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#188 Re:ちょっと閑話を入れてみる
投稿者:いずみの <2007/01/17 03:01>
<<<親記事]
閑話ということで、「ルシオラ事件」という記事について書いてみたいと思います。

実はこれを読んだのは最近の方(絶チル連載後)だったのですが、実際、面白いと思います。モズグズ様フォーエバーと並ぶ名文ですね(笑)。

それで気付いたことなんですけど、「ルシオラ事件」と似たような形の批評は、ぼくもやったことがあったような……という。赤松健論の「AI止ま編」がそうです。

http://www1.kcn.ne.jp/~iz-/man/akamatsu/aitoma01.htm

要約すると「少年漫画としては致命的な欠陥を抱えていた連載が、作者本人のパワーアップ(←ここらへんのニュアンスは妄想です)によってドラスティックに変貌していき、特にシンディというキャラを出すことで見事完結させることができた!」という視点で読むことの面白さを提示しています。

これはこれで結構な反響を頂きまして、赤松健論の橋頭堡となったものです。

これは「一度破綻を徹底的に指摘した上で、その超克を楽しむ」というスタンスでいうと、「ルシオラ事件」や「LDさんのアレックス編史観」と良く似ていると思います。

しかしぼくは「AI止ま編」これを結構慎重に書いていて、「最初から少年漫画として読まないのであれば関係ない」と強く前置きしてあります。

そのおかげが、発表後に「ダメだった頃も好きだなー」という感想こそあれ反発は特に無く、ぼくも「前半は前半で面白いよね」と同調したりしていました。

つまり「その視点で読むと、確かにダメだ」っていうのは大体共有できる感覚らしく、しかも「その視点で後半を読むと面白い」ことも共有できる読み方だったんだと思います。

この読み方は、「ラブひな→ネギま!編」の流れにも受け継がれています。こっちも前置きを何度も強調していたおかげか、「作品を悪く言われている」とファンに感じさせることは無かったようです。



でもまぁ、一度その論じ方がうまくいったからといって、別の作品でも同じことをやろう……とは思わない(笑)、というのが違いと言いますか。

この後色々書く予定だったんですが、チャットの方で大体結論めいたものを語ってしまった気もするのでここで切っておきますね。