■[アニメ諸評][住めば都のコスモス荘 スットコ大戦ドッコイダー] ルイ >> ☆☆☆☆:(全12話)一言で表わすなら前向きなグダグダ感に溢れた作品。この評価にも通じる、一見正反対とも思える要素を組み合わせてみせることにかけては、ユーフォーテーブルは業界随一かも。作品に対して画でプラスαしたい!って欲求が、良くも悪くも行き過ぎてる。手を抜けそうなところを探すんじゃなく、力を入れられる余白を捜し求めてる。そんな制作スタンスだから、こういうおバカな作品を手掛けた時真面目にバカやってるというのが物凄くよく出るんですね。シリアスな作品でもそのスタンスは不変でしょうけど、はっちゃけた作品ほどにワンナイト(正しくは、ワンアニメ)カーニバルの匂いが溢れてくる。ビューティフルドリーマーな空気をフィルムに乗せる事に関しては随一、という言い方もできるかも。それがオリジナル企画として「まなびストレート」を生み出すわけだから、ポリシーの一貫した所なんでしょうね。・・・作品評価としては、構造自体が「積めば積むほどラストにタメが効く」作品なので、「2クールならなあ・・・」ってのもあるんですが。でも、この作画テンションは1クールだからこそというのもわかるので、難しいか。個々をフィーチャーした話数をキッチリ取る分、全体としての「コスモス荘住人」をいち単位とした描写は不足していたように思います。主人公スズオにルリやサユリさんが惚れる部分は「圧縮」として許容するとしても、EDで描かれたような「スズオの部屋になんでか皆集まる」空気、あれは本編では一度しかなかったかな?「めぞん一刻」の、吾代くんの部屋で酒盛りするという、あの空気ですね。ここは入れれば入れただけキイたと思うんだよなあ・・・。まあ、でも。全体的に面白かったし、観てよかった作品です。まさかの1人原画回なんかも拝めたし。・・・好きなキャラは、前述のルリとサユリさんかも。釘宮理恵と三石琴乃にデコボコ脇ヒロインで言い合いさせるってのは、いいなあ。個人的には釘宮ボイスを苦手?にしてたんですが、ガキんちょをガキんちょらしい声でやって、しかもそれが物語の中心からは離れた所にあると。・・・これくらいなら、普通に可愛いと思えるんだなってのが発見でしたw <2008/07/23 13:26> [返] [削] |
漫研ノート
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