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私の愛した悪役たち特別編

その名はシャーク・キラー!

シャーク・キラー
「プロゴルファー猿」には本当に個性的な敵ゴルファーが存在する。既に僕は自分のお気に入りの悪役を綴ったコラム「私の愛した悪役たち」に“死神”と“トマホーク”と二人の人物を挙げてたりしている。猿にとって最強の敵・竜や、本命のミスターXの事もいずれ書くかもしれない。
「プロゴルファー猿」は…とにかく“濃い”!!(笑)そもそも主人公のサルからして濃い!!何って猿ですよ?猿?!何かもう主人公にあるまじき濃さ(笑)対するミスターXも濃い!!っていうか怪し過ぎ!!そんなミスターXが趣味丸出しに集めてくる万国ビックリ人間が影のプロゴルファー達なのだ。“濃い”連中にならないワケがない(笑)
そんな「プロゴルファー猿」なのだが、こんな問答無用にカッコいい男がいる事を見逃していたとは不覚だった。
その名はシャーク・キラー。巨大な木製のボート・オールを自在に操り、それ一本でゴルフを戦う。サルと同じくワイルド過ぎるプロゴルファーだ。アニメ版「プロゴルファー猿」のクライマックスの一つ、シャドウ・マスターズ編の準々決勝という微妙に半端な位置で登場する影のプロゴルファーである。そう、変に半端な対戦位置にいたために見落としていたか…、見逃していたか…、最近CSでの放送で「プロゴルファー猿」を観ている時に邂逅し、そして僕は度肝を抜かれた。
「こいつすげえ…」何にそんなに度肝を抜かれたのか?それはこの男にとって影プロなど腰掛けの仕事に過ぎず、本職は“鮫狩り”である事。そしてサルとの対戦中であるにも関わらず、宿敵・ホワイトデビルが出現すると試合そっちのけで巨大鮫と闘いを開始してしまうのである。そして結局シャーク・キラーは試合を放棄して、ホワイトデビルを追いかけて海の彼方へ旅立ってしまうのである。
冷静に考えればこの男滅茶苦茶である(笑)ミスターX?これは重大な契約違反じゃないのか?ミスターX?!…しかし、ミスターXはツッコまない。サルもツッコまない。ただ、ただ、シャーク・キラーの“生き様”に感服するのである。それほど奴には問答無用のオーラがあったのだ!(…のだ!のだ!のだ!)
この“無駄に濃い”シャーク・キラーが活躍する話は「シャーク・キラー」、「ホワイト・デビル出現」、「消えるコース!?」の三話。それではその三話をダイジェストで紹介しシャーク・キラーの魅力に迫ってみよう!

第一部「シャーク・キラー」


■ 木製のオールを得物にしているという共通点からシャーク・キラーを宮本武蔵に見立てて、試合の刻限に遅れる作戦を獲ってくるのが秀逸!いきなり第一話からして不必要に濃いキャラ設定を全開させている(笑)
■ しかも、このキャラクターで声は小林清志さんが当てるという周到ぶり。元々、氏のファンである僕はそれだけで完全にKOされた。
シャーク・キラー 襲うサメ 1.シャドウ島のビーチに突如現れたその男は、的確なショットで、大丸、若葉ちゃんを襲うサメを撃退する。
シャーク・キラー 2.お礼を言うサルに男は名も告げず立ち去る。しかし後に紅蜂からサルの準々決勝の対戦相手の名前が“シャーク・キラー”という謎の男である事が告げられた時、サルは静につぶやく「……あいつや…間違いない」
苛立つサル 3.試合当日。なかなか現れない対戦相手に苛立つサル。
襲うサメ 4.大幅に遅刻をして悠然と現れたシャーク・キラーは高らかに勝利宣言する。
「サル、貴様の負けだ!」(声:小林清志)

第二部「ホワイト・デビル出現」


■ 今回のダイジェストでは省略しているのだが、シャーク・キラーはゴルフっぷりもかなりいい。「ファイヤー!!」という掛け声と共にボール彼方に吹っ飛ばす様は「カッコいい」の一言に尽きる。特異のウォーターショットでサルと互角の戦いを演じた。
サルを見下ろすシャーク・キラー 笑うシャーク・キラー 1.不敵に笑うシャーク・キラー。戦いの火蓋は切って落とされた。
戦うサル 2.一度、ゴルフになればサルも負けてはいない。
抗議するサル 3.しかし、戦いの最中「白い巨大鮫が現れた!」との報が伝えられると、突然、シャーク・キラーは試合を止めて座り込んでしまう。ミスターXに無言の抗議をするサル。
ホワイト・デビル 4.かつてシャーク・キラーは双子の弟と組んで鮫の殺し屋“シャーク兄弟”として名を馳せていた。しかし白い海の王者ホワイト・デビルとの死闘の果てに最愛の弟と、自らの片足を失った。シャーク・キラーは鮫狩りを廃業して影のプロゴルファーとなったが、ホワイト・デビルを追い続ける事だけは止めなかったのだ。そのホワイト・デビルがこの近海に来ている…。
ホワイト・デビル 5.その時!海に信じられない程の巨大な水しぶきが上がる!(ホワイト・デビルだ!)
海に乗り出すシャーク・キラー 6.うおおおおおおおおおお!気がつくとシャーク・キラーはたった一人で海へ乗り出していた。
ホワイト・デビル出現 7.ホワイト・デビル出現!!宿命の対決が始まる!

第三部「消えるコース!?」(完結編)


■ 最早、完全にシャーク・キラー一人の世界に没入している完結編。この手のオヤジ好きには堪らない、1カット足りとも見逃せない緊迫した展開である。演出はおそらく「ミスター味ッ子」や「ジャイアント・ロボ」などこの手のオヤジ演出の第一人者・今川泰宏氏が担当している。もしかするとこの話がその萌芽点かもしれない。
シャーク・キラーとホワイトデビル シャーク・キラー 1.シャーク・キラーとホワイト・デビルの宿命の対決は開始された。
ホワイト・デビル 戦うシャーク・キラー 2.水中でホワイト・デビルと渡り合うシャーク・キラー。
シャーク・キラー、ピンチ! 3.シャーク・キラー大ピンチ!!
帰還 4.サルの援護射撃(ショット)でホワイト・デビルを退けたシャーク・キラー。
試合再び 試合再び2 5.シャーク・キラーとサルは試合を続行する。…しかし!その時!
後ろ! 後ろ!2 6.し、志村〜?!!!うしろ!うしろ!!
闘い 7.「だああああああああ!!」再び死闘を始める両雄!!
涙するサル 8.試合そっちのけのシャーク・キラーの“生き様”に涙が止まらないサル。
走るサル 9.「シャーク・キラァ〜!!」
叫ぶシャーク・キラー 10.「サル〜!!撃てええええ!!その紅いボールを撃ってくれ〜!!!」(声:小林清志)
爆発 11.サルの放ったボールはシャーク・キラーが用意していたホワイト・デビル用の特殊爆弾だった。爆発と共にホワイト・デビルもシャーク・キラーも海に消える。
夕方 12.いつまでもシャーク・キラーの帰りを待ち続けるサル。ミスターXは静かに試合はサルの勝利である事を告げる。
人影 13.その時!夕映えの水平線に人影が現れた!
喜ぶサル 14.「シャーク・キラーさあん!!」
シャーク・キラー 15.「サル!オレの負けだな!今のオレにはパットに精神を集中する事はできない!何故ならホワイト・デビルは生きている!渦巻く海水の中を去って行く奴の後姿をオレは見た!オレは奴にとどめを刺さねばならん!」…どこからともなく現れるシャーク・キラーの漁船。(全然足洗ってない!)
後ろ! 後ろ!2 16.「サル!最後に頼みがある!うけとってくれ!オレのラスト・ショット!!」
サル 17.シャーク・キラーのボールを受け取るサル。
夕陽に向うシャーク・キラー 18.進路を夕陽にとるシャーク・キラー。(BGM:トランペットの独奏)
夕陽に向うシャーク・キラー2 19.「見えるか弟よ!あれは我等の心の中に燃える執念の炎だ!!」
見送るサルたち 20.(シャーク・キラー編・完)
シャーク・キラー
本名…不明
年齢…不詳
職業…鮫殺し
趣味……………ゴルフ

如何だっただろうか?………ちょっと調子に乗り過ぎて画像を張りまくってしまったとは思うのだけど、正直でも「シャーク・キラー編」の濃密さを30%も載せれてない気もする(笑)シャーク・キラーがオールを構えたり、コートをはためかせるカッコよさは動画じゃないと伝わらないかも。まあ「プロゴルファー猿」を観る機会があったら是非観てください。そしてアニメ談義などで“濃いオヤジキャラ”の話に突入する事があったら(…あるのか?そんな事?)「チッチッチ、シャーク・キラーって奴の事を忘れちゃいけないぜ?」と教養のあるところを一発見せてやりましょう(笑)
2005/06/26

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