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殿!ご再考を!

アニメ「バットマン」の巻
恐るべし海外アニメ!
 ぼくには、ちょっと「日本マンガ中華思想」みたいなものがある。「マンガ・アニメならここ(日本)が中華だ!他の国のマニアなど、ここから発信されるお恵みをいただく蛮地も同然!」とか言っちゃってます。何にせよマンガ・アニメの文化がここまで独特に開花し隆盛を極めた国は他になく、現代日本を代表する文化と言っても過言ではない。(まあ、カヤの外の人にはどうでもいい話ではありますが)
 だから、他の国がマンガ・アニメをどれだけ頑張って製作しても(今のところは)「ん〜(笑)よく頑張ったね!大したモンだよ、わははははは!」と、中華な笑いをこだまさせてればよかったのだが、たった一つ!無視できぬ国があった!言わずと知れたアニメーション発祥の地「アメリカ」である!いわゆるディズニーの名作シリーズやハンナ&バーバラの「トムとジェリー」に代表されるフルアニメーションは、日本の手塚治虫が生み出したリミテッドアニメと一線を画した世界を構築している。(そして手塚治虫自身はその世界に限りなくあこがれていた!)
 でも、ぼくは「それでもいいんじゃないの?」と思っていた。ディズニーのアニメには、かつての「東映動画」が充分肉迫していた、と思っているし、そのバラエティ性において日本のアニメの世界はアメリカのそれをはるかに凌駕していたからである。しかし90年代初頭、次々と上陸して来たアメリカ・アニメ、あるいはアメリカン・コミックは、そういったぼくの考えにかなりの衝撃を与えた。当時「セーラームーン」あたりが大流行していたが、マンガ・アニメ文化そのものが下火の風潮の中やってきた、「美女と野獣」「アラジン」に代表される新生ディズニーシリーズと「X−MEN」などのカルチャーショックにも似た面白さに、ちょっと大げさだが「このままでは日本のマンガ・アニメはこいつらに食われてしまう!」と危機感さえ感じたのだった(え、別に主導権がアメリカにいってもいいって?ぼく英語読めませんから!(笑))。そういった状況の中で、ほとんど止めのようにお茶の間に登場したのが「アニメ・バットマン」である!何か大して騒がれなかったのだが、この作品の出す「ほんとうにテレビシリーズか?」というような爆風クオリティに、ぼくは毎週吹き飛ばされまくってたのだ!

驚異のTVアニメ「バットマン」
 たぶん映画「バットマン・リターンズ」に合わせて製作されたアニメだと思う。‘92年に上陸したそのアニメ、とにかくクオリティが凄い!全てがすごくて何から話していいのか分からないが、たとえばBGM!これが一話ごとにオリジナルのBGMが用意されている!とんでもねー!作動画も相当なクオリティで描かれてる!(「えっ?あの作画、そんなにいいか?」という意見が聞こえそうなのが口惜しい。この“ジャパニメーションかぶれ”が!)けっこう難しいコンテにほとんど無条件でついてくる!予算と人員の多さが伺える、まさに一話ごとが“映画”なのである!そして何よりも特筆すべきはキャラの立て方、バットマンをはじめとして「ジョーカー」「ハーレークイン」「ポイズン・アイビー」「トゥーフェイス」「ペンギン」「リドラー」その他一話限りの怪人もふくめて、実に多彩で楽しいキャラクターたちが目白押し!中でもジョーカー、ハーレークインのコンビは最高!狂った事件ばかり引き起こすジョーカーに、自分のキャラを立てつつ楽しくアシスタントするハーレークインはバットマンの宿敵というにふさわしい『名悪役』だった。(TV版「バットマン」の真の宿敵ってジョーカーじゃなくてナゾラーなんだよね、TVのバットマンって頓知好きだからさっ。そこらへんジョーカーがジョーカーらしく宿敵っていうのも、嬉しかったなあ)この当時、日本のアニメはこれでもかっていうくらい「キャラの立ってない連中」が群雄割拠していたので、「バットマン」のキャラの立ち方は涙がでるほど嬉しかったし、「アラジン」の高いクオリティと「X−MEN」のTVアニメの原初のエネルギーを感じるにつけ、「ああ“中華”はアメリカに行ってしまうのか・・・」とわけのわからん嘆息を吐いたのでした。しかしとりあえず、現在も中華は日本とぼくは思う。(よかったよかった!)それにアニメ「バットマン」はアメリカ発注の“日本製作アニメ”でした!ちゃんちゃん!(笑)

だからLD化しなさいって!
 ‘98年に日本で「カウボーイ・ビバップ」という、驚異的なクオリティのTVアニメが放送されましたが、‘92年に放送されたアニメ「バットマン」が、それと互角かそれ以上・・・と言ったら、何人の人が衝撃を受けますかね?ほ、本当に、ほんとに誰も観てないの?観ても何とも思わなかったの?ホントにすごいんだよ!アニメ「バットマン」は!何故もっと皆騒がなかったんだ!?うっきぃぃぃぃぃい!!ぼくは現在DVDは購入していませんが、あれがDVDで出るといったら問答無用にDVDプレイヤー購入しちゃうよ!ホントのはなし!
 ・・・ごほんっ(恥)まあ、とにかく90年代初頭に上陸したアメコミってやつはその後の『ルネッサンス』というか『原初のエネルギー』を取り戻すための、マンガ・アニメ界に多大な“好”影響を与えたと思います。その中であまり注目されずに終わってしまったアニメ「バットマン」ですが、ここには洋の東西を問わない『まんが娯楽』というやつの本来の楽しさ、その全てがつまっていると思います。機会があれば是非、観てください!


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