#90 Re:雨宮という名の現象 |
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えー、すみません。チャンピオンは普段全然読んでなくて、結局「ななか」で雨宮さんがどうなったのか知らない(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…)ので、以下おかしなことを書いてたら叱ってやってくださいね。 > …つえぇええええ!?改めて、ルシオラつええええ!!特に「ワン・フロム・ザ・ハート!!」の回!おかしいもん!この回?ヤッたら消滅と知っていて横島の元に行くルシオラと、消滅させたくないから半殺しにしてでもルシオラを止めようとするベスパ!!フルパワー激突の中でぽんっと消滅の設定が投げ出されそれを知る横島!!…強過ぎ!! あー、私はこの辺の感慨は全然違います。もともと当時は単行本派で、先の展開をある程度洩れ聞いてから本編に接した、という事情も大きいのだろうとは思うのですが、もう思いっきり冷静に読んでました。「タイムリミット設定がある以上(※ 外せるなんて思ってなかったよ…)、どんな行動を取ろうともシリーズ終了と共に退場する宿命からは逃れられない。『夕日の回』の健気さは認めるから、せめて今のうちがんばって、このシリーズ内だけでも横島とは精一杯幸せになってね」とは思うのですが、それが物語構造を「本当に」壊す危険性は、全然感じませんでした。 確かに終盤椎名先生はルシオラをかなり持て余していたのはよくわかるんですが、それでも「どうやったって結局元の鞘には戻すよなー」という点は醒めて読んじゃってましたね(それよりも当時思ってたのは「もっとおキヌちゃんを出せ、おキヌちゃんを」でした(笑)。いや、超重度のおキヌ者なので…。すみません)。 > そこから考えると東城はまだまだ全然ピンチじゃないし全然逆転の目はあった。彼女は美神さんほど強力無比な敵に会ってはいませんし、七華ほど追い詰められてもいません(笑)むしろやれる手を全部使えば物語は逆転していたと思うんですけどね…。 そうですね、商業的要請や話の流れなどの要素を全部棚に上げて、「あの最終段階からどうすれば東城が勝てたか」だけに絞って考えるなら、東城のやってることは甘すぎです。あんな「キスしたい→我慢できない→キスしちゃう」なんていうケダモノみたいな場当たり的な行動じゃ、西野に勝てる訳がありません(人間だったら「キスしたい→それはまずい→やめとこう」という思考回路が働かなくちゃ。私はあれ読んだとき「げげ、東城が発情期に入ってる(笑)。サカっちゃって止まらなくなっちゃってる〜」と思ってしまいました(笑)。あんなポンコツキャラじゃなくて、東城はもっと高性能なキャラに描いてほしかったですよ、河下センセイ)。 もし本当にどうしても真中が諦め切れないんだったら、もっと冷静に勝つための算段を立てないと。自他ともに認める優等生には辛いだろうけど、自分の中の醜い思いを認め、ちゃんと見つめるぐらいできなくてどーすんの。「西野さんが憎い、なんて思っちゃダメ。だって西野さんは悪くないし、いい人なんだから」なんていい子ぶってるようじゃ負け戦まっしぐらです。心の封印なんか全部解いて、西野への対抗心で自分を精一杯焚き付けなさい。で、はっきりと「なりふり構わず真中を奪いに行く」と西野に啖呵切って、それこそもう色仕掛けでも何でも使う覚悟を決めましょう。そこまでやれば勝つ公算も見えてくるというもの(………いや、天地と同じく天然ドジ設定に呪われてるから、作戦を立てれば立てるほどどツボに嵌まっちゃうかもしれないけどさ(笑))。 で、先日書いた通り、この作品では作者が「女の子同士のいがみ合いは絶対描かない」というポリシーを最後まで固く守り通していたことを考えると、やっぱり実際には絶対ありえない展開だったろうなあ………。 > やっぱり時間切れだったのかなあという気はします。 上述の通り作者は東城に「勝ちに行く」行動を取らせてないですし、あの「雪の日の回」と卒業式・最終回で東城を救済しよう、というのは予定通りだったと思います。 学園祭前後から、それまで取っておいたカードを惜しげもなくバンバン切って(西野の懸垂告白(と言うか、これはこんなカードがあるとは思わなかった隠し札(笑))、真中の選択、最後の学園祭・最後の映画、東城の本気告白)きて収束フェーズに入りましたが、そこから最終回まで半年弱もかかってますから、締めくくりに当たって時間が足りなかったということはないだろう、と見ているのですが…。 |
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