| ■[アニメ諸評][ななついろドロップス] ルイ >> ☆☆:(全12話)最近増えてきた「エロゲ原作1クールもの」の中で、おそらく最も話題にならなかったタイトルの1つだろうな、と(笑)。平凡な佳作を飛びぬけた問題作が凌駕する、という典型的な力関係ガ「スクールデイズ」あたりとの間に形成されてしまいましたが、個人的にはそんな嫌いなタイトルではなかったです。なんでしょうね?元はエロゲで、キャラ原案は「いとうのいぢ」なんだから本来キャラ立ての方向は当然そちらのユーザー向きだし、設定の根幹にもそれはあるし・・・でも、監督の仕業か、構成の島田満さんのせいか(多分2人の所為でしょう)。作劇が何故か世界名作劇場寄りなんですよね。1つのアクでキャラを作るのではなく、毎回の小さいアクションとリアクションの積み重ねでキャラを成立させよう、というタイプ。1クールには向いてない作劇方法とは思うのですが、妙に落ち着いたそのスタンスのお陰で、「作品」と呼ぶに足る、いい感じの重さをもった短編になっておりました。魔法少女モノの割に変身云々のエピはほとんど邪険、という「カードキャプターさくら」を更に突き詰めたスタンスは、ちょっとストイックですらありましたよ、と(笑)。脇キャラが誰1人立たなかったり、根本的に作品の本質的魅力(+ウリ・ファン層)とこの「古風な作劇」との相性にギモンを投げかけるのもアリだとは思いますが、衒いなく主人公とヒロインの感情を、無駄に引っ張らず1クールに収めたのは好みでした。僕はエロゲ系だろうが世界名作劇場だろうがイケるもんねーwまだ観てませんが、多分出崎監督によるAIR <2007/09/18 06:45> [返] [削] |
漫研ノート
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