#204 Re:「桃華月憚」儀式のなぞなぞ? 投稿者:柘榴 <2007/11/08 23:53>
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<<<親記事] |
んー、まだまだ山程言いたい事があるのだけどこれ以上まとめらんない; と言う訳で投下です。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― [章子さん] まず、この間LDさんのツッコミにあってしまった#15「暦」の章子さんですが、見返してたら、 後半(真琴ちゃんの心が乱れてる時)の笛の音のときにだけ、こういうカットが挟まっているのですね。狂笑と言うかw 小林ゆうさんの演じ分けも相俟って「(笛の音が)ちょっと変だけど半ばヤケクソ気味に勢いで誤魔化してる」感がして、 逆に章子さんやっぱ凄いのでは?と思ってしまいます。 いえ別に、この人凄くても凄くなくても余り関係ないんですけどね?w …ムリヤリ解釈すれば、真琴ちゃんを呼ぶ為に誰かが「すごい」章子さんをそう【配置】したのかも知れませんが; (何でそんな回りくどい事を?と思いますが、首魁の人々はおそらく上津未原を出られない人ばかりなので) [儀式関連] このアニメの儀式って基本、三対で行われてるのですよね。 で、#2の「消滅の儀式」が先史の"儀式"と全く縁のない物だとは考えにくく、 同様に#24における清春・桃香・真琴の反応も限りなく"儀式"を模した物だと考えられます。 そしてそれらのシンボルが儀式に際して描く光跡は、と言うと… #02「歌」:青→赤→緑→青(ジュナ→セイ→フウ→ジュナ) #24「綾」:清春→桃香→真琴→清春(仮面→石剣→龍王→仮面) こんな感じなのですね。 この関係はジャンケンみたいな物だと思うのですが、「→」が"制御できる方向"だとしたら割と辻褄あうかな? しかしこれだと#3におけるセイ>ジュナや、しばしば見られる龍王が石剣を制御しているシーン等がネックなのですが、 逆にこれは本編の一面に「過去の"儀式"失敗により歪になってしまったバランスを修復する」お話があったと言う事になるのかも知れません。 (三橋たちの狙いは、言葉通りなら仮面を復活させセイに統べさせる事、つまりバランスを壊れたままにさせておく事?) [鬼梗さん関連] #3 鬼梗「人の意思が、精神力が、人の集中力が何百年続くものなのか、わかるか」 #3 鬼梗「それを続ける事が人の心をどれだけすり減らすものなのか、わかるか」 「龍王」を欠き、鬼梗さんのみの不完全な「上巳の歌会」では、 年々ジュナの暴走を抑えられなくなっていた、と言う事なのでしょうね。因みにこのセリフ、最初は 「上津未原の為、想い人(真名姫)を封印し続けなければ成らない」鬼梗さん自身の事、 つまりは泣き言なだけかなとも思ったのですが… しかし形としては、これを桃香に向けて言うのは、 我が子に「運命には逆らえない」事を突き付けているのに他ならないのですよね; そして近年にきて鬼梗さん自身の能力も本当に限界にきていて… 様々な試みが為されたけど色々失敗して。 (「トウカ」はジュナが先手を打って生み出した、石剣を使い「消滅の儀式」を行う為の娘だったはず→失敗?) で、鬼梗さんは、完全に石剣を制御する為に、人形作りに精を出す事になるのですが… ↓へちょっとだけ続きます。 [桃香関連] #5 ジュナ「鬼梗の人形、作りかけのが多すぎる。あの桃香と言う子が可哀想。なんか依り代が完全じゃなくてさ」 女雛の依代が曖昧であったからこそ(おそらく不完全な状態でアンナによって目覚めさせられたので)、 物語終盤(#1-7)の桃香はあれ程「自分が自分である事」に固執したのでしょうね。 そして桃花にもそれを望んだ(#7)けど、セイによって叶わず、「消滅の儀式」を執り行う事になるのですが… では何故アンナ(と言うか雪牙姫さま)がそんなに焦って介入する必要があったのか? アンナ=鬼梗さんだから?…まあそれは置いておいてw まあ上津未原が異界に沈むと色々とマズかったんでしょう。 (フウとセイの出現周期と鬼梗さんの消耗具合から言って、今回が最後のチャンス、とは漠然と思っていただろうし。) あと、何故鬼梗さんの人形は(胡蝶三姉妹のようなw)失敗作ばかりだったのか? おそらく鬼梗さんは、この物語の始まるギリギリ直前まで「真名姫への想い」と 「自分の運命(=龍王を御し"儀式"を遂行する事?)」の板挟みで悩み続けていて、更には、 下手をすれば自分と同じ存在(不完全な、恋する人形)を生み出してしまう事のジレンマ等もあったのではないでしょうか? (おそらく、ここが打破されない限り、鬼梗さんは自分の力が尽き死んでしまうまで上津未原を守り続ける心算だったと思います。) ともあれ、これにより鬼梗さんは雪牙姫さまの計画に乗り、 不完全でも出来てしまった我が子・桃香と共に「消滅の儀式」を行う他なくなります。 (この辺、#23あたりの桃香・鬼梗の初邂逅で何かある?と思うのですが…今の所何も見えてないです;) [その他] >樹那(ジュナ)・清水(セイ)・風雨(フウ) これは面白いと思います。上の裏付けにもなりますね。 樹木は雨風をしのぎ、雨は川に水を注ぎ、清水は木を育む…といった所ですねw しかしこれだと逆回転になるので、やはり三女神は生まれた時点であの世界の理とは異なる物だった、と言う事も分かります。 >フウにかくまわれて何百年も眠ったり 空海(774-835)の死後ずっと眠りっ放しでつい最近目覚めた、と言う事は無さそうですから、 フウ出現周期説から考えてもこれは昔話、で一先ず片付けられそうな?しかし「何百年」ですか; >ミイラ=空海? これは私もそう思っていましたw 勝手にストーリーを膨らませば、 之までの話の流れ上鬼梗さんはおそらく空海の作った人形だと思うのですが、「空海の弟子たち」は他にも居て、 その中には当然、鬼梗さんに龍王が継承された(或いはただ宿していた)事を疎ましく思う一派も居た筈で… それが三橋であり「いろんな魔術師」だったのでは、と… ただ、「殺され」た割に即身仏なんですよね、空海様w >鬼梗さんの足跡(夕べの続き等々) では空海は人形・鬼梗さんを作り出し、龍王を持たせて、何をしようとしていたのか? 色々考えてみたのですが、 「当事、民を苦しめていた(#5 セイ)荒ぶる神・真名姫(ジュナ)を龍王の力で封印する為」だったと言うのはどうでしょう。 (おそらくこれが「上巳の歌会」の起こりで… 本来は「龍王の力」無しでは、有名無実な儀式のはず。) だけど、封印すべき真名姫と想いを通じてしまった鬼梗さんは、彼女を消さぬ為に宿命に逆らい、 龍王を捨てて(切り離して)しまったのではないでしょうか。そしてフウの元で眠りにつきます。 おそらくは「石剣なんかくれてやるよ!(#10)」の桃香と同じ心境だったのでしょう。でも完全には切り離せなくて… その時龍王の一部(笛?)を預かったのが、史実では空海に縁の深い「犬飼」(氏、或いはその土地の人)だったのでは。 …そして現代。真名姫とは結ばれない事は薄々悟りつつも一人だけで「上巳の歌会」を続けていた鬼梗さんの元に、 かつて一度手離したはずの龍王(真琴ちゃん)が返って来て「しまいます」。 (つまり、章子さんの手を引いたのも、鬼梗さんに後戻り出来なくさせる為の雪牙姫様の計画のうち?) かくして、雪牙姫によって「桃香」「真琴」と手駒を順調に揃えられ、鬼梗さんもいい加減ハラを括りますw そして最初は桃香の出した結論と同じく、全てが終わった後には、真名姫と共に眠ろうとするのですが… (#6 鬼梗「わらわにもじきに、安らかな…安らかな眠りが」 ) 恋人ジュナによりそれはやんわり否定され、逆に生きて、雛人形を完成させるように頼まれます。 (#5 鬼梗「わらわはお前の時間を終わらせようとしている」) (#5 ジュナ「生きている。それは時間とは関係ない」「言い切れるのか?」「………」)←当然、ジュナにも迷いがあります。 (#5 ジュナ「鬼梗の人形、作りかけのが多すぎる。あの桃香と言う子が可哀想。なんか依り代が完全じゃなくてさ」 ) それを受けて桃香に「運命には逆らえない事」を諭し、それと絡めて自身の(ジュナへの)愚痴もw (#3 鬼梗「人の意思が、精神力が、人の集中力が何百年続くものなのか、わかるか」) (#3 鬼梗「それを続ける事が人の心をどれだけすり減らすものなのか、わかるか」) (#3 鬼梗「わらわもそろそろゆっくりと永い眠りに…眠りたいものだ」 ) 未だ迷う桃香に母親の目線から的確なアドバイスと、ネタバレを。 (#2 鬼梗「そちの存在は無意味にあらず。そちとわらわとはほどけぬ糸で結ばれた同胞じゃ」 ) (#2 鬼梗「そちはむしろ、わらわの子、なのかも知れない」 ) (#2 鬼梗「結ばれたかった…」 ) そして… (#1 鬼梗「わらわはこれから先もこの上津未原の地を見ているゆえ」 ) なんか全部説明しちゃうと情感が篭らないのですが… この辺、見直しててけっこう感動してしまいました。 と言うか鬼梗さんってすごいかわいい子、ですよねw ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― うーん、何とか収集つけられる手前くらいまでは来ている感じはしますが、まだまだですねえ; 自分で書きながら考えも変わってるので矛盾とか、うそ臭いな〜って思う所が山ほどあるw 本筋と#19との比較もまだだし… ただ、このまま後は「トウカ」「守東家」「胡蝶三姉妹」あたりの分析が進めば、結構いいとこまで行けそうかも、です。 |
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