■[アニメ諸評][Hi・Me・Go・To] ルイ >> ☆☆☆☆:エロアニメ(笑)。作画が良さげなものをとりあえず物色していこうとした矢先、ビデオで叩き売られていたので購入。…かなり良くできてました!アダルトアニメは基本30分で作品を表現しないところがあって、それは全年齢OVAも同じですけど、一番の違いはHシーンの有無。ここに時間を割かないといけない事情がある為、30分といっても実質15分とか…その中でまがりなりにも物語の体裁を整えるというのは、脚本的に大変にシビアなんですよね。まあ、エロアニメ観る人は別にそんなもの求めてないというのも事実なので、そのあたりの起承転結をバッサリ無視してしまう、というのも一つのやり方なのでしょう。ところがこの作品、30分の中にエロと物語とが結構高次で融合しています。簡単に纏めると、同級生の娘と付き合いだしたもののHがうまくいかなかくて、何とはなく気まずくなっていた主人公が、電車で痴漢にあってる先生を目撃。先生にもそれがバレて、そこから先生との秘め事コーナー。性に溺れ彼女と疎遠になっていってしまうものの、ある時先生が車を買って…「これであの満員電車には乗らずに済むわ」とだけ言って退場していく(文字通り、物語から)。で、彼女とヨリを戻すんですけど、主人公は先生との爛れたw日々がある為、以前と違って性に自信をもっていて、積極的にリードしていくと…そんな物語。この、先生の退き方がかなり鮮やかで。そんな細かく描かれてはいないものの、自分を主人公にとっての青春の幻影にしようという意志が観てとれるんですよね。見方によっちゃあ先生ドライすぎね?主人公結局乗り換えっぱやジャネ?って話なんですがw個人的には性を挟んで関係を進める描き方として、かなり良いと思えました。彼女が先生の存在を知らないまま終えたってのが好みかな。ただの浮気なんだけどw知らないまま「経て」しまえば、それは少年を成長させ、自分との関係を発展させるための踏み台みたいなもんですよ。・・・あと、EDのイラストがよかったなあ・・先生がただ車に乗って、タバコ吸ったり切られたりwしてる様子が淡々とイラストで描かれている。これによって、主人公を捨てた後の先生の日々が静かに流れていく事が伝わってくるんですよね。・・・キャラデザ・作監・EDイラストはマクロス7の桂さん(笑)うたたねひろゆき作品と桂憲一郎って・・・豪華?だなあ。原画には河村佳恵さんなど、アニメアール系メンツの名前もみられ(動画に光田さんがいるよ・・・時代だ・・・)、夏目友人帳キャラデザの高田さんwシノブ伝の柴田さんwとまあ、何か最近の自分のアンテナ・ゾーンにジャストで入ってくるメンツが並び、たまたま買っただけなのに、興味のベクトルってこういうものを引き寄せるんだなあ、と思ったり。 <2008/09/11 17:15> [返] [削] |
漫研ノート
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