※11.シアゴースト
    ライダーバトルのタイムリミットが近づくと何故か大量発生するヤゴ→トンボ型のミラーモンスター。映画版とTV本編で登場した。
    LD >> そうそう!シアゴーストって何だったんでしょうね?
    GM >> シアゴースト…良く分かりませんが、彼らも生き残るために人間世界に攻めて来るはずですよね?
    GM >> 或いは、優衣の消滅がミラーワールド自体の存在危機につながるとか。
    LD >> そっちだと思うのですけどね。>優衣の消滅がミラーワールド自体の存在危機につながる
    GM >> それってタイムベント?(コレばっか…笑)>ミラーワールド消滅
    LD >> とにかく世界が崩壊する使者のようなイメージですよね。

    LD >> そろそろまとめに入ろうかと思うのですが、何か注目点で逃したところありますか?
    GM >> ところで、「龍騎」におけるライダー達って、神崎士郎との口約束という、何とも不確かなもののために戦ってるじゃないですか。
    GM >> そりゃ、ライダーに変身できたらビックリはすると思うけど…途中で神崎の目的も見えちゃったわけだし。それでも戦うしかないって部分が弱かったかなと。
    LD >> う〜ん、そこはそうですよね。しかし、蓮と北岡は、すがるような思いがあったし、浅倉は戦う理由があればよかったから…。
    LD >> 後の人たちにはあんまり知れてないでしょう(笑)
    GM >> それと、ライダーのキャラクター付けが悪いって話をしましたが、言い換えれば神崎のスカウティング方針が分かりにくいと(笑)。
    GM >> LDさんの言うように、つまるところ、戦わなければ、という状況設定が甘いってことになりますが。
    LD >> うん、神崎士郎には悪魔のささやき…魔界転生であって欲しかったという思いはあります。
    LD >> 今、思いついたのですが、神崎士郎、最初はまとも(それなり)の戦士たちをスカウトしていたんだけど、タイムベントの使い過ぎでかなりワケの分かんない選別になり始めていた(笑)
    GM >> そいつはスゴイぜ!>ワケの分かんない選別(笑)

    GM >> いい話だなぁ〜。

    GM >> 今まで試したことのないパターンばかり狙ってみたとか(笑)
    LD >> 多分、デッキ研究開発でエリが事故にあって蓮がライダーになる流れは外せないのでしょうが、それ以外の人たちは総入れ替え(笑)
    GM >> 神崎士郎を「私の愛した悪役たち」で取り上げてください(爆)。
    LD >> 今、話していたら大分、愛しちゃってきました(笑)

    GM >> もうひとつイイですか?結局、大勢に影響はないんですけど、ミラーワールドをはじめ、謎を説明する素振りさえないって姿勢はどーでしょう?
    GM >> 我々はともかく、結局何だったのよ?ミラワールドって?モンスターって?と思う人は少なくないでしょう。
    GM >> この調子ではファイズの謎解きも100%フェイクだな(笑)。
    LD >> どうなんでしょうねえ。想像するだに入り組んだ設定が考えられるので、そうあんまり長々と聞きたくないという気持ちもあるんですけどね。
    GM >> その辺の省略は「クウガ」がまぁまぁで、以降はそれほどでもないと思いますね。
    LD >> 「クウガ」はアリなんですけどね。そうくり返しやるネタでもないですね。
    GM >> 「アギト」以降、明らかに謎解きをネタのひとつとして振ってる感があるじゃないですか。「クウガ」はまだ良かったんですが、本当はちょっとでも説明をつけてほしいところでしょう。それをするつもりがないなら、あんまり大風呂敷を広げないことです。
    LD >> ああ、ドラマ重視だけど謎は解かないっていうのもクウガ・シリーズの特徴になってますね。

    LD >> さっきもいいましたが、まとめに入りたいと思うのですが…。
    LD >> 総括すると「龍騎」。どうでした?
    GM >> 総括というと、こういうものを予想(期待)してたんだけど、こーだったなぁということを言いがちなんですが(汗)
    LD >> 僕は「個人的には大好きで、非常に惜しい作品だった」…と言う予定だったのですが。何かラストをキレイにまとめられちゃって、かなり傑作になってるなあ、と。
    GM >> とりあえず、前2作と訣別し、まったく新しい世界を見せてくれたのが嬉しかったです。
    GM >> 見せ方としては、LDさんと同意見です。なまじバトルをメインにしてるだけに、もっともっと面白く出来る余地はあったように思いますが、あのラストを見ると、ちょっと納得しちゃいますよね(笑)。
    LD >> でも、確かにもっともっと面白くできる余地は沢山あった!やっぱり「惜しい!」は言っておくべきですね(笑)

    LD >> あ!言い忘れてた!ラストバトル、オーディンはナイトに実力で倒されて欲しかったですね。真司の霊魂の力を借りるとか陳腐な技を使っても(笑)そうする事によってライダーは神崎士郎の思惑をどうしても超えてしまう事を表現できたように思います。
    GM >> 量産型ですし(笑)>オーディン
    GM >> それと、オーディンを倒したら本当に“新しい命”が生まれたのがちょっと驚きました(笑)。神崎、ウソ言ってないなぁと。
    GM >> ただ、なぜオーディンを倒すとそうなるのか、いや、なぜそういうプロセスを要するのかは釈然としないという(笑)。
    LD >> あ、それ最大の謎(笑)>プロセス 想像すると、ミラーモンスターも、モンスターを使役するライダーも、相手倒すとそいつを食らって、魂を重ね集めていたんだよね、それこそ優衣のために。
    GM >> ははぁ、そーゆーことでしたか>魂を重ね集めていた
    LD >> でも、それだと命以外の願いは叶わないのだけど…結局、鏡宇宙を構築してしまう能力を持っているのだから大抵の願いはかなえて上げれるのかな?とか想像するけど…。
    GM >> 叶えてあげる気はなかったんですけどね、神崎(笑)。
    LD >> 優衣って「デビルマン」のサタンクラスの神クラスの超能力者だったんじゃないですかね。それで魂の消費量も桁外れだったの。神崎士郎はそれを利用できる能力を持っているけど、動力源は優衣だったとか。
    GM >> おお、面白い話になってきましたね。
    GM >> じゃあ、両親はそんな兄妹を恐れる余り、幽閉してたんだ。
    LD >> 超能力の外への発現を両親に禁じられて、鏡の中に発現したという。
    LD >> 想像ですけどね。まあ、説明には時間がかかるでしょうからある程度の省略はアリだとは思います。
    LD >> でも、新しい命が出て決着ついた後でもタイムベントできる、やっぱりずるいよ(笑)神崎士郎(笑)
    GM >> ホントだ(笑)。

    GM >> やっぱり劇場版よりTVの方がスッキリしてて良いなー。
    LD >> 優衣が自殺した時点で後味悪すぎですよ(笑)あの映画。
    GM >> 優衣が消えそうなのでシアゴーストも大量発生して魂を集めまくってたんですな。(話戻して恐縮です)
    LD >> ああ!そういう事か!…けっこう(今回のチャットで)合点いきましたねえ(笑)
    GM >> もういっちょ話戻すと、SP版もパラレルなんじゃなくて、神崎の失敗プレイのひとつだったと(笑)。
    LD >> そうですよ。それはもう最初から僕はそう申しております(笑)
    GM >> 劇場版も失敗プレイと(笑)。
    LD >> 失敗プレイです。そしてゲーム・クリアをあきらめました(笑)だからTV版が正真正銘最後のプレイ(笑)
    GM >> 最期のプレイ、なかなか味がありましたね(笑)
    LD >> コタツで横になりながら漫然とAボタンを押すようなプレイ?(笑)そんな事ないか。
    GM >> いやいや、そんなイメージですって(笑)。もういい加減ヤケ入ってたりしてね(笑)。

    LD >> いやあ、なかなかいい話ができたと思います(笑)
    ※12.いい話ができたと思います
    いい話か!?
    LD >> まあ、こんなもんでいいですかね?
    GM >> えー、今日の話は実のあるものになりましたか?
    LD >> なります、なります。十二分です!(笑)
    GM >> お役に立てて良かった(笑)。
    LD >> 「555」が面白かったらまたやりましょう。
    GM >> 「555」は、女の子がイマイチ様にならない調子で「変身!」言ってる時点でかなりイイ線行ってます。ライダーの新たな地平が見えます(笑)。
    LD >> それでは、本日はありがとうございました。
    2003/01/20

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