| ■[映画諸評][夕陽のガンマン] ルイ >> ☆☆☆☆☆:イタリア製西部劇、マカロニウェスタン。その代表作とも言える作品。未見だったと気付き慌てて鑑賞してみました。主演はクリント・イーストウッドといいつつ、裏番長リー・ヴァン・クリーフが光る光る。観た人の9割は彼の映画だと感じる事間違いなし。エンリオ・モリコーネの音楽を添え物ではなく、作品演出に活かしたセルジオ・レオーネ監督の手腕も見事。中弛みは少々あるのですが、それは「話の筋」を追うからであって、人物劇としてまず大佐(クリーフ)、次に悪役インディオ。この2人の心の動きを見るだけで十分すぎるほど楽しめます。モンコ(イーストウッド)の心?シラネ(笑)。まあ、彼はこの作品では狂言回しつうか、客寄せパンダみたいなものなので(酷)。例えば同じ手配ポスターを見るだけでも、モンコ(金)と大佐(生死問わず)では見る場所が違う。細やかな対応の違いなどで、性格や感情を抉り出す手法は現在の作家さんも学んで欲しい部分が多々あります。マヌケな回想なんかほとんどないのに、この作品の中の「過去」は成立してるからなぁ。やー、漫画下手な漫画家さんは名画を観ればヨイのだ。なるほどなるほど。名画の評に違わぬ、素晴らしい作品でした。・・で、余談ですがこれで「西部劇って面白いんじゃネ?」と思って色々観た結果・・・トホホ(笑)。玉石混交、と。 <2005/12/08 13:55> [返] [削] |
漫研ノート
|