驚異のTVアニメ「バットマン」
たぶん映画「バットマン・リターンズ」に合わせて製作されたアニメだと思う。‘92年に上陸したそのアニメ、とにかくクオリティが凄い!全てがすごくて何から話していいのか分からないが、たとえばBGM!これが一話ごとにオリジナルのBGMが用意されている!とんでもねー!作動画も相当なクオリティで描かれてる!(「えっ?あの作画、そんなにいいか?」という意見が聞こえそうなのが口惜しい。この“ジャパニメーションかぶれ”が!)けっこう難しいコンテにほとんど無条件でついてくる!予算と人員の多さが伺える、まさに一話ごとが“映画”なのである!そして何よりも特筆すべきはキャラの立て方、バットマンをはじめとして「ジョーカー」「ハーレークイン」「ポイズン・アイビー」「トゥーフェイス」「ペンギン」「リドラー」その他一話限りの怪人もふくめて、実に多彩で楽しいキャラクターたちが目白押し!中でもジョーカー、ハーレークインのコンビは最高!狂った事件ばかり引き起こすジョーカーに、自分のキャラを立てつつ楽しくアシスタントするハーレークインはバットマンの宿敵というにふさわしい『名悪役』だった。(TV版「バットマン」の真の宿敵ってジョーカーじゃなくてナゾラーなんだよね、TVのバットマンって頓知好きだからさっ。そこらへんジョーカーがジョーカーらしく宿敵っていうのも、嬉しかったなあ)この当時、日本のアニメはこれでもかっていうくらい「キャラの立ってない連中」が群雄割拠していたので、「バットマン」のキャラの立ち方は涙がでるほど嬉しかったし、「アラジン」の高いクオリティと「X−MEN」のTVアニメの原初のエネルギーを感じるにつけ、「ああ“中華”はアメリカに行ってしまうのか・・・」とわけのわからん嘆息を吐いたのでした。しかしとりあえず、現在も中華は日本とぼくは思う。(よかったよかった!)それにアニメ「バットマン」はアメリカ発注の“日本製作アニメ”でした!ちゃんちゃん!(笑)
だからLD化しなさいって!
‘98年に日本で「カウボーイ・ビバップ」という、驚異的なクオリティのTVアニメが放送されましたが、‘92年に放送されたアニメ「バットマン」が、それと互角かそれ以上・・・と言ったら、何人の人が衝撃を受けますかね?ほ、本当に、ほんとに誰も観てないの?観ても何とも思わなかったの?ホントにすごいんだよ!アニメ「バットマン」は!何故もっと皆騒がなかったんだ!?うっきぃぃぃぃぃい!!ぼくは現在DVDは購入していませんが、あれがDVDで出るといったら問答無用にDVDプレイヤー購入しちゃうよ!ホントのはなし!
・・・ごほんっ(恥)まあ、とにかく90年代初頭に上陸したアメコミってやつはその後の『ルネッサンス』というか『原初のエネルギー』を取り戻すための、マンガ・アニメ界に多大な“好”影響を与えたと思います。その中であまり注目されずに終わってしまったアニメ「バットマン」ですが、ここには洋の東西を問わない『まんが娯楽』というやつの本来の楽しさ、その全てがつまっていると思います。機会があれば是非、観てください!