■[アニメ諸評][戦国BASARA] ルイ >> ★★★★★:(第二話 戦慄! 桶狭間の遭遇 )まぁ〜・・・見終わった直後に書いてますが、問答無用の大傑作回であることに疑いの余地はありません。1話からこの作品には独特の魅力があって、簡単に言えば「本気のネタアニメ」という事になるでしょうか。ネタアニメというジャンルは失敗の副産物というか、上手くいかなかった部分を笑いに転化するような精神で発展していったんですね。その「酷さを笑う」という感覚は、制作費が少ない作品との相性の良さをもっていた。で、最近では「計算されたネタアニメ」として「カブトボーグ」のような作品が出てきたわけですけど、これも苦肉の策というか・・・脚本家にかかる費用には大差がないわけだから、そこの質の差で勝負するという、ある意味個の才能に頼りきった作戦で、やっぱり作画なんかは韓国任せだし、安上がりである事には違いがなかったのです。そこで出てきたこの作品は、間違いなくコンセプトに「本気の馬鹿」があると思しき作品で、金をかけまくっています・・・そもそもこんなトンデモ戦国アニメにプロダクションIGを使うという時点で何かもうムチャクチャなんですけど、それが「バカアニメに欠けがちだった、技術的な隙の無さ」と「IGアニメに欠けがちだった、良い意味での品の無さ、くだけ具合」とを絶妙にフォローしあっており、これまで観た事のないような地平を見せてくれそうな作品になっています。…とか纏めようと思っていたら2話はそれに「個の才能」もついてきちゃったというか・・・超作画祭り開催ですね。その他今川の3人影武者だの、物言わぬ信長だの、演出も決まりまくっていて・・・笑うアニメのはずが興奮しだしてしまうという、とんでもない1話に。この1話は「残り」ますね。感動しました。 <2009/04/11 03:15> [返] [削] |
漫研ノート
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