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刑務所に入って出てきた時、「刑務所の中」という漫画を描いて映画化もされた花輪和一先生の真骨頂ともいうべき妖怪マンガです。
かなり前にアフタヌーンで連載されていて（寄生獣とかやってた頃）、すっごい好きだったんですが、単行本とかを買い損なっていおりまして。心残りだったのがこの度、完全版とかで上下巻で売っていたので買ってきました（幸）

平安時代の都で母を探す少女と不思議な力を持った河童くんが、様々な妖怪たちと出会って不思議な体験をするというお話。わりとグロい描写とかもあるのですが、独特の絵柄が愛嬌を出していてかえって引き込まれますね。
それと春風駘蕩とした河童くんと、泣いた子がすぐ笑うといった性格の棗ちゃんがなかなかいいコンビでどんな気味の悪い事件に巻き込まれても、どこかほのぼのと乗り越えてしまいます。そこがいい（笑）

作・花輪和一　講談社コミックス　上・下巻