#184 Re:漫画力と曽田正人 投稿者:LD <2007/01/15 12:48>
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■> また、「優劣の類」の難しさでもないと考えます。(「向き不向き/優劣」の二元論ではなく)それ以外の難しさです、とだけ説明しておきます。この、消去法による「それ以外」が立体的に頭の中に思い浮かばない場合は、「漫画を描くことの難しさ」に対する認識構造そのものが異なる可能性があるので、今はつっこまずに退いておこうかと。 いや〜、正にその消去法に皆(少なくとも僕は)困っていると思うのですが…(汗)こちらが「核から遠いって事?」とか「そういう比較はできないんじゃない?」といった基準点を指し示しても、いずみのさんは「「その基準点は使っていない」という所まではいっていただけるのですが「では、自分が使っている基準は何か?」という説明をなかなかしていただけた印象がありませんw 単純な難しさではこれまで返した通りですし、マンガ夜話で使っていた言葉とかでは曖昧過ぎますw 因みに形而上的に言わせて貰えばその消去法で取り去って残ったものが唯一絶対にそのいずみのさんの判定基準であるって自信……あるんですか?ww さて…。漫画力というのが(広い意味の)テクニカルな話で、たとえば「脳噛ネウロ」のある回をサンプルにして「この回は漫画力がある。誰にでもできるものではない」という評価をする事は可能です。 しかし「ネウロ」とたとえば「オーバータイム」のテーマを取り出し「『オーバータイム』よりも『ネウロ』の方がスケールもでかく漫画力も必要」などという話はできません(原子力空母とか物理的なスケールが上とは言えますが)。僕はできないと思っています。 それで、「昴」と「カペタ」ですが、両者はまだ完結しておらず先の展開は誰もまだ見ていません。これは従ってテクニカルな話はできない状態です。この状態で「カペタ」よりも「昴」の方が漫画力必要でスケールも上と言っているのは……。 テーマに優劣をつけているように思います。 僕はそれはできないと思うし、これまで散々言ってますように「曽田先生にとっては『昴』の方が挑戦」と言えるだけだと思います。 ■>LDさんの論旨の方がむしろ、絶対座標の優劣に帰結してしまう観があります 成る程w……じゃなくって解説します。あの「絶対座標」の話はいずみのさんの話に合わせたものです。いずみのさんが何か僕の知らない「絶対座標(基準)」を元に話をしているように思えたので、自分(LD)に理解できるレベルで絶対座標のフィールドを落とし込み「ああいうフィールドがあっても個々の作品の価値を測るものではない」という話をさせてもらいました。文章を読みとおしてもらえればそれは理解できると思います。あれ自体は物理的なジャンル分けや形而的な落とし込みをすれば普通に存在可能と思いますが…今はそこが論点ではありません。 問題はいずみのさんが「そんな比較はできない(自分のフィールドではそのたとえは成立しない)」と言っている事です。 前のレスでも ■>つまり「『昴』と『カペタ』は違うフィールドの話だ」という指摘に対して「そのフィールドは確かに違いますが、それを違うというのは筋違いでしょう」まででは答えになっていません。では、いずみのさんが「同一線上に捉えている線」は何なのかについて、たとえなどを駆使して説明して欲しいわけです。 と言わせてもらいましたが… この絶対座標の存在を証明しないといけないのは「いずみのさん」のはずです。 「曽田先生が目指す『昴の世界』が他作家に近い(この場合“楽”なんでしょう)かどうかなど判定できない」…そうでしょうね。では、いずみのさんは何を以って「昴は曽田先生にとって難しいがカペタは曽田先生にとって昴より楽」という評価方法以外で「昴」や「カペタ」の評価をしているのでしょうか?そんな事できないって言っているように見えるのに。 要するにいずみのさんの論は、どこかに必ず「絶対座標」が必要なはずなんです。それを説明してもらえない事にはルイさんや僕には「オレ様基準」で勝手にランク分けをしているという以外に理解のしようがありません。 あるいは何かそういうスケールや漫画力を測るフィールドがあたっとしてそれで「昴」や「カペタ」の価値は変わらないよね?っと言う話ならそれでいいです。それは最初に僕がいずみのさんに同意した「『北斗の拳』は地球人としか戦わないけど『DB』は宇宙人と戦う。『DB』のスケールの方が大きいね!」という話に帰結する事になります。 ※ ちょっと意地の悪い事を書いている事は認識していますが、何か自分らの知らない勝手な基準で「カペタ」が下と言われている気持ち悪さを拭うにはこういう言い回しをせざるを得ません。 ■> 作品論としては冗談で済んでも、LDさんの作者置き換えは「作者論」に踏み込んでるからですね。〜略〜議論を呼ぶのは仕方ないと思うのですよ。 …ふ、ふ、踏み込んでますよ?(オドオド)議論もいいんですよ?(オドオド)ただ「自分はそうは思わない」と言われたら終わる議論というだけですw(オドオド) 確かに笑いとして成立させるために、省略しちゃった部分を改めて述べると、曽田先生は昴というヒロインを「この俺(作者)さえも置いて彼方に行くようじゃなきゃ、昴じゃないやい!」という捉え方をしていたんじゃないかという感想を持っていて……いずみのさんは、そういう感想持っていませんか?もし、それが「分かる」のであれば、そこは「合致点」という事になりますね。 それで何処かに作者を置いてゆく描写を象徴するようなものが出てくるんじゃないかと「裏読み(勝手な予感)」していたワケです。そして休載の瞬間にキター!とw……分かりませんか?いや、いいんです。絶対そう思えとかそういう話じゃないです。 ■>「それ以上、なぜ作者の心を読む必要が……?」なんですね。 いや………あの、僕は外側から見た話をしているのですが、しきりに「しかし、作者はこういう事を考えていたと思います」という話をされているのは、いずみのさんという印象なんですが(汗) いや、そこは分かりました。「それで僕の主張がそんなに変わるわけではありません」と言いましたが「そろそろ練習したい」等のソースを提示していただければ、それによって印象や考え方が変わるかもしれません。勿論、反論が生まれればそれに沿いますし…そんな感じですかねw |
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