#121 三宮紫穂について(サイコダイバーズ編) 投稿者:LD <2006/02/06 04:01>
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こんばんは。「紫穂の人気が盛り上がって椎名先生の身動きがとれなくならんかな〜?会」会長のLDですw (あるいは「すっかり椎名先生の術中にハマってるな?会」会長) さて、今回の「サイコダイバーズ」編ですが、表向き薫=予言話という形をとりながら、裏では紫穂話としての形成もあり、まあ、そこらへんの解説を「ハイエナ」的愉しみ方として、書き留めておこうと思いますw まず先に確認事項として2点あります。一つは「サイコダイバーズ」編は薫話である事。あるいは、そう表向きの体裁が整えられている事。これは、元々のストーリー構成からも分かるんですが、たとえば扉絵なども第1回の扉絵は成長した薫のYシャツ一枚羽織り画ですしw 次も薫のピン。その後もずっと基本的に薫主体の画という事からも分かります。 もう一つは「サイコダイバーズ」編全体の評価は、僕はそれ程高くないという事(まーわざわざ言わんでもいい事なんですが)。紫穂が活躍し急転直下する(5)は個人的に気に入っているのですが(単に紫穂が活躍するというだけでなく、ボリューム的にも)、全体的には、やはり展開が緩いという気がします。全5回ですが、もう少し…3回くらいに絞り込んだ方がいいんじゃないか?(椎名先生がまとめようと思ったら1回にまとめられる事を知っていて感覚的に言うのですが)という気がするのは事実です。 さて、ここから本題w 元々、このサイコダイバーズ編、紫穂視点で観ればのっけから、精神感応能力者(テレパス)である野分ほたるが皆本にアプローチするのを牽制をかけるところからスタートします。ここで状況を察知した薫は「どんな出会い系エロトークしてたか吐け!!」と皆本への攻撃をしているワケですが、確かに薫は性格的にも能力的にも、女性に牽制をかける事はまずあり得ない。(葵は性格的も能力的にも論外w)果たしてチルドレンの中で皆本にちょっかいをかける女を直接牽制するのは紫穂という事になるワケです。 そこから(↓)これですw とにかく、この場面では食い物から、郵便物から、片っ端から透視しまくっています。………まあ、くどくど解説するのは止めますが、紫穂は何で透視しているのでしょうか?…暇つぶしでしょうか?好奇心でしょうか?んなわきゃ無いんです!w ハイエナ的にはもう間違いなく!w いくつかの意味はあるでしょうけどね。ちょっと想像してみる事をオススメします。 通常、これらの情報は、端の情報として終わってしまうんですが、今回の「サイコダイバーズ」では紫穂の活躍によって敵能力者を退治している(自爆?されましたが)ので、その事によって打線的に重みが増しています……と、裏視点では観る事ができます。 それは原因不明の眠りについた皆本を救出するという、専門分野の事件でありながら、いきなり“伊号のプロテクト”によって挫折する事もつながりを持ちますし、また軽口をたたく葵に意味無くつっかかる紫穂のシーンも大きい。以前“普通の人々”に捕まった時のセリフ「薫ちゃんに何かしたら…その時死ぬほど後悔させてあげる」などから分かるように、演技(計算)と本気を同時に出しているワケで、要はこの娘、子供離れして冷静な娘(当たり前ですが)なワケです。それが今回、葵に対して吐く「もうちょっと役に立ちそうな事考えたら?」は本当に意味がない。ただイラ立ちをぶつけているだけなんですね。これもその意味するところは大きいと思います。それはラストで活躍する紫穂に対する、明らかな“溜め”の形を成している。 そこから最終章の紫穂対黒巻になるワケですが、元々、完全に精神世界の対決なら紫穂が無敵なのは分かり切っているんですがw(それこそ兵部も勝てるのか?)精神系能力者同士が、あくまで物理世界で対決しているところも面白いですし、以前から僕は「紫穂は(他の二人と違い)皆本のパートナー」と言っていたのですが、今回の皆本不在に際してそれを証明したともいえます。やはりここの下りはなかなか読み応えあると思います。(というか黒巻追い詰めたときは既に演技と本気のいつもの紫穂だし) あと、この回の扉絵は“卵から孵るチルドレン”の画なんですが、主体かどうかはともかく、明らかに活躍している紫穂が、卵から孵っていないというのも、ちょっと気にかかりますw まあ、兵部少佐から、まだ二つ名を貰っていないと言う事かもしれませんが、さて………椎名先生はやはり意地でも薫を主格にするつもりとして、これらの情報をどう絡めてくるか、あるいは絡めないか…。 |
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