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オススメのものVOL4
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1998/10/28(22:43) from 202.250.169.204
作成者 : Humanfly アクセス回数 : 17 , 行数 : 5
★★★)獅子のごとく
 「播磨灘」以前のさだやす圭作品です。ジャンルは刑事もの。案外に、刑事物の漫画って少ないんじゃ?と思ったので、書いてみます(「ダニ」も始まったし)。実は行きつけの喫茶店で単行本を読んだだけなので、詳しいことは全然知らないので、こんなことを書いていいのか分からないのですが(もしご存知の方がいらっしゃったら、是非詳しい掲載雑誌・連載期間・原作者名をご教示ください)、面白さは一級です。
 正義感あふれる巨漢・平野吉兵衛は警官の道を志すものの、幼女暴行の犯人を証拠不充分のまま連行して、処分を受け、辞職せざるを得なくなります。数年を経た後、彼は、心機一転をはかり、大阪県警に就職し、憧れの刑事職に就きますが、ここでもその暴走しがちな性格ゆえに周囲と衝突をおこします。そんな吉兵衛をサポートし、時にはなだめ、時には叱りつけて、うまくコントロールできる唯一の人物が、もう一人の主人公・一平はんでした(情けないことに、フルネームが思い出せません。多謝)。この二人が難事件に挑んでいくというものです。
 確か、原作が大阪で警察に勤めていた方だったか、新聞の事件番だったかという人なのですが、それだけに犯人の実像に迫っていく過程を手堅く描いています。1、2巻では、コンプレックスの強いボンボン青年が犯した殺人を、犯人の心理に密着して描いています(犯人への憎悪から動いていた吉兵衛が、次第に犯人の精神を救うために逮捕しなければならないと思うようになる過程がいい)し、3、4巻では、ホステス殺しのアリバイ固めで二巻分をひっぱります。地味な展開ながら飽きない作品でしたので、ここに書き残しておきます。
 獅子のごとく 講談社からモーニングコミックスで
        少なくとも、4巻までは出ている筈(ちょっと入手は困難か?)

1998/10/24(18:11) from 210.172.23.14
作成者 : 罰金王がんてつ (gantetsu@mtci.ne.jp) アクセス回数 : 28 , 行数 : 5
★★★)ヨコハマ買い出し紀行
荒れ果てた(?)未来のお話なのにどこと無く優しさと懐かしさを感じさせるものがあり
ます。汚職と犯罪の絶えない現実社会に疲れつつある人はこれを読んで心を落ち着かせ
る事をお勧めします。ちなみに主人公のアルファさんはロボットです。

原作・芦奈野ひとし/アフタヌーン連載中

1998/10/22(22:48) from 210.159.174.37
作成者 : yaksa (yaksa@remus.dti.ne.jp) アクセス回数 : 32 , 行数 : 10
☆☆☆)黒い羊は迷わない
 黒い羊とは主人公達のこと。
 主な業務(?)は新興宗教から被依頼者を脱会させ、なおかつ洗脳を解くこと。
 
 まじめで、おもしろくて、解りやすい漫画です。

 

 「黒い羊は迷わない」 落合 尚之  
 小学館 ヤングサンデー・コミックス

1998/10/17(04:54) from 202.250.169.203
作成者 : LD アクセス回数 : 21 , 行数 : 10
★★★)化石の記憶(たがみ作品ぼくなら・・・)
 たがみよしひささんの話が出てるので、ぼくはこれを紹介させてもらいます。

 謎の秘宝(笑)“竜哭”を巡って様々な人間たちが錯綜する物語ですが、この人間関係がほんとうにややこしい!“竜哭”が隠されてるといわれる赤森に時代を越えて出没する謎の“ぬし”といわれる恐竜、そしてそこの七千万年前の地層から発見された謎のホモサピエンスの頭蓋骨、一つ一つは関連性の薄い謎や事件が、やがて“竜哭”という一点に集束してゆきます。

 最終的には“時の復元力”という話になってたと思うのですが「『時』の絶対条件である“因果律”がループしてしまうという現象が起こったとしても、『時』はそれさえも呑み込んで修復して行くだろう」という・・・うーん、言葉に直すとちっとも面白くないなあ(困)とにかく、結末には衝撃を受けました。
 (注:めちゃめちゃ解りづらいかもしれません。むかし友人に無理に読ませたら、苦笑いで本を返されたことがあります(T_T))

 「滅日」は今読み返すと、たがみよしひさ版『ヤマタイカ』といった感じの作品ですね。「化石の記憶」も同じ頃に描いたものだったと思いますが、ミステリーが次第に壮大なSFへと変化して行くという話に凝ってたのかな?(笑)

「化石の記憶」全3巻 (「AKIRA」と同じ装丁の本でした)

1998/10/14(23:10) from 210.159.174.32
作成者 : yaksa (yaksa@remus.dti.ne.jp) アクセス回数 : 24 , 行数 : 11
Re: ★★)滅日 たがみ作品の魅力?
 自分も「たがみよしひさ」のファンなのでReさせていただきます。
滅日はとても好きな作品です。口の悪い知人に言わせれば「デビルマンじゃん」の一言で片づけられてしまう作品ですが、自分にとって最大の違い・最大の魅力的なシーンは、主人公である尼子が自分の存在が当て馬でしかないことを理解しても、絶対に勝ち目もない、負けるための戦いに望むところです。
 正義の味方としての超常的存在「英雄」、それを創り上げるために必要不可欠な絶対的な悪役としての存在「ドラゴン」。物語なら英雄の視点で語られるのが常なのに、滅日では敵役の視点で語られているのです。
>  ストーリーもいかにも暗く地味で、常にネガティヴな意志を鍵に・・・
 敵役ですから、正に、暗くて地味です。だからこそ、明るい勇者の物語にはもう飽きてしまった(馬鹿馬鹿しく感じるようになってしまった)自分には、たがみ作品に共感を感じるのです。

 最後に蛇足(藪蛇とも言います)ではありますが、私小説としてエヴァと並べるのは
少々難しいのではないのでしょうか。
 前出の知人は滅日は嫌いでエヴァは好きです。自分は滅日は耐えられるけど、エヴァには耐えられないです。作者が違うのだから、当たり前と言えばそれまでですが。


1998/10/12(20:58) from 202.250.169.203
作成者 : Humanfly アクセス回数 : 30 , 行数 : 18
★★)滅日
 書くかどうか迷ったのですが、思い切って書いちまうことにします。
 たがみよしひさ氏の「滅日」(ほろび、と読む)です。
 私的には、大変好きな作品なのですが、どうも周囲の評価が芳しくなく、ああ、
いわゆる「賛否両論ある作品」なんだな、と思い、二つ星に留めました。
 ジャンルは、伝奇もの風味のサイコホラーといったところで、それほど目新しい
ものではありません。しかし、この作品の最大の特色であり観どころは、主人公・
尼子全(あまこ・ぜん)のキャラクターにあります。とにかく暗い、内省的なキャラクターで、自己憐憫と他者への気遣いが交錯するその心情描写は、なるほど好き嫌いが
割れると思います。もともとたがみキャラは、独りで勝手に独白している時が一番
かっこ良かったりします(例:設定では、寡黙で冷徹な戦士のはずが、独りで戦って
いると、ぺらぺら心情独白しはじめ、やたら面白いギャグまでキメまくる「GREY」
の主人公・グレイなど)が、こいつはきわめつけです。
 また、尼子の対になる、その友人・相賀もまた、たがみキャラのもう一方の極めつけです。たがみ作品には、性格や容姿が正反対のニキャラをコンビにして、互いのキャラを立てあいつつ話を進めるものが多い(例:「軽井沢シンドローム」の耕平と純生、
「なあばす・ぶれいくだうん」の安堂と三輪など)中で、「陽」の部分はほぼ共有しつつ、尼子には色濃い「陰」の部分は殆ど感じさせない相賀のキャラは、特異かつ非常
によく出来ていて、極めつけと呼びたい。
 ストーリーもいかにも暗く地味で、常にネガティヴな意志を鍵に予定調和的に展開する辺りは好みが極端に割れるところでしょうが、その予定調和な部分を割りきってみれば、本当に完成度の高い物語です。ストーリーはとにかく尼子のキャラを忠実に反映して進みます。主人公のプライベートストーリー(私小説と換言してもいいでしょう)に徹した物語としては、第一級のものである、と保証します。
 「エヴァンゲリオン」を観て、内省的な主人公のプライベートストーリーにのめりこんだ、というような人には、是非観て欲しい作品です。

    滅日 徳間書店より 全五巻 古本屋でも比較的簡単に入手出来ると思います

1998/10/01(02:31) from 202.250.169.203
作成者 : LD アクセス回数 : 26 , 行数 : 9
★★★)熱いぜ辺ちゃん
 最近、福本伸行さんの「ワニの初恋」の単行本が出ていて思わず買ってしまいました。内容は・・・うん、まあまあです(歯切れ悪いね!)
 やっぱりぼくが読んだ、福本伸行さんの作品の中では「熱いぜ辺ちゃん」が一番好きです。「カイジ」より「銀と金」より「アカギ」より面白い、と言ったら「なに?」と身を乗り出してくれます?(笑)

 内容は「麻雀好きの若者、辺ちゃんがとにかく麻雀ばっかり打っている」という他愛も無い話。絵は現在の“あの”絵に輪をかけて下手なんですけど、何と言うか、あたたかくていい話です。単行本化するにあたって特別編が新たに描かれました(これもまたいい)。
 最近は、神経を削るような研ぎ澄ますようなマンガが、認められて描いていますが、また、あーいうのも描いて欲しいです。

 (全然関係無いですがカイジ特別編「恐るべしマカオ!」はめちゃ面白かった!あれって単行本に収録されてます?誰かご存知ですか?)

近代麻雀コミック全二巻

1998/09/26(23:53) from 202.250.169.203
作成者 : Humanfly アクセス回数 : 25 , 行数 : 4
★★★)無名の人
 時代劇画家・平田弘史氏の近作にして、傑作です。オムニバス形式で、実在した、無名ながら超人的な業績の持ち主の生き様を、その濃厚な筆致で描いています。
 家臣全員、俸給半減の被害から足軽を救うため、自分の俸給十年分を投げ出し、切腹する若狭藩家老・斎藤弥右衛門の物語「五百石十年」、予言自殺を遂げることで、漁業権を争う二つの村を仲直りさせる学者・村上道慶の最後を描く「道慶根」、江戸時代初期の、江戸幕府と朝廷の緊張関係を背景に、天皇家のぎりぎりの誇りを守るため、お抱えの忍・魚屋八兵衛が身体を張る「土葬」など、壮烈な自己犠牲の物語ばかりが載ってます。
 なんか、どの主人公も、なんのためらいもなく、その命や立場を捨てていくので、思わず読んでいてのけぞるほどです。それも、お家大事で命を捨てていくのではなく、そういった倫理観に拘泥する余り忘れ去られているものを守るために身を投げ出しているのが感動的です(「子連れ狼」などに通じる武士道残酷美ものとも通じるところです)。しかもそういった人々を創作ではなく、実在の人物にそのモデルを求める辺りに,人間社会の不条理さを舐め尽くしつつも、人間へのしたたかな信頼を失わない作者の心情を感じさせられてしまいます。
 と言うわけで、オススメです。出版されてから5,6年前なので、そろそろ手に入れにくくなっているかもしれません。見つけたら、即買いでっせ。そして、もし気に入るようだったら、ともに「月刊アフタヌーン」誌に、平田氏の武士道残酷美ものの傑作「首代引受人」のきちんとした掲載を要求しましょう(笑)!

1998/09/24(17:15) from 203.141.128.48
作成者 : 田辺 敦 (needfire@interlink.or.jp) アクセス回数 : 35 , 行数 : 15
★★★)サンドマン
たまには本業の関係もカキコまねばと思い(笑)
という訳で「サンドマン」である。
なにが凄いって世界幻想文学大賞(1991年)をコミックで初めてとっちゃったくらいスゴイです(個人的には日本SF大賞をマンガではじめて取った「童夢」より凄いと思う、なにしろ冠が世界だしね(笑))
さて本題
それまでの所謂アメコミ(含むアメリカンアニメ)というものはある種のフォーマットなり記号なりで読ませ(見せ)たりするものばかりであり(それは以前に紹介されていた「キングダムカム」しかりでもある)、その永久的連鎖性はそれを幼少の頃より見て育つものにとっては成長するにつれていつか「飽き」のくる存在であった。勿論ビジネスとして子供のみをターゲットとして見据えてた時代にあってはそれはそれで正解であったのだが、「サンドマン」発刊前夜の市場における停滞感は過去からの命題でもあった、大人の読者の開拓に着手せざるおえない状況まで追い込まれていたのが事実である。(あくまでこれは版元であるDCコミックスに限っての話である。X−メンのマーヴェルの当時の対応はちょっと違う)
そして現在の段階ではこの試みは成功であったと言い切れる。DCコミックでは大人の読者向けのためのレーベル「ヴァーチゴ」を創設できるくらいの市場を開拓できたし、なによりこのような至高のモダンファンタジーの物語を生み出す事が出来たのだから。


・・・・・きれいにまとまったが内容紹介するのを忘れた(笑)
人間を超越した存在「エンドレス」。その一人であり夢の王たる「ドリーム」がこの物語の主人公である。その彼がかつての自分の王国たる夢の国を再建しようとする、というのが物語の骨格である。彼は果たして自分の国を再建できるのでしょうか?(笑)

「サンドマン」1巻〜3巻、以下続刊 (作:ニール・ゲイマン 画:サム・キース他)
                            (翻訳:海法 紀光、柳下 輝一郎)
                             インターブックス刊
発行部数が一万部以下なので書店になかったら迷わず注文しよう(笑)

1998/09/22(05:29) from 202.250.169.203
作成者 : 備品 アクセス回数 : 22 , 行数 : 17
?)堕ビ泥の星(漢字が出ません)
一番新しいのはアスペクトから出ています。著者:佐藤まさあき

私を知っている人間は、私がこれに触れないのはおかしいと思っているかもしれません。
毎回出版されては、6巻分くらいで止まってしまう作品です。主人公神納達也の鬼畜ぶ
りには、毎回楽しませて頂きました。私が初めてこの作品に会ってから、3回も出版さ
れましたが、毎回持っているところまでで出版が止まってしまって、いまだに全話読め
ませんおかげでうちには、佐藤プロ版6巻まで・松文館版8巻まで・アスペクト版3巻
まで(内容は6巻分)と、ほぼ同じ所まで3セットあります。松文館のときは、全巻発
売予定があったのに反故にされ、アスペクト版は、愛蔵版と銘打っておきながら、まる
でここで終わりかの様な扱いを受けています。(ビニール取るまでわからなかった)

あー!!こんな事なら最初に古本屋で見かけた時に借金してでも全巻買っておくべきだった!!!(昔全巻置いてあった古本屋があって、当時金の無い自分は、毎日2冊づ
つ買いに行っていましたが4日目には残りが姿を消していました。)

私は声を大にして言いたい「どこの出版社でも良い全巻「9巻以降」読ませてくれー!
全巻出す気が無いのなら最初から出すなー!」ちなみに「新・堕ビ泥の星」はどうでもいい。
ある意味面白いんだけどネ。腑抜けた安定志向の達也君も・・・。

1998/09/22(04:33) from 202.250.169.203
作成者 : 備品 アクセス回数 : 17 , 行数 : 7
★)放課後キッチン
ぶんか社刊 著者:水田恐竜
高校生でありながら主婦という聞いた事があるような設定の漫画。
たしか「みこすり半劇場」あたりで連載しています。
基本的にシモネタ&パロディの4コマ漫画ですが、ちょっと古い感じの絵柄とほんの少
しのマニアックな内容で何故か私的にヒットしてしまいました。オススメというほどで
は無いにしても、毎回立ち読みしてしまう(コンビニに有るせいかも)漫画です。
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