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オススメのもの

VOL.7

[INDEX]

★★★)天空の城ラピュタ

●記録者 智広 chba0906.ppp.infoweb.ne.jp  ●記録日 12/22(水)18:56
宮崎アニメのなかで一番好きな作品です。何度見たか数えられないほどです。しかし、劇場で放映されてた頃、僕は幼かったので見られなかったのが残念です。
なんといっても音楽!涙が出ます。パズウとシータの純粋な関係は現代のすさんだ部分を洗ってくれるようでもあります。キャラとしては空賊(?)のママがすきですね。豪快さが魅力です。
ほとんどの方は見たと思いますがもう一度みてはいががでしょうか?


★★★)近年のとり・みき短編集

●記録者 Humanfly friday.aichi-u.ac.jp  ●記録日 11/25(木)17:54
 近年のとり・みきさんの短編集で目に付いたものを、おすすめします。
・人達(ひとたち) ぶんか社
 「○○人」と名のつく単語を毎回のテーマに、3,4ページ程度のギャグを
やります。「煙突掃除人」「郵便配達人」のような職業名、「野人」「半魚人」
「有尾人」なんていう半人半獣(か?)から、「青銅の魔人」(江戸川乱歩を
思い出した人に10点)「敬天愛人」(というくらいだから、西郷隆盛が主人
公)なんて変わりダネまで、いろいろやってます。
・SF大将 早川書房
 毎回、海外SFのタイトルを借りて、4ページ程度のギャグをやっておりま
す。原典のストーリーをなぞる、というのではなく、テーマとなっている部分
をパロるという手法で、(例えば、芭ショウの俳句をモチーフとするスチャリ
トクルの「スターシップと俳句」は、セリフが全部五七五になっているし、ブ
ラッドベリの短編集「刺青の男」は、刺青の男が語り手としてオープニングと
クロージングにしか出てこない原典を無視して、刺青師の話にしてます)個々
のギャグの面白さもさることながら、SFというものがテーマの文学だと言う
ことを、とりさん良く分かってんだなあと痛感させられるっす。
・御題頂戴(おだいちょうだい) ぶんか社
 雑誌掲載時に、読者から御題を募集(投稿者の中には、上野顕太郎氏や火浦
功氏の名前も載ってる)して、それをテーマに数コマから3,4ページのギャ
グをやっとります(またか)。単行本では、表紙から始まる漫画で、ネタに困
る漫画家が御題を募集するまでを描いていますが、そこで御題を画材屋に『買
い』にいった漫画家が、「唐沢なをき先生とおおひなたごう先生が全部買い占
めていっちゃったからない」と言われるところに爆笑しました。あと、「カ−
ナビ」ネタ、「手相」ネタなど、いくつかのネタを絶妙のタイミングで繰り返
してくるところもいい。
・もう安心 イーストプレス
 やはり3,4ページのギャグ集ですが、帯やあとがきにある通り、以前出て
いた同題の短編集を、テーマごとにばらしたり繋げたりする、DJのリミック
スや「空飛ぶモンティパイソン」のような手法で編み直したものです。先も書
いたように、「さっき読んだ面白いネタが適度な間隔を置いてまた出てくる」
タイミングはまさに「モンティ」的で、頭から読んだり、一つのテーマだけま
とめて読んだり、ばらばらに拾い読みしたりと楽しみ方も色々です。個人的に
は、「双子」ネタと「ぬいぐるみの極意を求め、世界をさすらう河森さん」ネ
タが好き。
 どれも気軽に読み捨てていいギャグものばかりながら、一貫したテーマや背
景を与え、短編集としての体裁を整えてくるアイデアや、常に自分に何らかの
テーマや方法論を課す挑戦精神に、とり氏の漫画家としての職人魂を見る思い
です(唐沢氏やおおひなた氏もね)。これからも、ますます挑発的な作品を頼
んまっせ、とり先生!


★★)拳児

●記録者 LD hnda0201.ppp.infoweb.ne.jp  ●記録日 11/07(日)21:50
 中国拳法マンガです。全体のストーリーとしては子供の頃に拳児に“八極拳”を教えてくれたおじいちゃんを探して中国を旅する「おじいちゃんを訪ねて三千里」的なお話で、その間に昔の武術家の実話を紹介したり、実在の拳法家の名前をちょっと変名して登場させたりして、何て言うかその本物っぽさ(っぽさ…じゃなくて本物なんだけど)に、すっごく引き込まれるマンガでした。

 主人公の拳児くんは真面目でどちらかというと大人しい目の“お坊ちゃん”で、それなのに何故かまわりには不良や暴走族なんかが集まってくるという不思議な星の巡りの少年で、ずーっとひたすら、おじいちゃんに教えてもらった“八極拳”の套路(同じ動きを毎日何年も繰り返す事で絶大なる威力を身体に蓄積させてゆく練習方法)ばかりを踏んでいます。それがいざ実戦になると拳児くんは合理的な動作と、正体不明の“功夫”の威力で、敵を打ち倒して行きます。すごくカッコいい!
 従来の少年マンガの武道家少年って粗野で反逆的で“我流”なキャラが多かったりするのですが、この拳児くんは(おじいちゃんの教育の賜物というか)礼儀とか伝統
を大事にする方で、自分から争いは仕掛けることはなく、淡々としているのでそれが新鮮だったりもしましたね。

 この当時、流行っていた「対戦格闘ゲーム」に大きな影響を与えた気がします。「VF」のアキラが使う“八極拳”は「拳児」で紹介された技がほとんどでしたし、その後の「エアガイツ」に登場した“李書文”は完全に作画の藤原先生デザインのものだったし(笑)
 このマンガ読むと中国拳法やりたくなりますよ!(笑)套路踏みたくなりますね!套路踏まないまでも、八極拳の特徴である“震脚”(ズシン!と思いっきり地面を踏みしめて“発勁”を出す動作)はやりたくなりますよ!僕の友達たちはズシ!ズシ!やってましたけどね!(^0^)

原作・松田隆智、作画・藤原芳秀、サンデーコミックス全21巻


★★★)ぼくんち

●記録者 LD hnda0112.ppp.infoweb.ne.jp  ●記録日 10/11(月)21:18
 以前から気になってた西原理恵子先生の「ぼくんち」を買ってきました。泣くつもりで買ってきて、まんまと泣けてしまった。
 かのこねえちゃんもこういちくんもいいけど、一太がよかった。トルエン市場に勝手に割り込んで、こういちくんにボコボコにされたとき「ああ、ねえちゃんがやってきた。こういちくん、ねえちゃんには手を上げんといてくれ」の話、とか。この物語のクライマックスにあたる、こういちくんから譲り受けたシマを一太が文字通り必死にとりもどそうとする話、とか。すっごい泣ける。
 あと一太がシャブ中のおっさんに連れ去られそうになったとき、かのこねえちゃんが握った包丁サラシで固定して、刃を上に向けて「うおらあああああああ」と突撃する話も好きだ。
 とりあえず“一所懸命”に生きてみたくなるのでよいマンガなのです。

小学館スピリッツとりあたまコミックス全3巻


★★★)犬家の一族

●記録者 Humanfly friday.aichi-u.ac.jp  ●記録日 09/26(日)05:25
ている とり・みき氏のマイナー誌に掲載された短編を集めた単行本です。
・「冷食捜査官」シリーズ
 合成食品が完全に定着した近未来。僅かに残存する二十世紀製の冷凍食
品は、一部の好事家の間で高額で取引されている。一方、「細菌だらけ」
の「生物の死骸」である冷凍食品(略して冷食)を探し出し、処分する、
更にはその取引を取り締まる厚生省の冷食捜査官の物語。大ゴマに緻密に
描きこまれた未来都市の描写が秀逸。「冷食」という語感にふさわしく、
冷却化の進んだ未来都市なんですな(「21世紀は暖かくなるとぬかした
前世紀の科学者がどいつかは知らないが、俺はそいつの家に行って暖房設
備をぶっ壊してやりたい気分だった」)。もちろん、とり氏特有のギャグ
も健在(2コマのリズムで運ぶギャグが心地よい)ですし、毎回の少し寂
しげなラストシーンも心に残ります。
・「犬家の一族」
 こちらはお気楽なギャグもの。名探偵・猫田一小五郎と怪人二十
一面相の対決・・・というか、後付けで、どんどん設定が変更され
ていく展開がイイぜ。
・「クレープをニ度食えば」
 受験雑誌に連載されていたというだけあって、初恋をテーマにし
たタイムスリップもの。SFとしては、初心者向きな、すっきりし
た作りですが、それでもなかなかひねりの効いた、ニ転三転するお
話です。
・「あしたのために」
 とり氏の自伝漫画。子供の頃熱中した漫画や、田舎で苦労して入
手したSFの想い出を、それらのシーンを取り入れつつ(不良にS
F者だと揶揄されたら、とり氏と友人は「秘技・生物都市!」で反
撃したりする)描き綴っています。同時に、‘58年から‘79年
の日本SF史の流れも織り込む語り口が絶妙!大学時代の無気力な
日々の基点となったのも、終着点となったのもSFだった、という
述懐など、つい我が身に引き寄せて考えてしまいました(笑)。

  「犬家の一族」  徳間書店


★★★)ワイルド7

●記録者
犬マン atgi0611.ppp.infoweb.ne.jp
●記録日 09/20(月)01:52
このマンガをはじめて読んだのは95年にOVAが発売になって
からのことです。(内容は原作に遠く及ばない出来でしたが)
後頭部を鈍器で殴られたような衝撃でしたねホント。バイオレンス漫画と
いうジャンルはそんなに好きではなかったのですが、ここまで徹底した
面白さを見せつけられるとグウの音もでませんでした。
古今東西のあらゆる漫画の中で一番好きです。
この作品の魅力について語るとそれこそ原稿用紙5枚分でも足りないですわ。
緻密で複雑、それでいて読者をぐいぐいひっぱるトリッキーなストーリー展開
といい、ハリウッド映画顔負けのドハデなアクションといい、個性豊かで男気
あふれるメンバーたちの魅力といい、ホント最高です!
この漫画によってそれまでの「漫画を見る目」がまるっきり変わってしまった
くらい衝撃的でした。
お勧めのエピソードは、飛葉ちゃんが徹底的に痛めつけられる大アクション
巨編「地獄の神話」ですね。ワイルド全20エピソードの中で一番好きです。

ちなみに好きなメンバーはわりと早期で死んじゃう元サーカス団員の「世界」
と、元ヤクザの「オヤブン」ですね。
全48巻を色んな古本屋を駆けずり回って集めたことが思い出されます。


★★★)めぐりくるはる  

●記録者
崇乃 proxy2.nttcom.co.jp
●記録日 09/08(水)16:23
■エロ雑誌「快楽天」連載のマンガで作者はOKAMAさんです。
 エロを読んでると「何かすごく暴力的・・・!!」って思って敬遠してしまいがち
 なんですけれどOKAMAさんは女性からみてもすごく優しい話を描きます。
 ときどきせつない話を描きます。
 ああ、いいなぁ。って、思っちゃいます。


★★★)モーターロック

●記録者
崇乃 proxy2.nttcom.co.jp
●記録日 09/08(水)16:04
はじめまして。はじめておじゃまします。
私のとっておきはヤングキング連載の「モーターロック」です。
実は、一巻がでた当初からの大ファンなのですが、いままで同志に
出逢ったことがないのです。本当にだれもよんでないのかな??

万人にウケるマンガではないとは分かってるんですが、
私の中では、宝物度の上位を占めます(^^)。
「モーターロック」というだけあって、その側にはいつもクラッシックカー
やベスパーがあったりします。時に、そういったバイクへのこだわりのお話なんですが
大体はそう言った車が有る風景での別の話です。
 
 とにかく「かっこいい」です。
 「かっこいい」ってコレだよなぁ・・・。ってコレ読んでると思うんです。
 読んだことあると言う方募集です。(何もないけれど。笑。)


★★★)か・っ・て・に・改・蔵

●記録者 にこらす掲示 x54-233.tokyo.highway.ne.jp  ●記録日 09/02(木)04:06
かってに改蔵は、日本一面白いギャグまんがですよ。
確かに人それぞれ感じ方が違うと言ってしまえばそれまでですが、それでも
私は声を大にして言いたい!!!
叫ぶしびんの会!もとい、かってに改蔵は日本一面白いギャグまんがであーる!!!


★★★)邦画、オススメの3本

●記録者
LD hnda0114.ppp.infoweb.ne.jp
●記録日 08/28(土)00:01
 日本映画でオススメの3本を書いておきます。

「魔界転生」:島原の乱で死んだ天草四郎が神を呪って“魔界転生”し、宮本武蔵、細川ガラシヤなど巧みに亡者どもを操り日本転覆を企む。柳生十兵衛、阻止なるか!?

「太陽を盗んだ男」:たいくつな中学教師が台所で原子爆弾を製作。それを使って男が政府に要求したこととは…?菅原文太演じるターミネータも真っ青のタフネス刑事がイカす!

「妖怪ハンター・ヒルコ」:太古の封印が解かれてしまった過疎の学校で、美しくグロテスクな怪異ヒルコが舞う!鍵を握る少年と胡散臭い妖怪学者が大冒険!

 僕のかなり好きな映画なんですが、この3本には共通点があります。それは一体なんでしょう!?………………………はい!実は、どの作品も“沢田研二”さんが主演なんですねえ(笑)ホント全くの偶然なんですが、おかげさまで僕、沢田さんのファンになってたりします(笑)面白いですよ、どの作品も全く雰囲気が違うので。


小山田いく作品

●記録者 すくらっぷマン p09-dn06sinnagasak.nagasaki.ocn.ne.jp  ●記録日 07/28(水)13:33
特に「すくらっぷブック」をお薦めします。
あと「むじな注意報」、「ぶるうピーター」、「マリオネット師」
「ウッドノート」


re(1):★★★)プロレス・スターウォーズ

●記録者 ちゃらきち proxy.kind.or.jp  ●記録日 07/10(土)14:03
プロレス・スターウォーズ久しぶりに聞きました。
この漫画の凄いところは、現実の話と虚構の話を無理矢理にリンクさせている
ところだと思う。
基本的にそのレスラーや技などのエピソードについては、程度の差こそあれ作り話
的な内容が盛り込まれている。
たとえば、天龍のDDT。
これって実際は殺虫剤の名前を取ったものなのに、漫画中では、「デンジャラス・
ドライバー・テンリュウ」の略称になっていた。
他には、馬場のコブラツイスト。
名称が「ジャイアントコブラ」。
その技の凄さをあらわすエピソードとして、馬場がアメリカに修行に行ってた時代、
全米18州で禁止されていた、という話が載っていた。
というふうに、なんかマジッぽくフィクションをちりばめるといった内容でした。

プロレスファンにはたまらない内容です。
対抗戦が無かった時代からやってたというのが凄いです。
作者自身がプロレス好きというのが随所に見て取れます。

読んだことが無い方、是非御一読を。
この中のウォリアーズは洒落にならない強さでした。


★★★)小鉄の大冒険8巻

●記録者
河嶋 cs1y123.ppp.infoweb.ne.jp
●記録日 07/06(火)03:36
本来なら7巻で完結していた小鉄の大冒険ですが、資本主義の原理にしたがって連載延長。
いや俺はまだお凛ちゃんが見たいから別に不満はないんですが。
今回はDDなる電脳女妖怪がでてきます。このDDってのが暴れまくってほとんど主人公ですな。
DDとお凛ちゃんの因縁が全然無くってこれじゃただの妖怪退治ものだよなー。
ま、この巻はまだ序幕ってかんじですし、今後の展開を期待します。

俺自身の希望としては、もっと燃えよ鉄人のほうとリンクしてほしいんですけどね。
完結させるには、お凛が鉄人まきこんで大乱闘ってはなしにしないと。


★★)熱笑!花沢高校

●記録者 LD saturday.aichi-u.ac.jp  ●記録日 06/24(木)01:52
 前に古本屋で見つけて1〜18巻まで買ってあった「熱笑!花沢高校」をようやく全29巻そろえました!(嬉)僕、この作品大好きなんです!あらためて読み直してもやっぱり燃える!昔、本屋で立ち読みし続けて読後すごい満足感を味わった頃の事を思い出しました。
 元いじめられのダメ男・力勝男が本物のツッパリを目指して次々に敵を撃破して行き、ついには仲間と共に大阪の巨悪不良集団「北大阪の虎」を壊滅させてしまうという話なんですが、その話のエスカレートの仕方が超燃えです(笑)単純なタイマン勝負的に話がはじまって手下数千人を従えヘリとか装甲車持ち出すような大抗争に発展し、そしてまた最後にはタイマンで決着を着けるというストーリー全体のボルテージが最高です。
 まあ「正義のツッパリになるんや!」とか言って自警団まがいの事をしたりしたのは、懐かしさのない人が読めば確実に“失笑”をかいそうですし(笑)どおくまん先生のあの絵を受けつけない人も多いでしょうね。その意味では他人に何としても読んで欲しいと思ってる作品じゃないんですが、とにかく熱狂して読んだ思い出深い作品です。

チャンピオンコミック全29巻


★★★)プロレス・スターウォーズ

●記録者 Humanfly saturday.aichi-u.ac.jp  ●記録日 06/20(日)21:14
 「闘将!ラーメンマン(漢字みつからなかったよ)」などが掲載されていた
「フレッシュジャンプ」に連載されていた漫画です。八十年代半ばのプロレ
スブームを背景に、実在レスラーを縦横無尽に活躍させた作品です。
 新日本プロレスと大日本プロレスが遂に手を組んで合同興行を打つ、とい
う、絶対に現実ではありえない豪快なオープニングに始まり、日本マット界
に人気を奪われ、市場を失うことを恐れたアメリカマット界は団体を超えて
日本マット界に全面戦争を仕掛ける、というのがおおまかなストーリー。
 とにかくこの漫画、やたら熱い、いや、暑苦しい展開が売りで、レスラー
も、観客の子供も、実況の古舘・解説の山本小鉄も、やたら叫ぶ、やたら泣
く!馬場が花道に現れると泣き、ホーガンがKOされると泣き、維新革命を
おこそうとしている前田すら猪木のファイトに感動して泣く!
 また連発されるハッタリズム100%のセリフも大きな魅力(?)で、
「スピニング・トー・ホールドは実はスリー・パターンある!」
「馬場さんが、今まで封印していた右足で十六紋を放っています!」
「ウォリア―ズを既に二十年前、力道山が完成させていたとは!」
「さあ来い、猪木。お前に新たな聖地《ブロディランド》をみせてやろう」
 てな具合で、爆笑必至のハッタリ台詞をやたら暑苦しく連呼するうちに、
そのかっこよさに引きこまれてしまうという漫画でした。プロレスの知識が
ほとんどない私がこれだけ楽しめたのだから、プロレスの好きな人なら爆笑
ないし感動すること受け合い(ネタ的に古くなってる部分が多いのは、仕方
ないけド)。結構、古本屋なんかでは見かけると思うので、良かったら手に
取ってみてください。

     プロレス・スターウォーズ  みのもけんじ画 
             ジャンプコミックス 全11巻
             何年か前に愛蔵版が出たけど、それは全何巻だっけ?


★★★★)破裏拳ポリマー

●記録者 GM p8b8aec.tok2.ap.so-net.ne.jp  ●記録日 06/18(金)21:35
無敵ヒーローっス。手加減なしっス。悪党と見たら骨はへし折る、
前歯は吹き飛ばす、顔はRC壁にめり込ませる…と正にやりたい放
題の冷血(熱血?)漢。そんなポリマーに痛ぶられてるのが、可愛
らしい猫や魚や昆虫のコスプレをした窃盗団(笑)なんスよね…。
ナルシスティックなボスはともかく、下っ端の皆さんはきっと心の
どこかに照れを抱えながら悪事をはたらいてるはずなんスよ。そん
な姿のままボコボコにされ、警察に逮捕されて白日の下に晒される
なんて、オレ恥ずかしくて堪えられないっス!その上、窃盗団の構
成員ってのが、またイイ歳をしたオッサンばっかりなもんスから、
もう悲哀度3倍増(笑)!それでいてコメディ!その辺がこの作品
のツボっスかねぇー。もちろん、ささきいさお×菊池俊輔による正副
主題歌も神業的なカッコ良さで「トリャァーッ!」って。
昭和49年10月4日から50年3月28日まで、全26話放映の
タツノコ作品でした。安定感バツグンっス。


★★★)バク!

●記録者 LD saturday.aichi-u.ac.jp  ●記録日 06/18(金)01:30
 「墨攻」の作画を担当して以来、すっかり歴史ものを題材にされることが多くなった森秀樹先生ですが、かつては宮崎駿っぽいような冒険活劇の読み切りや連載を描かれていて僕はそれがまたかなり好きだったんです。(あ、歴史ものも当然面白いです。僕歴史好きだし)
 主人公の少年バクは幼なじみの不良少女・小雪にいいようにいじめられるダメ男だったが、ある日捕まった小雪を救うために刑事から拳銃を奪って発砲!その瞬間から警察に追われる「少年A」としてバクの必死の逃走劇がはじまった!という物語。とにかくバクの立てる作戦にワクワクしてしまいます。花火の火薬集めて作った爆弾を上手く使ってピンチを切り抜けて行くのは痛快です。たかだか中学生が立てるような、そんな杜撰な計画上手くいくはずないと思っていても。「もしかしたらできちゃうかも?」と瞬間的に納得しちゃう(あるいは燃える)この感覚、少年マンガでは大切ですよね(笑)
 けっこう昔の作品ですから古本屋じゃないと見つからないでしょうね。

「バク!」全4巻、サンデー・ビックコミックス


re(1):★★)七夕の国

●記録者 翰林 pppb135.kyoto-inet.or.jp  ●記録日 06/02(水)11:57
『七夕の国』、私もほぼ同意見です。
初めはけっこう期待して読んでいたので最後の終わり方にはちょっと憤慨しましたが、よくよく考えてみるとあの作者らしい終わり方だったのかな、とも思います。『寄生獣』の以前はどちらかというとしんみり系の作品を書いてた人ですよね?とまれ、マンガにするよりもっとメンタルな記述が可能な小説とかの方でやった方がよかったかもしれないですね。


re(1):★★★)平成狸合戦ぽんぽこ

●記録者 LD saturday.aichi-u.ac.jp  ●記録日 05/31(月)08:40
 河嶋さんのお話、なかなか楽しく読ませていただきました。なるほど、あの四国ダヌキたちは共産党の指導員ですか。なるほど〜(感)そう考えるとタヌキたちの集散のリアルさがよく見えてきますね。全然、気がまわりませんでした。僕は宮崎駿監督の「ナウシカ」の対比くらいにしか考えていませんでしたよ(笑)

 妖怪大作戦のシーンも僕はそんなに悪かったとは思ってないんですが、「あそこがもっと良かったら傑作だった!」という説はまあそうかな?とも思いますね。あれは「街全体を恐怖のどん底に落せば人間はその街から逃げ出す、と思ったのにタヌキの脅かしは人間にとって全然怖くないどころか娯楽にされてしまった」という可笑しくも悲しいシーンなので、もう少し見ている観客の方は怖がらせた方がそれが伝わりやすかったかな?とは思いました。でも突然不自然ですしねえ。単純にあそこの絵コンテだけ駿さんにまかせるとか?(爆)

 実は僕「ぽんぽこ」はジブリの中では「ラピュタ」「ナウシカ」と並んで大好きです。残った化けタヌキで街全部をあの懐かしい野山に“化かす”シーンは相当泣けます。


★★)平成狸合戦ぽんぽこ

●記録者
河嶋 cs1y122.ppp.infoweb.ne.jp
●記録日 05/29(土)01:22
高畑勲監督の「となりの山田君」がなかなか評判いいですが、
今回は前作の「平成狸合戦ぽんぽこ」をレビューしたいと思います。
この作品、アニメファンからは毛嫌いされてるんですが・・・。

前半はたいくつだが百鬼夜行のスペクタルがいいと言っていたのは
私の好きな作家佐藤亜紀ですが、(陽気な黙示録・岩波書店にて)
じつはその前半にこそ見所があるのです。
多摩の開発で住処を奪われたタヌキたち。それまで対立していた
二集団が一致団結。人間に抵抗していきます。
一見して分かりますがこれは成田闘争をかいてるんですね。
ご存じのように日本のアニメ作家はなぜか左翼が多いのですが、
宮崎駿、富野由悠季、押井守らがかけなかった現実の日本の左翼運動を
かいた唯一の作品といえましょう。
他の3人はどうも理想というか自分の頭だけで考えた左翼映画ですな。

妙にタヌキが統制とれてるんですが、四国から来た3匹の老タヌキ、
これが指導にやってきた共産党員を現しています。
高畑は東映動画労働争議の中心人物でしたので、当時組合に党員が
いたのをモデルにしてるんでしょう。
現実とおなじくタヌキの闘争も徐々に挫折していきます。
化けて人を脅す→失敗というパターンが延々と続いて
たいくつといえばたいくつですが、きわめてリアルな描写といえなくもないです。
クライマックスでの百鬼夜行変化のパレードが失敗した後、タヌキ連は解散。
人間に変身しサラリーマンとなってしまう意地が悪いとはいえ、
けっして閉塞感はない気のきいたエンディングがかかれてます。
この左翼アニメ本来なら傑作なんですが、やはり失敗作と呼ばざるを得ないのは、
佐藤嬢がいいといった百鬼夜行変身シーンが全然つまらなかったからですよ。
それまでの闘争失敗の閉塞感を、この百鬼夜行のスペクタルで払さなければ
ただ単調なだけの映画になるんですな。
メタモルフォーゼはスピードとリズムと発想の飛躍が肝心で、
そこがじつに凡庸にできてます。
ここで理想とすべきは「ダンボ」におけるピンクエレファントでしょう。
ダンボが酒を飲んで幻想をみるのですが、そのキチガイじみたイメージは
今でもマニアの語りぐさです。
こういうメタモルフォーゼは全盛期のアメリカアニメ映画でしかかけなかったもので、
リミテッドアニメに慣れた日本のスタッフでは荷が重すぎたのでしょうか。
高畑監督は業界一の理論家ですが、リアルな人物演技は得意でも
こういったアニメの真の魅力のデフォルメ描写は苦手なんですな。

アニメにドラマを持ち込んだのは日本アニメの功績ですが、
結局それが自らの命取りになりそうです。今でも遅くはありません。
アニメーターならば、アニメならではの表現を磨くべき時ではないでしょうか。




★★★★★)同人誌トムとジェリー

●記録者
河嶋 cs1y203.ppp.infoweb.ne.jp
●記録日 05/27(木)02:49
「トムとジェリーの本 なかよくけんかしな」 発行・杉浦邦一
数年前にGONで紹介されてたんで知ってる人もいるでしょうが、トムとジェリーの
研究本です。テレビ放送リストと解説、海外文献の翻訳などがメインですか。
ハンナとバーベラのインタビューとかMGMアニメの歴史なんか興味深い記事が多くて
すごい労作です。ディズニーやテックス・アベリーとの比較なんかもやってます。
ハンナ・バーベラは藤子不二雄で、アベリーは赤塚不二雄だなんて考証はなかなか
穿ってます。

私は森卓也みたいなアメリカアニメ映画原理主義者じゃないんですが、マイ・フェイバ
リットアニメはトムとジェリーなんですよね。子供の頃は夕方よくやってましたよ。
死んだじいちゃんといっしょにみてたのを思い出して、この本読んでると目が潤んできます。
 
トムとジェリーのビデオって全話でてますが、声変えてんだよねー。
テレビ版の八代駿、藤田淑子で観たいなー。
再放送すりゃ絶対人気でるのに。
あの赤ちゃんネズミ・ニブルスなんてぴかちゅうの数倍かわいいしね。




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