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#205 雪牙姫の千年計画
投稿者:LD <2007/11/13 02:55>
<<<親記事]
さて、僕の方の読みを総括的に記述してみます。おそらくこの壮大なクロニクルを解読するためにまず2点ほど固定データを記述します。
・持統天皇(さららネエ)645年〜703年(在位686年〜697年)
・空海(怪奇ミイラ仮面)774年〜835年
…実はこの時点でセイの周期に関してかなり重大な疑問が生じているわけですが、この件は少し寝かしておきましょう(汗)

【龍王の力とは何か?】
ここの読みが一番、柘榴さんと違う所だと思いますが、僕はやはり龍王は「外の力」かな?と考えています。理由として
1.古の儀式の時に「龍王」を用いた様子がない。
2.「外の世界」の住人である犬飼真琴に「龍王」が宿りその招聘で「龍王」を招き入れている。
この二点があります。多分「古の儀式」の失敗によって三女神が誕生し、上津未原が妖気渦巻く土地と化してしまった。この歪みを正すために「龍王」の力は必要とされたと思われます。上津未原が妖気渦巻く土地となったというのは「地脈が乱れた」という事です。…これを正すために求められた力というと、やはり「神州の龍脈そのもの」かなあ?…と僕は考えたワケです(汗)別に膨大なエネルギーを持っているなら何でもいいんですけどねw三女神の出現によって神気と妖気の特異点と化している上津未原を浄解するために日本全部の地脈を利用する…正にヤシマ作戦が敢行されたのがあの「最後の歌会」だったのではないかと読んでいるワケです。

【鬼梗の正体はアンナねえ?】
これは、ずっと僕が言い続けている読みですが(汗)…「桃華月憚」を通して観た人にはある程度、僕がこう言い出す感覚を分かってもらえるかとは思うんですが、同時にこれを否定する材料はわんさかあります。
1.そもそも容姿が全然違う。
2.#26であんなが人形を持ち出しているのを鬼梗は了解していない。
3.#7で鬼梗はアンナに指示を出してネネねえの態度は“妹”のものに思えない。
…まあ、ここらへん総合すると鬼梗とアンナは別人って事で良さそうなんですが…(汗)何で僕がこの見立てにこだわっているかというと、この見立てで「桃華月憚」全体のシナリオが作・雪牙姫という事で一本化できるからです。描写的に観れば雪牙姫の一族(ネネねえ、カヤ)と鬼梗は別勢力にも思えるんですが、この二つの勢力の目的はほとんど同じ、いや全く同じと言っていい。互いが互いの計画を全く邪魔に思わない。「それは困る!」という事が一切ない。
それどころか「石剣の使い手(桃香)はネネねえが預かり時期が来るまで育て」「龍王の使い手(真琴)は鬼梗が育てる」という役割分担をしているようにさえ思える。3.の出来事も結局は互いが連携をとる関係にある事は表しています。
では、その中で最終回以外、全く何の行動もとらないアンナは一体何をしているの?って考えると、鬼梗がアンナだとしか思えなくなってくるwそれくらいネネ+鬼梗(アンナ?)+カヤの三人は一つのチームとして機能しています。2.の出来事についても、人形を勝手に持ち出された事を不問にするどころか、その後の鬼梗は明らかにそれを予定通りと捉えた行動をとりつづけ「わらわの子」とさえ言い放っている。基本、桃香はアンナが造ったのにですよ?人形の素体自体は鬼梗が作ったから…ってのもあるんでしょうけど、繰り返しますが鬼梗はアンナの行動を予定通りにしか捉えていません。

…で、ここらへんの読みに対して柘榴さんの組み立てられた「龍王を宿していた鬼梗が(真名姫のために)その力を離す物語」に乗る形で、最新の読みをしてみようと思います。
―鬼梗はかつて人間であり、かつ龍王の力を宿す(つまり真琴と全く同じ)少女だった。実は鬼梗の名字って語られないのですが、もしかすると「犬飼」である可能性すらありますね。
で、です。空海や真名姫(ジュナ)そしてフウまで巻き込んだ冒険の果てに鬼梗の辿り着いた結末は「アンナねえの身体を借りる形で時を超えて上津未原を守り続ける」というものだったのではないでしょうか?それはつまり雪牙姫の下に就くって事でもあるんですが、本来普通の人間である真琴が歳をくって死ぬように、鬼梗も一度真名姫の周期が終わったら二度と会えないのが彼女の持っている運命だったのではないか?その真名姫と再会するためには、この選択しかなかったのかもしれません。…ジュナの周期は比較的短いと僕は読んでいますので「闇」のラストシーンは何回目かの鬼梗と真名姫の逢瀬ではあるんでしょうけど、それでも百年単位の邂逅じゃないかと思います。
雪牙姫は「龍王の力」を狙う真犯人の一人である事は確実でしょうからwその責任をとったのかもしれませんwとまれ、この読みで「最後の歌会計画」は雪牙姫の立案の元に一本化され、まつ上記した1.〜3.の疑問点も解消されるはずです。

それでこの「時機」をず〜っと以前から待っていた雪姫は以前から鬼梗に「石剣の使い手となる人形」の制作を依頼していたのではないか?と思います。ところがこれまた柘榴さんの言うように鬼梗の中に迷いがあり、完全じゃないものばかりができてしまう。それこそ描写の中にあるように“作りかけのもの”ばかりが散らかった状態になっていた。…しかし「時機」は迫っており、もう待てないと判断した雪牙姫はアンナを一度「起して」半ば強引に桃香を造りだした。鬼梗はその事に不満を覚えたかもしれませんが、雪牙姫の意図も理解できるのでそのまま計画通りに事を運び始めた。…こういう流れかなあ?と。
ラストシーンで、かつて桃香であった人形を抱える鬼梗の心象ってのは、不完全ながら立派に使命を果たした我が子を抱く母のものなんでしょうね。

【真琴の登場は雪牙姫の手引き?】
真琴は六条章子に見いだされて桃歌台学園に来た事になっていますが、その後の鬼梗の真琴のかまい方を観ても、彼女が真琴を裏で呼び寄せているのを疑う人はいないでしょう。鬼梗と真琴の出会いが偶然ではないのは明らかです。鬼梗の上には先ほどいった雪牙姫がいます。…が、今言いたいのはそういった眼前の処理ではなくって、雪牙姫にとって真琴の出現自体が計画に入っている出来事だったのでなないか?と僕は思っています。
何が言いたいのかと言うと「サララねえ」の事が気になるんですね。四姉妹(サララ、ネネ、アンナ、カヤ)の中で唯一の人間。最初は戯れに拾った子かとも思ったんですが…全ての行為が計画につながっている雪牙姫が、サララねえの事だけ“番外編”だから…って事はあるんでしょうか?そう考えた時に、自分が龍王を「神州の龍脈」と読んだ事が思い出されました。(いや、単に適当に巨大なエネルギーに喩えただけで龍脈である情報なんてどこにもないんですけどねっ)
サララねえって雪牙姫が「龍王」を捕まえるために皇統に派遣したデザイン・ヒューマンなんじゃないでしょうか?
サララねえは天皇になってしまうんですが、どっちかっていうと伊勢斎宮狙いというか、とにかくこの地の国つ神を管理する司祭の遺伝子と交わる事で、少なくとも「龍王」を引っ張り込みやすい人間を操作していた。またタイミングの調整ができないなら、最初っからアンナのボディに「龍王」を捕まえた人間を“保存”しておく予定だったという読みもありですね。
この読みだと真琴は「サララねえ」の血を引くことになります。あるいは犬飼姓である必要はないんですが、鬼梗も同じく「サララ」の血を引いている事になりますね。
雪牙姫の目的ってのは石剣を納め、三女神たちの怒りを慰め、そして時機が来たら一気に浄解する…そういうものだった事が分かります。

【雪牙姫の正体?】
さて、僕の読みはどうも誰か一人完璧な人間を作り上げるという傾向が強いのですが(汗)この全部計画通りに事を進めて目的を果たした雪牙姫って一体何者だろう?ってのがあると思います。彼女を読むためには次の情報が重要かなと思っています。
1.古の儀式の時には雪牙姫はいない。
2.自分が化け物と言われることを否定しない。
3.龍王、三女神に次ぐ強力な力を持っている。
1.がとにかく重要ですね。彼女は古の儀式に関して何の因縁も感じません。(一時、ヤフツ王の正妻かとも思ったのですが、その情報は寝かせておきます)だからかなり「雇われ巫女」ってイメージが強いです。むしろ「渡来人」かな?と今、思っているワケです。さらに言えば、古の儀式に関わらず女神の影響も受けていないのに、何千年も平気で生き続けている。元からそういうポテンシャルを持った人物という事になりますね。
で、自分は人間ではないとにっこり話す。…そもそもですね「雪牙姫」と書いて「ゆきひめ」なんですよね。“牙”って余計ですよね?でもこれがユキヒメを表す字かもしれません。自分が“化け物”である事を肯定し、かつ獣を表す字を戴いている。
これを総合すると「渡来の者(化け物)で正体は獣であり、かつ神に次ぐほどの強力な力を持っている」人物という事になります。…そういう妖怪って日本にいましたよねw日本最強と言われるにも関わらず「外から来た」化け物がw
雪牙姫の正体って白面金毛九尾の狐じゃないでしょうか?
つか、雪牙姫って正に白面金毛じゃん!?そう思って調べたのですが…惜しい!九尾の狐の来日は753年、若藻という16、7歳の少女に化け、吉備真備の手引きで来日した模様w(Wiki調べ)サララねえ(持統天皇)よりも後の時代です。でも、実際はこの時期に来ていたでもいいですし、また歴史に現れるこの九尾じゃなくてもよいし、それぐらい強大な妖怪だというイメージを持てればいいです。もともと一番下っ端のカヤにしてからが妖魔の軍勢を敵に回してボロクソな強さを見せている一族です並みじゃないのは確実なわけでw…で、その人が特に因縁なしに、この地の浄解(根本的解決)を依頼されて、それを(何か思惑があったか、それとも何もなく)受けたのではないかと思うわけです。雪牙姫自身はどのくらいの仕事として見積もっていたかは分かりませんけど、とにかく千年以上かかっていまったとw

こんな感じでしょうか?雪牙姫の計画は大体この方向に絞れそうな気はしています。あとヤフツ王と空海が読めれば、晴れて「現代」に戻ってこれますでしょうか?(汗)
  • 訂正です。 投稿者:LD <2007/11/13 12:03>