■[アニメ諸評][今日の5の2] ルイ >> ★★★★★:(44〜48時間目)47時間目「アマアマ」から48時間目「メリクリ」に繋げる流れが素晴らしい一話。クッキーの甘さ→チョークの甘さ?→ラブコメの甘さ、に繋げていく、30分の5分の1とは到底思えぬ「アマアマ」は、ある種5の2の良さを凝縮したような一話で・・・そこに、料理下手のユウキと「男」コウジという線も絡めて、以前の調理実習回から次のメリクリにいたる流れも繋いでいるんですよね。地味に今期を代表するクラスの良作だと思っていますが、なにぶん地味で・・・(笑)。でも、キャラクターを育て、それに沿ったシナリオ・演出・カット割を組む。そういった「アニメーションの総合力」では、とらドラ!あたりと並ぶ或いは超えるタイトルだと思っています。「メリクリ」も、選曲がジョン・レノンの「ハッピークリスマス」だというのにシビれましたね(誰のカバーかクレジットされてないからわかんないけど)。副題「war is over」、戦争は終わった。リョウタとチカの関係修復にあわせての選曲と思われますが、同時にこのレコードのB面がオノ・ヨーコの「Listen,The Snow Is Falling」である事を知っていると、45時間目「コンコン」の価値も高まるし、その間にある46話「フクビキ」も、”体重キャラ”であるメグミを活かす為の演出を「メリクリ」に向けて積んでいます。こう紹介すると極めてテクニカルな作りだという事がわかりますが、パッと見はそこらの「日常モノ」と大差ないように見せているのが、この「賢しらアニメ」の真骨頂といったところ。「メリクリ」の「+1感」もよくて、毎週4エピソードという基本フォーマットがあるだけに、それが3になったり5になったりする事に、意図という名のエネルギーがこもって大変いいかんじです。・・・そう感じさせた次の週が「エピソード一つだけ」なんですよね。もう素晴らしいなと。夕方放送、年単位でまわせそうにすら思ってしまいます。 <2008/12/23 19:15> [返] [削] |
漫研ノート
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