#285 {声優チェック} 今日の5の2 せっかくなので声優比較 投稿者:ルイ [2008/12/06 02:24]
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これは単なる俺的評価、お遊びです(全部そうなんだけどw)。OVA版を観た事で色々見えてくるものがありましたが、その中には総とっかえされているキャスティングも含まれます。元々TV版「5の2」は、かなりキャスティング的にも優秀な作品だ、と思っていたのですが…同じキャラで声優全員違うという例があると、そのあたりのチェックが進みますね。最近では先行のドラマCDとアニメ版は違う!というパターンがよくありますが、ドラマCD買うほどファンって事が基本ないんだもん…orzというわけで、そのあたりを聴き比べてみようと思います。評価は5段階評価、3を中心にしたいと思います。3は作品貢献度ゼロって事ですね。悪い意味ではなく、特別な+αがない…マイナスも与えていないという事です。声優個別の好き嫌いは考慮に入れないようにしたいと思います。が、先に言っておくと、僕は高垣彩陽さんが好きです大好きです好きさ好きさ好きさお前のーすべーてー♪(60年代のGSカバーヒット曲)…いや、好きだからこうなった、というつもりは本人には無いんですけどw往々にしてそれは本人が思ってるだけかもしれなくてね。それなら、敢えてそこを前面に出して滑稽さをアピールしようと(自虐趣味)。一応「ガンダム00」でフェルトの話題なんてした覚えもないし、本当、自分の中ではオタクとしてのマナーは保っているつもりなんですが…でも、ま、正直好きな声優さんが期待通りの仕事をしてくれると、うれしくはなりますね。 先がOVA版、後がTV版。なお抜き出した画像には特別な意図はありません。多分。 佐藤リョータ 桑島法子 4 →小林ゆう 5 これは意外だった部分。とにかく小林ゆうさんがドハマリ状態である為、元のリョータに対してはもっと辛くなると思ってたんです。ところがギッチョン(古)、桑島さん上手い!最初のうちは、本当に桑島さんか?と疑ってしまう程の声色コントロール。声の裏返すタイミングなども含め、今のリョータの演技ベクトルは既に桑島さんが完全に作り上げたもので、その上にあります。それなら両方5でいいじゃん、という自分ツッコミも入ったんですけど…これは技巧云々じゃなく、小林ゆうさんの声がハマりすぎている、という意味合いです。桑島リョータにマイナスの印象はゼロ。 小泉チカ 門脇舞以 3 →下田麻美 3(4) どちらだから何かが起こったという事はなかろうと。可愛くて多少不器用な子、ですからね。誰が演じてもある程度はこうなるというキャラ。一応キャスト表2番目である事からもわかる通り「正ヒロイン」扱いでしょうから、仕方ない面もあります。全員が個を主張していたらバランス成立しませんしね。ただ(4)としたのは、TVアニメ版独自の演出である、リアルフェイス時の声色が面白い「リアル三傑」の一人である為。OVA版ではあまり強調されてないので、比較できないんですよね…同じ原作者の「みなみけ」アニメ版でも用いられていた作者特有の演出なんですが、演技面では「みなみけ」勢よりもはるかにこの辺、意識してギャップをつけていて面白いです。チカは、妙に大人の、全てを知った女の声になるwリョータのリアル時は、あんまり上手く差をつけられていません。多分元の少年声用に声自体の方向を作ってしまっているので、そこからのリアル、というゾーンに声を持っていないのだと思います。元がドハマリすぎるから仕方ない(何故かフォロー)。 左からチカ、ユウキ、カズミ 浅野ユウキ 高橋美佳子 3→明坂聡美 3(4) おおっと手抜き臭くなって参りましたーってチカとユウキは大体同じなんだもん!orzユウキはちょっとおしゃまな(だから古)ナウい(古)ヤング(同)として、ある面もっともナチュラルに演じていればいいキャラ…誰がやっても大すべりは考えられないんですよね。棒読みでもない限りは、そんなに差は出ないだろうと。明坂さんは僕の中で「川澄綾子」→「名塚佳織」→という系譜に連なる声の持ち主なんですが、誰も同意してくれないだろうからそこは置いといて(笑)チカよりは、価値を感じられるかな…でも名塚さんでも俺気づかうわ何をするやめ 彼女もまた、リアル時の声が笑えるリアル三傑の一人です。妙に扇情的に、けだるげに話す(笑)。 相原カズミ 能登麻美子 2→MAKO 4 TV版だけを観ていた時、MAKO版カズミの良さってあんまりわからなくて。「名作“かみちゅ”のゆりえ様がこんな演技を!成長したね!」ってな驚きはありましたが。…でも綾波レイから始まって、先鋭化してハルヒの長門に至る演技のそのまんま線上だろう、と。特段何かを感じる事はなかった。更に言えば、声優評価の際に語るにはアンフェアな話ですが、カズミというキャラクター自体あまり好きではなくて。作者が日常描写に困った時用にワイルドカード気味に配置したキャラかな、と考えてしまうんですよね。…だからTV版も、一時間目がカズミの話だった時は不安だったなあ…と、脱線。 しかし、OVA版を観て一気に改めました。偉いよMAKO−。最近「能登さんは声優民族だ、なめるなよー!!」(?)とかなんとか言って能登再評価の陣営にいたつもりなんですが「鉄のラインバレル」と続いてこのOVA観て評価ガタガタですよ(※)。“CLANNAND”の演技をもっとローテンションにした演技なんですが、とにかく不思議少女です、という側面だけを前面に押し出した結果、MAKO版とでも比べ物にならないくらいの、ただのぼやぼやしたファンタジー生物になってしまった。うーん、素敵にミスキャストだ。 ※他番組では悪くないですし、最近遊んだゲーム「ルクスペイン」の能登さんは小学生を好演する良い能登さんでした。あくまで個人の評価とは無関係です。 平川ナツミ 山本麻里安 3→阿澄佳奈 5 山本麻里安さんが悪いかと言えばさにあらず(3には悪印象ないです)。ただ、阿澄さんがリョータの小林ゆうさんに匹敵するクラスのドハマリっぷりを見せています。阿澄さん自体が特別な何かを行ったかと言えば、僕にはそう思えなくて…だって“しゅごキャラ”のランとぶっちゃけおなじですよね(笑)?でも、幸か不幸かランとナツミって、キャラクターとして演じ分ける必要がまるでない位、同じで…スポーツ万能だけど色恋にはあんまり興味がなくサバサバしていてあっけらかん、って、そのまんまだ。数をこなし過ぎると釘宮ツンデレのような飽食扱いになるかもしれませんが、文句言ってるのは一部の僕みたいなオタクだけで、本人にしたら定型で仕事がくるなら最高でしょう。このゾーンは、阿澄さんの最強の守備範囲だ、という事なのだと思います。特に主要キャストに「可愛い、しかしありきたりなヒロイン声」が集まった時、アクセントとして機能しますしね。リアル声は差の作り方に苦労している模様。もっと地声に近づけてしまえばいいのに。 日高メグミ 植田佳奈 3→本多陽子 3 …うん…まあ…ごめんなさい(笑)。チカとユウキとメグミは、ある日シャッフルしても気づかないかもしれないwってぜんぜん声質は違うんですけど、リアル時以外は無難な演技しかしていないかなと。 今井コウジ 浅川悠 3(2)→山戸恵 5 本作の核、ナンバーワン登場。TV版5の2のキャスティングは、恐らく彼女をオーディションで発見した瞬間に勝利確定です。その点では“銀河英雄伝説”のヤン・ウェンリーに匹敵すると言えよう。ってどんな比較対象だ(笑)。コウジとツバサに関しては、OVAでは扱い自体が悪いので、ちょっとOVA版の声優さんには可哀想な所があります。ちょっと声高めにヤンチャしてる、悪友ABでしかないんですね。ただ、コウジとツバサにあまり差を感じられないのは、浅川さんと茅原さんの演じ分けに大差がない事も理由にあるだろう、と。それと比べて…いや比べる必要もない程、コウジ君の声は完璧です。リョータ、コウジ、ツバサという男子トライアングルを結成する上でも、そのバリトンボイスは(バリトンじゃねえよ)扇の要。全体で眺めても、女性陣だけで固めたこういう「なんちゃって男女キャスティング」(?w)作品にこういう声が一つあるだけで、作品の落ち着き方がぜんぜん違いますよ…パクロミさんやサイガさんの道を辿るのでしょうか。今後が気になる方です。 特にポイントは12時間目「ジッケン」でのこのシーン。机の上に置かれているスカートを自分へのパスと考え、スカートを穿いている自分を想像しての「あはーん」。エコーがかかっているその声が、良い意味で実に気持ち悪い(笑)。女性が男っぽい少年の声を演じ、そのキャラが可愛くなった時に「あくまで男がそうしているだけ」のキモイ声を出す。これが出来たら、男役で10年戦えるのではないでしょうか。斎賀みつきさんの「イタズラなKISS」がその筋の究極にあると思います(高野麗さんの「コジコジ」もいいね…でも人間じゃないね…w)が…先が楽しみな方です。元の声が落ち着いているので、リアル時のギャップが乏しいのは仕方ないかな。 河合ツバサ 茅原実里 3(2)→高垣彩陽 5 あやひキタ━━(゚∀゚)━━!! イェ━━━━━ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ━━━━━━ィヽ(´∀`)人(・ω・)人( ゚Д゚)人ワショーイ ってホント悪い癖なんですけど、こうやってダメな俺を自己演出して楽しんじゃうんですねえ…w自己演出できる程度には客観視もしてますよっていうずるいアピールをして逃げを用意しつつ、でもやっぱりそれを書いちゃうんだからお前結局こうなんだろ?ハイそうですよ?っていう…でそれをまた自分で書く事自体が…いやもういいんですけどw全部確信犯さハッハー!しかし確信に込めるは本音のひと匙、ブラックコーヒーに落とされた一粒の砂糖!そう僕は高垣さんが大好きです!隠して客観視のフリしてヨイショするのは気に喰わないから敢えて!押して!押しまくる! ってな遊びはそれくらいにして、やっぱりコウジ同様、OVA版は少し可哀想なツバサくんなんですが…高垣さんと茅原さんは仲が良いそうなので(ヴィーナス・ヴァーサス・ヴァイアラスきっかけでしょうね)ある程度OVA版の演技に引きずられているのかな?と思いながらOVAを観てみたら、まったくの別物でした。高垣さんのツバサくんは、彼女のある種弱点かもしれない「幼い子を演じようとするとアホの子になる」(ファンの癖に酷い物言い)という特徴が上手くキャラにはまったパターン。女性陣の阿澄さんとシンメトリを形成するようなバランスかとは思いますが、ともに笑っているだけで幸せオーラを出してきます。喜怒哀楽の「喜」を表現するのが巧みで、星を観ている時などの興奮状態、声の上ずりというものが上手。コウジくんと相俟って5の2最強の2トップを形成しています。勿論先ほど書いた通り、コウジくんありきってことは忘れてはいけないでしょうけどね。 またファンとしては嬉しい誤算ながら、ツバサも「リアル三傑」の一人。元々ツバサというキャラクターは、僕のあやひ厨モードを度外視しても(いやホント普段から分けてるつもりで←必死なので以下略)オタク好きのするキャラクターで…無駄にキャラ格が高く見える人物なんですね。その彼のある種得体の知れない面が、リアルモードでもってそれらしく出るのだと思います。リアルツバサは何か悠然と喋ります(笑)。その点で33時間目「ファッション」は必見。 あと、何故か追加名前キャラとして「田中ハルカ」って子がいて…何かこっそりと同作者ネタとして「みなみけ」とのリンクを匂わせたりもしているんですが(そういえば、本編で少年トリオはしょっちゅう「みなみけ」の話、とりわけ保坂先輩の話をしているなあ…主に無印終盤の話をw岡持ち買ったって…w)今の所何か特別なネタを仕込んでいる風もないので、様子見でしょうか。 基本的に甘めの評価になりましたが、それくらい僕が「今日の5の2」を、キャスティング成功アニメとしてみているという事でもあります。OVA版との視点の違いはもっと極端かと思っていたら、確かに内部での順位付けに変動は感じられるものの、劇的なまでの違いではなかったんですね。では原作にも、OVAにも乗り切れない自分がTV版を楽しんでいるのは何故か。…高垣さんがいるから、っていやそんなの無関係で、キャスト、細かい脚本、演出、作画…実に細やかな所で、良い仕事を繰り返している作品なのだと思います。最初から作品の器を定めてしまって「こんなもんだ。このライン守っておけばいいや」というアプローチなら、こういう作品は生まれない。…なら、受け手もそうあった方がいいのではないか。器に関わらずそんな力の入った表現がいつ来ても受け止められるような、心の準備をしておいた方が。そんな突然ちょっと良い事言い出した?的な残り香を漂わせながら即席の「5の2」考を終わらせたいと思います。最後の偉そうな一文は、いわば作品にとってのEDテーマなのだったー。ズル繋がりでひとつお願いします。 |
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