▼「カレカノ」 で、「カニパン」に続き放送されてるのが「カレカノ」である。 この作品で一番のすごい所はアニメで漫画を見せようとしている所だ。 原作のボリュームを考えれば原作での一話分の話を15分でやってしまう所からも明らかだし。 そのスピード以外にも、カット、書き文字等の全てが漫画の(しかも原作と同じ)見せ方なのだ。 原作付きアニメとしては見本たるべき作品である。
▼「マスターキートン」 原作付きアニメの見本たるべき完成度を持ったもう一つの作品がある。「マスターキートン」である。 この作品において目指している頂(いただき)は「カレカノ」のそれとは正反対である。 原作と見比べればわかるだろうが、話の細かい点にかなりのアレンジが施されている。 そう、「マスターキートン」で重要視しているのは原作の「雰囲気」のママのアニメ化なのである。 キャラは言うに及ばず場面構成、セリフをアニメ風に直しているにもかかわらず、印象は原作のそれである。 ゆえに原作付きアニメのアニメ化に際してのアレンジの見本といえよう。
▼宇宙海賊ミト 「マスターキートン」終わると丁度「ミト」がやってるんで見てますが。 宇宙船でのバトルシーンが今風にCGなのは御愛敬。それ以外の部分については実にノスタルジック溢れた作品であり6,70年代に生まれた者にとっては懐かしさが込み上げてくる作りになっている。
▼ボイスラッガー 新年の番組改変にあたってテレ東のアニメが減ってしまった訳だが、おかげで特撮ヒーロー物の枠ができることになった。 石ノ森章太郎リスペクト作品としてはかなり良い出来だと思う。 さすがにキャスト的には失笑物のところはあるが基本の部分では「ゴレンジャー」「ジャッカー」の2作品の後を汲んだ作品という風に見る事が出来る。 キャラクターよりもアイディアを前面に出した作品性。つまり特撮ヒーロー全盛だった頃の「あの」匂いだ。 そんな訳で好感は持てる。
▼「ガサラキ」 テレ東で頭打ちの夜の時間枠に変わって台頭してきたのが早朝時間帯である。 その中でも「ガサラキ」は数々のロボットアニメを世に送り出してきた高橋良輔の期待の最新作である。 だが内容的には鬼のアーマーは「ガリアン」、ロボットは「ボトムズ」、主役の二人も「ボトムズ」、ノリは「ダグラム」と寄せ集め的な印象が強く、いささか拍子抜け。
▼「燃えろ!ロボコン」 同じく日曜朝に新しく始まった「燃えろ!ロボコン」。 ロボコンのリバイバル人気を当て込んだあざとい企画にも係わらず、昔のテイストを感じる事はできない。 キャラの立て方やデザイン、話にしても極めて今風。 もちろん悪い訳ではないが企画成立の過程を考えると首をかしげたくなる。 個人的には主題歌は昔のままがいい・・・・あ、歌詞に「がんばれ」って入ってるから駄目なのか(笑)
以上、後半に挙げた四作品を見てくるとノベルティグッズなどによって発生した懐古趣味的嗜好がかなり顕著であることがわかる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− はい、これは友人が編集をやってる某雑誌に頼まれた代原用の文章をもとした物です。(ていうか思い出しながら書いてます(笑)) ちなみにその原稿はリテイクくらって直そうとしたら本原稿が間に合ったんでボツになりましたが。(笑) 一応話題がリンクしてるように構成されています。(^^;)・・・・・え?解り辛い?まぁ、それもリテイクくらった一因なんですけどね(笑) |