#97 強いぞルシオラ(笑) 投稿者:LD <2005/08/22 01:56>
|
<<<親記事] |
> ・・特に個人的に「ここだ!」と思ったのは > 「私たちの一生は短いわ。恋をしたら――ためらったりしない・・・!!」 > ですかね。 僕も“そこ”だと思います(笑) ちょっとあの話の別の視点としてベスパの話をすると、彼女はアシュタロスのキャラ性や心象説明を行うキャラとして回りながら、同時に“ルシオラの演出”の隠し味ともいうべき回り方をしている。細かく分析すると“脇”として非常に優れたキャラである事が分かります。 昆虫三姉妹って互いが非常に繋がっている事が描かれているんですが、たとえばベスパって、ルシオラが自分を爆砕させた直後にも関わらず、無条件でルシオラの霊体の回収に当たっている。あるいはルシオラが裏切りをして横島を逃がした後もドグラに何も教えないんですよね。そこから別にアシュタロスを裏切った事が許せないって事ではなくって、ルシオラの無事が最優先である事が分かります。 (アシュタロスに惚れてなければ10の指令が発動する事になってもルシオラと殺しあう事を拒否したかもしれない) そのベスパがルシオラを絶対に死なせたくない!という想いをぶつけるのが「ワン・フロム・ザ・ハート!!」なんですよね(笑) ルシオラは、そのベスパの想いを正面から受け止めて、そして勝ってしまうんですよね。それはつまり絶対に死んでもいい!って事なわけで!(笑) そういう死に方でいい。そういう生涯でいい。 …そりゃあ(笑)横島くんからも「俺にそんな値打ちなんかねえよ!!」と、あり得ないセリフも出てこようというものです(笑)件のエピソードはここらへんの“積み”がびっくりする程キレイに超高層に組み上げられていると思います。 > しかし僕も読み直しましたけど・・強いなルシオラ(笑)。 設定としては斬新さはなく、どこかで聞いたような設定を集めて作った“くの一”に思うのですけどねえ?………何でそんなに強ええのか?考えてみるとアシュタロスに「一年の寿命」で造られたというのが大きいのかもしれません。 そこら辺から実はルシオラって普通の女の子とものの考え方が全然違うのですよ。これが例えば元々は普通の天命を持っていた少女がアシュタロスの改造を受けて“裏切り防止装置”や“寿命”を埋め込まれてしまったとしたら話が大分変ってくる。少なくとも「横島とヤったら死んでもいい」という発想は絶対に出てこない(笑)要するに女の子じゃなくって蛍とか陽炎“的”なんでしょう。 (そういえば「火の鳥」の鳳凰編で我王の妻になった速魚というテントウ虫の化身がいたな) だから読者が重く受け止めていても、当のルシオラは明るいというかケロッとしたもんなんですね。改造されて、何でこんな事に!という思いがない。そこらへんは自分はもう、そういう生き物だからしゃーないし、その事に特に疑問も恨みもないと(笑)それが「ワン・フロム・ザ・ハート!!」の「逃げたわねーっ!!あのトンチキ!!」とかいったコメディタッチに繋がるわけで、強さがガンガン補強されて行くわけで……あかん、強過ぎ(笑)強えぇ……強ええぇょ。ルシオラ…orz 今となってはマンガ史の片隅に残るか残らないかって娘ですが。これだけ強い娘、ちょっとしばらくは出てこない(長期連載に耐えられないし)かもしれませんね。 |
[この記事にコメントを打つ>>>
|