#153 ネウロのパスワードに関する一考察 投稿者:GiGi <2006/11/22 18:41>
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まず第一に、とてもくだらないですw。書くのもためらわれるくらいに。第2に、単行本未収録分のバックナンバーが揃ってないので、推理の補強ができないというネックがあります。第3に、動機がそれで正解でもパスワードそのものにたどり着くヒントはまだ作中に提示されていない可能性があります。それらを踏まえた上で、春川教授が設定したパスワードは 『春川教授の片思いの女性の名前』 なのではないかな、と。…ほおらくだらないw。 その場合、HALと春川教授の目的が同じ、という部分はどう解釈するのか。その目的が、"彼女"の心を得る事、だったとして、オリジナルの春川教授がオリジナルの彼女を求めたのと同様に、コピーのHALはコピーの彼女を求めた、という解釈が可能かもしれない。 更に論を飛躍させます。電子ドラッグは偉大なる目標"電子惚れ薬"を作る為の一過程だったのかもしれないw。ただ、HALにとってオリジナルの春川教授が不要な存在であったように、HALはオリジナルの"彼女"自体は求めていない可能性が高い。つまりHALを構成するのと同等のスパコンによって、"彼女"のコピーを構成出来ればそれで良い、と考えていると。そのわずかな目的の齟齬が、春川教授の不幸を呼んだのかもしれない。 かもしれないかもしれないだらけですがw。えーぶっちゃけ自信はありませんw。とはいえ思いついた時の「くだらねぇ」という感情が弥子のソレと非常に近い気がしたのは確かですw。少なくとも動機の方向性はこっちで間違ってないはず。 問題は答えが解けるようになってるのかどうかという事ですね。 現状分かる範囲で、その対象が作中で提示されているとしたら、可能性があるのは『ezaki/siho』しかないかな?という気がしてます。が、今週冒頭で弥子が訪れた廃校のような場所と噛み合わせが悪い。アレが春川教授の母校か何かだったとして、作中に未登場の春川教授の初恋の人とかそうゆう可能性のほうが高い気もしてます。 ああしかしくだらねぇw。しかし思いついてしまった以上書いとかんとね。まったくてんで見当ハズレだったら笑ってくださいな。うーん、ドキドキ。 |
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#156 Re:ネウロのパスワードに関する一考察とその補足 投稿者:GiGi <2006/12/08 14:25>
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さて、ジャンプ紙上でついにパスワードが明かされましたが、完敗です。 松井先生に2枚も3枚も上手いかれましたね。やはりどこかで侮っていたのかなぁ。 このパスワードの解に至る手順の白眉は、弥子の視点からの動機の追及と、春川の視点からの動機の追及、この2面を両方掘り下げた上で、その2つが交差する点を見極めないと導き出せない、というところですね。 実際自分の予想に関しては、弥子の視点からの動機の掘り下げはほぼ完璧だったと自負してるんですが、春川の視点からの動機の掘り下げはまったく出来てなかった。逆にネット上の予想なんかでは春川の側の視点から掘り下げてニアピンしてる方も散見しますが、こっちは弥子側の視点がすっぽり抜け落ちていたり、とね。推理モノの回答としてこれほど見事なものもないですよ。 それにしても、パスワードが人名であると確信した時点で名簿のリストアップくらいはするべきでしたねぇ。もっともそれでも答えに辿り着けたかは正直難しいんですが、ちょっと悔いの残るところです。 ところで、パスワードに至る手順に関してはすべて詳らかになりましたが、肝心の春川の動機そのものに関しては1週ヒキましたね。これは松井先生が与えてくれたリベンジのチャンスと受け取りますよw。ということで凝りもせずに春川の動機を推理してみましょう。 春川の動機は「彼女」を失うとともに頓挫してしまった研究を完遂すること。まずこれは前提。となると、その研究のテーマは「彼女」自身が持っていたなんらかの特殊脳力―おそらく脳に作用する、アヤエイジアの歌声と同様な―の解明と汎用化という事になるんではないかと。そしてその能力は…おそらくは、「人を魅了する力」なんではないかと。 …問題はアヤの能力との差別化ですねw。あるいは全く同質のものという展開もありえる、かもしれませんが。さて、果たしてどうなりますか。 |
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#155 Re:ネウロのパスワードに関する一考察 投稿者:LD <2006/11/24 22:51>
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…………えっと。GiGiさんが、な、なかなかユ、ユ、ユニークな謎かけをしてくちゃったのれ、ちょっろ僕もバックナンバーを紐解いて検証してみました。 > 可能性があるのは『ezaki/siho』しかないかな?という気がしてます。 …だとしても彼女はないんじゃないかなあ?w GiGiさんは好きな女性にナイフを口に咥えて突進してもらいうたいですか?w…しかし、いろいろ検証してみると「片思いの女性」というのは確かに近いような気もします。 というのは、それだとHALが春川教授を殺す動機として成り立つ気がするってのがあります。まあGiGiさんも同じような事を言っていますが、要するにパスワードは何かHALと教授が“取り合い”になる物であると考える事ができます。春川教授はHALを「私」と呼んでいたが、HALは春川教授の事をそうは呼ばなかった、という事からも春川教授は、それが“取り合い”になる事は想像していなかったけど、HAL自身はそれを強く意識していた…とも取れるワケです。 ま、普通に考えると、自分のデリート権限を持った春川教授が邪魔だったって事なんですけどね、ちょっと気を回して、そうも考えられるねって程度かもしれません。 あと考えたのは、やはり0、1の話で、デビッド・ライス事件の頃から、春川教授は「1と0の狭間に私の求める世界がある」と言っています。そこからパスワードを考えるとやはり『0/1』とかになってしまうのですが、0と1の話は、春川教授はあまりに喋り過ぎていて口癖と言っていい。また、ヤコが「くだらない」という感想を持つ事もできない(持ちようがない)ワードに思えるので、この可能性は低いでしょうね。 …んで、ちょっと整理して考えようと作者が明らかにヒントとして提示しているであろうシーンを集めてみました。 1.ヤコは春川教授の講義の映像を見ていて気が付いた。 これは以前の春川教授の講義の内容を確認せよというヒントかと思い、そのナンバーを確かめて見たのですが、そこでの春川教授は「知能を創り出すという事は、生物そのものを創り出す事に似る…(中略)だが、複写ならどうか?遺伝子の複写でクローン牛はいともたやすく生み出せる。知能も同じだ脳内の電気信号を正確に複写できるなら最高の知能もいともたやすく生み出せるのだ」といった講義をしていました。 2.ヤコがいくつかの場所を巡り手に入れた資料には何人もの名前のリストが書かれていた。 ちなみにそのリストよくよく読むと「DNAの〜」といった事が書かれており、どうも遺伝子関連の論文のリストに見えるのですけどね。その中に答えがあるって…? 3.ヤコは友人との会話で最後のピースを埋めている。 その会話は「大変だよねえーあんたの親も。その腹を一生分満たすのに…どんだけの食費がいるやら。億?兆?いやもっとケタが上かな?」でした。 これらの情報を元に、ちょっと“全くひねり無し”に答えを考えてみました。 僕には春川教授が何者かの『蘇生』を目指しているように思えます。 恋人……なのかも知れませんが、それではGiGiさんと同じ答えになってしまうので、僕は“ひねり無し”に“両親”あたりを上げておきましょうかw……いや、むしろ“子供”の方か? この予想にはもう一つ、思い当たる節があります。というにはHALは世界中のスーパーコンピューターの無制限の使用権を求めています。これはスフィンクスを使役するためともとれるでのですが、それとは別にHALはずっと何かの計算を続けています。 これって遺伝子情報を手に入れる可能性が完全に断たれてしまった状態で、ヒトゲノムの塩基配列の組み合わせを一から試してビンゴ(任意の個人)の配列を探し続けているのではないでしょうか? いずれにせよスーパーコンピュータを駆使しないと何万年かかるか分からない計算…が答えのヒントのような気がします。 しかし、この予想の最大の難点は誰かの蘇生ってのは「くだらない」事には思えないって事です。少なくとも僕にはw もしかしたらヤコは「くだらねえ!」と言い放てる女の子かもしれないのですが、もしそうならヤコは今すぐ政界に進出するべきですね。サッチャーどころか、女・チャーチルになれる事請け合いですw 「くだらない」をクリアしようと思うと……『完璧な人間に生まれ変わりたい』かなあ…『人生をやりなおしたい』とか…。 そうするとパスワードは『re/born』………く、くだらねえ……orz やっぱ、スラッシュが何らかの不可逆性を表すと考えないと答えは絞りきれない気がします…何だろう? まあ僕としては取りあえず「HALがやっている計算は塩基配列の組み合わせ」っつー部分を押さえておきます(汗) |
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#154 パスワードは一回しか試せない。 投稿者:ルイ <2006/11/24 15:07>
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当たろうが外れようが、己のカードを晒すという行為は尊いものですよ!・・いや別に的外れな貴方に言葉の花束を、てなワケではないですよ(笑)?実際、かなりいい線だなぁと思いました。 > まず第一に、とてもくだらないですw。書くのもためらわれるくらいに。 これはほぼ必須条件だと思いますしね。パスワードの話が最初に出た時、本人以外には・・という描写も実際あったと記憶しています。パスワードが明かされた瞬間「ネウロでもいいじゃん」と思われる事が、作品としての最大の敗北だとも思いますし。 > 第3に、動機がそれで正解でもパスワードそのものにたどり着くヒントはまだ作中に提示されていない可能性があります。 これはあります(笑)。但し松井先生はかなり構成力も高いお人だ、という事はもうわかってますし、少なくともパスワードが提示された瞬間「ハァ?」(全くの可能性の埒外)という事はない、という信頼の元に考えていいと思います。あと、松井先生という人は、かなり理屈っぽい人ですよね。・・いや、漫画としての「理屈っぽい」。伏線は確実に目に見える形で回収するし、読者が必ず追いついてくるように配慮しているフシがあります。この作品が難解にならないのは、松井先生の、わかりやすさへの配慮に拠るからなぁ。一見トンデモ漫画のようで、たまに物言わぬ演出なども組み込む・・アイシールドなどよりもずっと「目に見える演出」を組み続ける人だと思います。 しかし > 『春川教授の片思いの女性の名前』 …江崎はどうなんだろう、とは思うが(笑)。言ったそばからナンですが、流石に漫画整えすぎじゃね、松井先生(笑)。 僕がこの予測に対して一つ(江崎はともかくw)「いいな」と思える理由は、そのパスワードが生まれる理由となった「感情」と、それを示す「言葉」との間に幅の違いがないという点に尽きます。 スラッシュを利用しようと思うと先ず「割り算」あたりが思いつきます。「1/2」であるとか「1/0」というあたりが浮かぶ。・・ただ、それらはブレやすんですよね、答えが。ニュアンスでブレる。その数式が意味する感情と、その数式が絶対的イコールにはなりづらい。つまり弥子が「1/0」と打った瞬間核が爆発して「いやぁゴメン、実は「I/O」だったんだ?ニアピン賞!」・・となると・・。 HALが0と1のハザマで生き続けたかろうが、それを示す数字は複数ありますし、どれか一つが抜けて正解、というのは「読者を納得させる力」が低い。論文のタイトルにでもなっているならともかく。 つまり、我々が最初に予測をする時「○○とか△△とか」という風に候補を立てる事が多いワケですが、これはインプットとアウトプットの間に齟齬・・というかサイズのズレがあるから起こる事で(感情はこれでいいハズだ。しかしそれを示す言葉はいくつかある・・という)今回「パスワードは一回しか打てない」という形式を持ち出した以上、これらが答えで読者を納得させられる可能性は極めて低いと思うのです。何より、ネウロ(論理)が弥子(感情)に頼った結果が数字、っていうその示す形の弱さは如何ともしがたいし(まあ1/0くらい単純な数字に落ち込むなら、弥子担当ぽくはあるが?)。数字の中で感情を伴いうるのは(そして感情とパスワードの間にブレがないのは)、スラッシュを使って誕生日あたりを出す事くらいしかないと思います。他では、弥子の担当になる意味が弱い。 普通に読むと永遠にトライ&エラーをし続けたい、計算し続けたい→割り切れない円周率なり1/0の方に流れ着く・・ワケですが、それをミスリードの方向として、結局はベタベタな私的感情=個々によってもちうる意味の異なる言葉の典型、固有名詞に!・・いやあ、綺麗だと思いますよ。でも最後のキーとなった叶絵との会話も、何か数字に関わっていそうなのが微妙ですが(タイトルも食費だしなぁ)。 ただ不安なのが >『ezaki/siho』 江崎さんに登場してもらいましたが(笑)これ「shiho/ezaki」じゃ駄目なんですかね? 先ほどの数字の話ではないけれど、人の名前は固有名詞であり、感情とパスの間にブレはない・・はずなんですが、姓名の順序で50%にはなっちゃうんだよなぁ。この違いで核爆発したら、泣くに泣けないですね(笑)。誕生日もそう(名前よりは、月/日の順番が一般的ですが)。そういう意味では、順序が不可逆な「÷」の代替たる使い道の方が正しいんじゃないかとも。 と、支持した挙句また数字の可能性を提示して終わるこの酷さ! ま、まあ、面白いですねネウロ、ほんとに。個人的には、「くだらない」方が面白いと思いますよ。理屈側から追うのは、弥子の仕事ではないでしょうから。顔文字でもいいお(笑)。 一応個人的な方も書いておきますが、スラッシュを記号として認知させつつ、実は全然関係ない使い方、という「くだらなさ」もアリかと。 合い合い傘として「harukawa/ezaki」みたいな! ・・いかん!僕の方がくだらねええええ(笑)。 |
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