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■[アニメ諸評][ゲゲゲの鬼太郎] ルイ >> ☆☆☆:(第38話・パパになった ねずみ男)先に書かれたロヒキアさんの文章ありきで書きますが、前説はあったよーな。寧ろ、前説に鬼太郎以外(親父)が出演したのが珍しかったかなw・・・まあそれは些事として、僕もロヒキアさんと全く同じ「長屋モノ」という言葉で今回の鬼太郎を捉えているのですが、ここにあるのは自分の身近なものを大事にする姿勢なんでしょうね。三期世代としては、何か問題があれば鬼太郎が駆けつけるという刷り込みがされており、(妖怪がらみの問題限定とはいえ)世界の中心は鬼太郎!というほどの強いイメージがあった。ところが今回の鬼太郎は一部でニートとかネコ娘に貢がせてるだけとか言われてるようにw怠惰なイメージが強い。勿論人間を助けるエピソードもなくはないのですが、圧倒的割合としては「妖怪長屋に異分子妖怪が現れて起こる騒動」がメインであり、そこから導き出されるイメージは、自分の家族=長屋だけは守るタイプの「情」なんですよね。今回のエピソードなんか象徴的で、ねずみ男のエピソードの形を取っているから目だっていないけれど、これはつまり、見越し入道は開発によって住処を奪われた、と人間達に仕返し→事故を引き起こす=もう、そのまんま二部三部あたりの妖怪行動原理ですよ。この流れだと『高速道路ができたお陰で山間の村に活気が出てきたのに事故が多くてトラック運転手の父ちゃんが心配な、平太くん(仮名w)からの手紙が妖怪ポストに届いて、開始8分でもうカラスに乗った鬼太郎到着』ですよw・・・が、それがない。あくまでねずみ男が見越しベビーを長屋に持ち込んだからこその騒動であり、介入であって、その交通事故多発に関しては鬼太郎は完全スルー、ネコ娘と街を歩いちゃったりしてるんですね。最後のねずみ男の見越し入道への説教(似合わないなあw)も、「でっかいものを観る前に、自分の周りを眺めろや!」みたいなこじんまりとした部分で、5部鬼太郎たちの(メインの)生き方と同じ事を問うているように感じました。妖怪の住処を奪う人間の底なしの欲望許すまじ!っていう前に、まぞその子供あやせや、という事ですね。・・・環境問題より、近くの大事な人、と。個人的には1話の人間を責める鬼太郎が好きだったので、残念な気持ちは拭いきれなかったりもするんですが。でも、今期なりの主張が見えて、味わいのある1話でした。  <2007/12/25 06:10> [返] [削]


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