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#328 ネギまについての覚え書き
投稿者:GiGi [2009/10/11 12:59]
 文章まとめてる時間がないので思いつきでだらだら書きます。

 ネギまいよいよ佳境に入ってきましたが実に面白いです。ゲーデル=ルルーシュ摂南手のまで出てきてますが、ゲーデルってMM元首って実質的に魔法世界の最高権力者というか、現実世界で言えばアメリカ大統領くらいの権力者なんですよね。正統な手続きで手に入れられる実質的に世界の最高権力。その最高権力が、世界を救うために、が古の女王の落胤という虚名を必要としているという構図がまず面白い。
 ゲーデルはゲーデルなりに志すところがあって、あるいは政治の中枢に至る道のりの途中で真実を知って、それを己の使命としたのか、まあそのあたりは分かりませんけれども、八方手を尽くして、新世界6700万人の同胞を救う手立てを考えて、それでもどうにもならなくて英雄の息子であり王家の末裔というネギのカリスマを利用しようという結論に達したのだろう、とまあ、思います。殺されるくらいでちょうどいいというのは、シチュエーション的にはまあ冗談の類なんでしょうが、実際ネギに業を背負わせて逃げ道を塞ぐというのは手管としてはあったということでしょうね。

 で。実際のところネギにいったい何をやらせようというのか。というところで。考えどころとしては2通りあって、一つは王家の血筋というのが魔法的な何かの鍵になっていてそれを利用云々という線。なんだけど、こっちの線がメインだとするとどうにも手順がまだるっこしい。で、もう一つが、王家の正統継承者という血筋であり、英雄の息子というネギをカリスマとして人民を扇動してもらおうというもので、たぶんこっちが本筋だと思っています。合わせ技の可能性もありますが。というのは、この滅び行くことが確定している世界で、生活している人々を別天地へと速やかに移動させる手段というのが、まずもって非常に難しい。日本沈没シチュエーションですね。危機的状況が少しずつ侵攻するのならばまだしも、ある日突然破滅がやってくるという話であれば、それに耳を貸す人は少ないでしょう。しかし英雄の息子ネギが立って、時の権力であるMM元老院を敵に回してその元老院が隠匿していた世界の破滅という秘密を暴露するという手順であれば、また話が違ってくる。少なくともドラマツルギーとしては納得の行くものになる。ゲーデルが狙っているのはそのあたりの線かなと。

 で、この滅び行く世界。火星をよりしろにして作られた人工異界。これがどうも実のところ100年くらいしか歴史がない?ただ中と外で時間の流れが違って、旧世界の時間で100年程度が、新世界では1000年近い歴史があるようにも見える。まあこのあたりはちょっと精査してないというか、材料不足で憶測含みですが。はじまりの魔法使いが言う永遠というのはおそらくは時間の凍結とかまあその類でしょうかね。フェイトがその遺志を継いでいるとすると、新世界と旧世界の繋がりを絶つあたりがなにかポイントとしてはありそうです。元老院ゲーデルの目指す方向が6700万人同胞の脱出だったとして、その先にあるのは超の語った人類と魔法使いの大戦でしょう。この大戦が不可避なものなのかどうかというのも物語のポイントですね。

 ところでこの場に同席している3人のチョイスというのが改めて素晴らしくて…ペトロニウスさんが「ゆえは!?」という気持ちも分からなくもないけれどもw。のどかはともかくとして、朝倉とちうというチョイスは本当に素晴らしい。何が良いって、この2人は汚れ役が出来て、事実の隠匿も出来るんですよね。ゆえには汚れ仕事は似合わないので、そのあたりもあって外したんではないかなーと考えていたり。とするとこのメンバーのチョイスってゆえが記憶喪失になったあたりで既にアタリがつけてあったってことになるのかも知れず。いやはや。さっき言ったようにネギに偽りの英雄を演じさせるのがゲーデルの真の目的であった場合、朝倉の仕事って宣伝相ゲッペルスみたいな話になってくるのかね。

 まだ物語として描かれていない部分としてははじまりの魔法使い及び魔族、で見ヒューマンたちのルーツ(亜人はゲーデルのいう同胞から省かれていたことを考えると人造存在である可能性もある)、また、これも論理的に考えて存在するはずの地球をよりしろとした異界(おそらく魔界)の役割と現状、(おそらく)100年前、魔法使いたちの大量移住があった時に何があったのか、そのあたりをポイントにおいて楽しく読んでいます。まあ基本分からないことだらけですがw。とてつもなくスケールのでかい&難しい話にチャレンジしているのは間違いないので、どうなるかとても楽しみですね。
  • ネギとゲーデルの駆け引きについて 投稿者:GiGi <2009/12/06 12:50>