#326 10巻、ようやく読みました 投稿者:西念 [2009/10/03 06:34]
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10巻、ようやく読みました。 るくだけ、最後に自身が「傲慢の罪を負うもの」=「ルシフェル」であることを明かしていますね。 一説によれば、ルシフェルを天国から追放したものであるミカエルは、ルシフェルと双子であるという説もあるとか…(となると、るくとミカエルがそっくりだったことは説明がつきますね) るくが作中で六文に対し、今の世界と六文はるくが作り出したものであると認めたのは…るくは六文を使って新たなる「人間のためだけの楽園」を作ってみようとしていたのかもしれませんね。 るくの言葉から六文を「新しき楽園のために(裏切り者に)選ばれた人間」と受け止めたミカエルは六文に「不遜(な存在)だ」と襲い掛かりますが、この際にヨフィエルが止めに入ったのは「自らを正当化するために一方的に罰を与えたり破壊したりすることは、例え神の名の元においても最早してはいけない。地上は彼ら人間のものであり、ルシフェルの言ったこと・試みていたことは我々天使には思いもつかなかった、ただ罪人を罰し続けてきた自分たちの行いよりもある程度(天使という立場上看過も容認もおおっぴらには出来ないが)正しい行為なのかもしれません」と伝えたかったのかも… (この辺りを明記していないのは、現代のキリスト教だけがストーリーのベースになっていないことによる混乱を避けることと、あさり氏自身、読み手に解釈をゆだねたかったのではないかと考えています)。 余談ですが最初の頃に言っていた「地獄はもう一杯だから」の人員の中には、神が絶対ではないことを悟り、疑念を抱いて楽園から追放された他の住人や、天使たちも含まれていたのかもしれませんね(ここのところはもはや想像の域ですが)。 思うに、天界でヨフィエルが「見た」のは、すでに神が絶対的な善ではない世界、彼が信じてきた崇高で常に正しいものであるはずの天界が「無かった(人間界並みに身勝手な世界に荒廃しきっていた)」光景だったのではないでしょうか。 個人的には、そこのところが一番知りたい「真実」ですね。知ることで後戻りできなくなっても… |
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