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#333 ネギとゲーデルの駆け引きについて
投稿者:GiGi [2009/12/06 12:50]
<<<親記事]
マガジン2010年1号でのネギとゲーデルのやりとりについて。チャットで書ききれなかったことがいろいろあるので覚え書き。

 この回でネギとゲーデルは、共闘の契約を交わしかけて、反故にするという場面をやってるわけですが、実のところゲーデル(メガロメセンブリア国軍)とネギパーティの共闘というのは既定路線で、おそらくはこのケンカのあと結局共闘路線にはいると考えています。では今やっていることはなんなのか、というと、これは主導権争いなんですよね実のところ。より正確に言うと、物語上でネギが主導権を持ってメガロメセンブリア国軍を率いることに物語的な理を与える為の儀式なんだと思って見ています。

 もうちょっと腑分けして話します。一番のキーポイントは、ゲーデルの紅き翼出身という出自であり、その目的意識ですね。今回ネギの詰問に激昂したわけですが、ゲーデルはそれが敵うのならば新世界の全ての人々を救いたいというのは当然に思っていて、しかしそれが敵わないからこそ自ら道化を演じて、「大儀の為にネギを利用する」という態度を取っていたわけです。ネギが物分かりのいい、簡単に利用されてしまう少年だったとしたら(exスザク)それはそれで話が終わってしまう。だけれどもネギは改めてビジョンを示したんですよね。最上級の、目指すべき目的は、全てを救うことだろう、と。

 ゲーデルが指揮を執る限りは6700万市民の救出はおよそ手堅い。がしかし同時にそれ以上は望めないんです。ネギはそれを乗り越える光明をゲーデルに与えた/これから与えようとしている。それは、ネギ自身が超からの情報という、ゲーデルすら持っていないキーを持っていると言うところもある。無敵超人ラカンの反則技返し(さすがバグキャラ!)からもたらされる何かもあるでしょう。ともかくこの駆け引きでゲーデルがネギに従うだけの十分な下地が整えられてるんですよねー。

 今後の展開としては表向きはネギパーティーがメガロメセンブリア軍の客将としてゲーデルの配下に入りつつ、実質的な陣頭指揮はネギが揮う美味しい構図が浮かんできますね。孤軍奮闘で世界を敵に大立ち回りするのでなく、全てを味方にして危機を乗り越えていく。そんな絵図が見れることを期待しちゃったりしますね。