■[アニメ諸評][キミキス purerouge] ルイ >> ☆☆☆:(特別編・love fighter)DVD9巻に入っていたオマケエピソード。中原麻衣演じる脇ヒロイン、栗生恵の視点を通して描かれるキミキスの風景。栗生さん主役物語、一応全員出演・・と「DVD特典」らしい回ではあったものの、一方で「あれ?これ本編でやればよかったんじゃね?」という気持ちも少々。なかなか、テーマとして良いんですよね。カタブツの栗生さんがルルーシュ柊に「恋をしないと損」と言われ、恋愛について意識して周りを眺める・・・この図によって導き出されるのって、「キミキス」TV版のテーマ補強としては相当理想的。簡単に言えば「恋したもの勝ち」。光一もカズキも、マオ姉ちゃんも星乃さんも、二見さんも・・・それどころか、TVにおいては栗生さん同様脇ヒロインに押し込まれた格好の能登お嬢さん(名前でねぇw)までも。恋をしている、或いは恋をしたいと思っている・・・結果の成否など無関係で「恋に肯定的」という点でもって、全てのキャラを等しく並べることに(そうではない、栗生さんの視点を通して見ることで)成功していて。・・・それってのは、最終回で登場人物全てに花火を送る視点に通じてるんですよね。この回を経ておけば、星乃さんやアスカターンと言った「敗者」の面々も、恋をし、恋に青春を燃やしたという点でもってみれば=栗生視点からみれば、勝者・・・輝いている対象になるはず。この視点を予め本編で提示しておけば、あそこまでの反応は生まなかったんじゃないか?と思ったりします。まあ特典話だけあってスケジュールに余裕があり、止め画のクオリティは高め。先述のようにキャスト総出演だし、なかなか優れた一話でした。中でも川田先生の演技が笑えたなぁ。川澄綾子さんは別に評価している声優さんではないのですが、1人芝居はじめて男側がキムタク(しかもベタな「ちょ待てよ」)はじめた時は「うわぁ・・・ノリノリだぁ・・・w」と軽くヒイて(おい!w)しまいました。いや、お見事な一話でした。しかし8巻まで観た事もないのに、9巻だけ観て・・・当然9巻収録のラスト二話は見直してませんが何か?(どうせなら二見さん超美形回の巻にこれ収録して欲しかったなぁ) <2008/09/05 15:12> [返] [削] |
漫研ノート
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