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#284 {脚本チェック} 今日の5の2 キャラクターの違いにみる構成脚本
投稿者:ルイ [2008/12/06 01:47]
<<<親記事]
 この作品の脚本・構成ってどんな仕事をしてるんだろう?短い話である程に、どちらかというとコンテの貢献が大きいと思うんだけど…。そんな風に考えている時、別目的(エロ視点チェックね)で観たOVAによっていくつかの発見がありました。基本上の画像を用いて、書いておきましょう。

 グラビアを読んでいる少年2人…OVA版の少年2人に注目してください。実は、TV版の右側にいる5の2いちのイケメン?コウジくんは、同じくOVAでも右側です…髪の色がまるで違うんですねえ…ではOVAの左、一見コウジ君じゃね?というこのキャラは誰かというと

ツバサくんなんですね。

↑TVツバサくん。

↑左がOVAツバサくん。


・・・・・・・・・だれだよ(笑)。

 TV版ではすっかり5の2のほんわか担当として萌えキャラ化している(僕の中で)ツバサくんが、実はコウジと大差なく、グラビアに目を輝かせている。これが「元」だ、という事がわかります。OVAを観ていると、コウジとツバサにはほとんどキャラクターとしての違いが見出せません。悪友ABと言った感じでして…だから

言ってやれリョータ!
女は胸だと!
頼むよー。


 ↑このセリフ、TV版だと一言目がコウジ、後は他の少年2人という形なのに対し、OVA版だと「女は胸だと!」までコウジで「頼むよー」がツバサだったりします。工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工!?ツバサきゅんは(きゅん言うな)そんな事言わないやい!だってツバサきゅんは

宇宙への興味が色事に勝る子なんだい!

 …とTV版から観た僕なんかは思うんですけど、あくまで元は「悪友Bだった」という意識で考えると、やはりTV版は日常生活モノとしての意識を萌えアニメ意識よりも強めようとした結果、バランスとして男子生徒のキャラ描写にも気を使っている、という事がよく感じ取れると思います。そもそもOVA版、タイトル画面からして

男子生徒出さないからね…ハーレム構造が基盤にあるからね…orz

 そうやってOVA版との差異から脚本の細かい仕事に目を配っていくと、例えばここで「よくわかる銀河」に集中して鎖骨談義に関わらないツバサ、という描写がちゃんと後に繋がっているという事がわかるんですよね。

 ともに宇宙への憧れをストレートに見せるツバサくん。ここでは10時間目「トショシツ」18時間目「ナガレボシ」のツバサを抜き出しましたが、特に30分の脚本構成と考えてみると、同日放送で直後の「トショシツ」。宇宙の本を借りたいツバサに付き合ってリョウタとコウジが図書室にやってくる一話ですが、ここへの意識的あるいは時間的な連なりを表現する為に「サコツ」のツバサはあった、という事がよくわかりますし、そう考えるとその時読んでいた「よくわかる銀河」に図書室の管理シールが貼ってあるのは、非常に的確な仕事だという事が理解できます。こうやって時間ごとの意識、小道具、あるいは感情のつながりを緩やかに用意する事で、短編集の形式を取っている「5の2」にも、確かに日常生活の、ゆるやかな時間の流れというものが生まれてくる。地味に仕事してます。


男って胸ばっかだよね…
佐藤くんもそうなんだ…
サイテー…


 さらにもう一つ。ここで再び同じ画像を使って。上記の「女の子たちの不満発言」、TV版だと発言しているのはクラスの女生徒たち。ではその元、OVA版はどうか?OVA(下段)の一枚目を観るとわかるかな?大体デザイン同じです。実は、OVA版では一言目から順に右から…ナツミ、メグミ、チカが発言している。このこと自体は、OVAという短い中に主要キャラ達をギュッと詰め込もうという意識からすれば、理解できるものです。けれどこのやり方だとどうやっても取りこぼしてしまうキャラ描写というものがあるんですね。ナツミは運動の事一筋でボーイッシュ、ファッションの話題でもとりあえず「あっはっは」と笑って済ませてしまうような、大雑把な(明け透けな)少女として描写されている。ゆえに、その彼女がここで女生徒代表として男子を糾弾するのは、ちょっとキャラクターとしての矛盾が生じてしまうわけです。胸の成長という複雑な悩みを抱えるメグミが、ここで堂々と胸非難派として目立つ表に立つ、という事の違和も同様。チカは、彼女達と比べると、普通に糾弾側に加わってもおかしくないのですが…TV版の場合、独自の演出を加えていますね。

 煙に巻かれた後のカット。ここを敢えてはさむ意図というのが結構複雑で…って、僕がちゃんと頑張って観てないってだけなんでしょうけどwおそらくは「リョータは鎖骨が好きと言う事を知って思い悩む」というベクトルかな?と。それは今、自分が鎖骨の見える服装をしていない事も含めて…または、チカだけが付き合いの長さなりでもってリョータの「煙」を見抜いていた、という捉え方もできるかな?どちらにせよ、ただ「女の子たち」として男子を糾弾する事では生まれ得ない、リョータを気にするチカ、というものが生まれている。この辺の細やかな描写の積み重ねが、TV版の「5の2」を生み出している。なかなか頑張っている、佳作だと思います。

※ちなみにこの考え方でいくと、25時間目「ウチアイ」で男子の水鉄砲遊びを「もー、またやってるんだ」と口にしたナツミはちょっと違和感があります。ナツミだと、楽しそうだねーあははーってな方向だと思う。…極めつけとしては、11時間目「メクリ」で、低学年時における2・3回のスカートめくりを白状するツバサくんは、なんかもう、かなり僕の中では大きなミスで(笑)。リョータがスカートめくりした事ない、という形に繋げる為に、どうやってもいじれなかった部分だろうとは思うんですけどね。ツバサくんもスカートめくりしないーじゃ話にならないし、全体を作り直すしかない。でも、ここはミスだろうと思ってはいます。ツバサくんを天然で無邪気、という方向で押すならば…ま、なんか、ツバサくん適度に腹黒なんでwここも狙った通りかもしれませんケド。