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■[アニメ諸評][金色のコルダ] ルイ >> ☆☆☆:(もう一度、アンダンテ)いわゆる『魔法の力で特別な力を得ていた主人公からその力が失せ、それでもなお最初から同じ道を進もうとする』展開です。新鮮な展開ではないの、ですが、描写が誠実なので入れ込んじゃいます。ド素人の彼女に魔法のヴァイオリンが与えられたのには「感受性」という理由があるわけで、それは他の出演者のような「才能」「努力」とは異なるけれども(そして、異なるからこそ香穂子は引け目をどんどんと感じていったのですが)「棚からぼたもち」とは違うのです。だからこそ彼女の音に対する素直な姿勢は、他の優れた出場者達に影響を与え、彼らの音と心をほぐし、変えていく事ができた。そして、そうやって香穂子の音と心に変えられた出場者達だからこそ、ヴァイオリンが壊れ音を失い、心も閉ざしかけた香穂子に今度は手を差し伸べる事ができたわけです。そう、妖精が届けた魔法のヴァイオリンが、ちゃんと主人公と、その周り全員の物語に見事に繋がっているんですね。なんて誠実な関係。・・そうそう、香穂子はセレクションの最中、しかも学園という逃げ場のない環境にあって、ゼロからのスタートを堂々と切ります。ここには少し新鮮さを感じます。敢えて防音室に閉じこもるだけでなく、屋上で堂々とド下手な「アヴェ・マリア」を弾く。陰口を全て受け止めて。・・こんな酷いBGMはなかなかありません。が同時に、こんなに感動的なBGMもなかなかありませんでしたよっと。いや、隠れて結構好きですねこの作品w  <2007/03/01 02:12> [返] [削]


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漫研ノート