#102 Re:スリーピング・ビューティー!!(眠れる獅子) |
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すっかりお世話になってます。このご時世に、「極楽」話でこんなに盛り上がれるとは嬉しい限りですよ、LDさん!このツリー、すぐ終わるかと思いましたがまだ続きますかね。 >では何故この時期、最終回用のこのエピソードを >持ってきたか?という問題が残ります。これは多分、 >本格的に「アシュタロス」編に入るための準備の >ため、おキヌちゃんを生身にする必要が生じてきた >からだと僕は見ています。 おー、なるほど。必ずしも賛同できるわけではないですが、ひとつの見方として面白いですね。 >それは不味いし様々な限界もある…という事で生身 >にする。 ただ、パワーアップ目的で生き返らせたとしたら、実際の所あんまりうまく行ってないんですよねー………上で「必ずしも賛同できるわけではない」と書いたのは、ひとつはこの辺の所です。「ヒーリング」というとってつけたような(と、はっきり書いてしまえ)能力も、「ネクロマンサーの笛」も定着せず、結局除霊活動のメンバーとしては巫女装束に幽体離脱、という特徴くらいしか残らなくて、正直言って「幽霊時代とどこが違うの?」というようなポジションに収まっちゃってる所は悲しい。ルシオラ編で新機軸となるか?と期待された「ヒャクメの心眼」も、結局は一発ネタに終わってしまいましたし。 それに、生身になった分、かえって荒事には向かなくなっちゃってて(「幽霊でなければ死んでたところでした」はもう使えない)、それが象徴的に現れていたのが、イスカンダルのスターシャ…じゃない、月の迦具夜姫の所に行ったときです。対魔族編の節目エピソードのひとつでしたが、このときおキヌちゃんは完全においてけぼりを喰っちゃってますね。あのときはもー歯がゆくて歯がゆくて(笑)。 この辺り結局全部結果論で、実際の所椎名先生にはそういう意図もあったのかもしれませんが、少なくとも「対アシュタロス戦に向けた、生身のおキヌにピッタリの戦闘(?)能力」の具体的な構想は、「スリーピング・ビューティー!!」当時にはなかったんだと思います。 (ちなみに、私が当時「スリーピング・ビューティー!!」に対して思っていたのは、「おキヌちゃんの引退エピソード用の花道」でした。というのは、その少し前、おキヌちゃんは出番も少なくなり、非常に類型的な登場の仕方しかしなくなっていましたから。それで「ああ、もう椎名先生はおキヌちゃんを描くことに情熱を傾けることができなくなったんだなあ。だから最後に、可愛い『娘』に精一杯華やかな退場エピソードを贈ってやろうとしているに違いない」と。 だから最後に、生き返っちゃったのには心底びっくりしました(笑)。もー腰を抜かさんばかりの勢いで。) >…そして生身にするなら、たとい一時退場が >あったとしても“一番いいもの”つまり最終回の >ネタを投入しよう!という事になったのでしょう。 話はだいぶ逸れますが、当時この「一時退場」にはえらく憤慨しましたね〜。いや、今でも憤懣やる方ないですが(笑)。いやだって、何で美神も横島も、おキヌちゃんをほったらかしなんですか!おキヌちゃんはふたりとの記憶を失ってしまうかもしれない、という身を切るほどのつらい決意の果て、生き返ることになったわけで。だとしたらあそこは、その決意に応えるため、何をおいてもおキヌちゃんを迎えに行き、失われた絆を回復しようと必死にならなければ、嘘!「記憶が自然に戻るのを待って…」なーんて後ろ向きな態度は、絶対にこのふたりには似合わないですよいや実際!?(←少し落ち着け(笑)) たとえ「おキヌのいない間に今後の展開用の『仕込み』をいれておく必要があった」という事情があったとしても、そこはもう断然、「そんな『作者の都合』を、物語の完成度・美しさに優先さすなー!!」と主張しちゃいます。どうしてもそれが必要なら、記憶を失った状態でもいいから、とにかく一度は三人を会わせてやれよ!「作り話としての面白さ」ってのはそーゆーことだろ!?それで押しても引いても、どうしても記憶が戻る気配が一向にない、ということで仕方なく一時撤退、という展開なら、それならまだ納得すっからー!!(←だから少し落ち着け(笑)) > 僕も、そこはそう思ってました。ん〜……、 >まあ僕は「誰も言わないけど実はパワーは落ちて >いた」と解釈しています。 LDさん自身もおっしゃってるように、やっぱり色々と苦しいところはあるんですよね。まあ、ルシオラ編終了時に、「もう、ルシオラ編についてはツッコミを入れることはすまい」と決めた(http://ikumi.revery.net/cwww/cnabbs/nbbs.cgi/free/1806)ことですので、ちょっと話題に出すだけにして、あまり深くは立ち入らないでおきます。 > しかし、そこまで別路線的になっちゃうと… >たとえば「うる星やつら」何かで、しのぶが後半、 >恩返しキツネとか、時空兎の因幡くんとか独自の >物語を紡いでいましたが、あそこまでいくのは、 >中々並大抵ではないと思いますよ(笑) そういう風に感じるのは、前回も書いた通り、恋心を封印されたおキヌちゃんが不憫でならないからなんです。例えば月から帰って来た直後のエピソードでは、おキヌちゃんは美神の面前で「横島さんは横島さんだから好きなんだもん……!」とはっきりと言い、元の横島に戻すためにいちかばちかのカケに出たりして、横島への恋愛感情が前面に出いています。だけど、一旦普段通りの横島が戻って来た後では、それは再び影を潜め、横島・美神とのぬるま湯的なれあいに甘んじてしまう、このギャップ。 つまり、おキヌちゃんの好意は、作者の話の都合上、必要になときだけ都合よく呼び出されるアイテム扱いになってしまっているわけで、これはつらいですよ。ファンとしては。で、前回書いたように、「実らぬことが約束された恋」の軛から解放されて欲しい、と切実に願ってしまいます。 ※ 以下余談。 > おキヌちゃん復帰後すぐの話なんですが、 >美神さんも、横島くんも、おキヌちゃんも、 >非常によく回っていて、尚且つ解決後、 >邪魔なグーラーをサラリッと放出する事に >成功している(笑) 余談ですがこのエピソード、深沢さんのウケがよくないんですよね(笑)。何でも、「絵がかなり荒れている」「唐突に『格闘大会もの』(ジャンプ的トーナメントバトルスタイル)になってしまっている」ということで。 http://ikumi.revery.net/cwww/cnabbs/nbbs.cgi/cwww/353 http://ikumi.revery.net/cwww/cnabbs/nbbs.cgi/cwww/362 http://ikumi.revery.net/cwww/cnabbs/nbbs.cgi/gs/102 個人的にはあんまりそういう感じはしなくて、むしろLDさんの見方の方がすっきりします。 |
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