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電視の部屋

アニメ、特撮などのTV番組の感想掲示板です!
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#319 ゾイドジェネシス 天気晴朗ナレドモ浪高シ! 投稿者:LD [2005/12/18_12:22]
バイオ・ラプター・グイ
「ゾイドジェネシス」放送開始からいい感じに物語を進めていたのですが、ディガルド武国との決戦、そしてソラノヒトとの決戦を控えたここ何回か、非常に盛り上がっています!第35話「奇襲」の回では、反・ディガルドの宣伝のために首都ディグの奇襲作戦を敢行します。これ、首都陥落が目的ではなく、反・ディガルド勢力結集のために「首都を攻撃できる」というデモンストレーションを見せるのが目的というトコロがいい!(笑)そして第36話「ほころび」では、そのデモンストレーションを既にディガルドに占領された街々に噂として情報をばらまく!また、反・ディガルド勢力といっても、それぞれの思いに違いはあり、ルージたちの最大の地盤であったズーリ市民たちも、本懐はキダ藩の再興である事を見せます。

…で今回の第37話「襲来」なんですが…シビれました!
まずディガルドのジーン大将は首都奇襲の反撃として、速攻で大量生産した空飛ぶゾイド=バイオ・ラプター・グイの大集団を差し向けます。これ、それまでこの物語では空飛ぶゾイドというのが1匹、2匹くらいしか登場しておらず、またそれで戦局を左右するほどの活躍をみせていたので(というよりバイオ・プテラが飛ぶまでレインボー・ジャークの独壇場だった)このラプター・グイの大集団を見せられたときの衝撃は充分でした。しかも、ズーリがこれまでディガルドの攻撃を防いできたのも地上戦においてズーリが天然の要塞だったからで、そらからの攻撃は丸裸同然という事が、分かっていました。敵を分析し、その弱点から攻めて、しかも徹底的にたたくという総司令・ジーン大将の人格を表したような見事な反撃でした。

ジーン大将
そしてディガルドに技術提供をしていたソラノヒトたちは。空飛ぶゾイドの大量生産を目の当たりにして「こちらの規格にないゾイドの生産は天空通商条約違反だ!」とジーン大将に詰め寄るのですが、ジーン大将は「条約にはディガルドはソラノヒトから与えられた技術を十二分に運用する義務があるとあります。また空飛ぶゾイドは天然の要塞であるズーリを叩くために開発したもの。今、ズーリを叩いておかないと戦火は天空にまで及ぶ事は必至ですが、それでもいいですかな?」とシラっと言ってのけ(条文はこちらの技術の理解にちゃんと務めろよ?というものだったのでしょうが)、ソラノヒトの黙認を取り付けてしまいます。ここらへん、子供向けにつくってあるのですが、駆け引きのある深い作りで感心します。(子供たちいいもの観てるぜ!?)やるな!ジーン大将!ええ加減な造型のキャラ・デザインなのにカッコ良すぎだぜ?キャラ原案の人がカワイイ女の子や男の子を描くのは得意そうなんだけど、こういうオッサンキャラはどうにもしょぼくれたデザインになってしまうのが残念……というかもうここまで来ると逆に良い味になってるんですけどね(笑)
また、襲来を受けた主人公ルージの判断もいい。こちらにたった一機しかない空飛ぶゾイド=レインボー・ジャークを反撃のために使うのではなくてラプター・グイの集団がどこから発着しているのか確かめるために飛ばすという判断は見事というか、子供離れした冷静さというか…。とにかくすごいです。

のこり1クール強で収まるどうか分からない程、壮大な展開になって来ました。ハッキリ言って放送延長して欲しいですね。

#318 ウルトラマンマックス「遥かなる友人」 投稿者:真上 Hp [2005/12/18_00:15]
かわいがもんー(はあと)。
すみません、ワタシこういう話ホント弱いのです。
泣きました、久々に号泣しました。
「遥かなる友人」ていうサブタイトルからして
泣かすー。
ふるさとを失った異星人と地球の少年との交流。
たとえ理解を得られなくともひたすら誠実であろうとする
ネリル星人キーフの姿は神々しくさえあります。
「ぼくの後にもこの美しい惑星を好きになって心から人間と
友達になりたいと思う異星人がきっと現れる。
かれらはぼくのように人間の姿になれるとはかぎらない。
かれらは異星人の姿をしてるせいで侵略者だと思われてしまう。
そんなときもし過去にひとりでも人間の信頼を得て本当の
友達になる異星人がいたら少しは違うと思うんだ。
ぼくはね、駆、その最初のひとりになろうと決めたんだ」
「キーフがどんな格好をしても俺は友達だから」
まだ見ぬ未来のために己の命をかける男とその夢を信じた少年。
しかし、時同じくして現れた侵略者の攻撃を受ける街。
マックスさえ苦戦するなか、ひとりの異星人はつぶやく。
「何故こんなひどいことを…」
そして、自分を友としなかった人々を守る盾となって
異星人はその命を散らす…。
てゆーかマックス! オマエがもっとはやくマックスギャラクシー
使ってたらキーフは死なないですんだんじゃあ!
反省しろ反省!
ラストの少年のモノローグがまた泣かす。
「大気に溶けたキーフはきっとこの地球の風のなかにいる。
そして大地を吹き渡りながらこの惑星の未来を見つめている。そう思った」
くそう、今二回目観たけどまた泣いてしまった。

#317 ウルトラマンマックス #22「胡蝶の夢」 投稿者:LD [2005/11/29_03:19]
TV番組「ウルトラマンマックス」の脚本家・蓮沼(石橋蓮司)は、物語の主人公・カイトの夢を見ていた。一方、DSAH隊員のカイトも脚本家・蓮沼の夢を見ていた。蓮沼は夢で見たままの世界を脚本に直して行く。決して交わる事がないはずだった二つの世界の交差は現実のものなのか?そして謎の女造型師が造る、最強の怪獣「魔デウス」とは?


ウルトラマン(ヒーロー)にとって最強の敵とは、物語を破壊される事であり、脚本家がたとえそこに何の意味を見出さなかったとしても、「彼は敗れた。死んだ」と書かれてしまえば、それでエンドであるという現実…その恍惚から、今回の怪獣「魔デウス」は生まれているワケです(笑)あのフォルムは「ウルトラマンを倒す何か」でありさえすればよく「強力な爪でウルトラマンを引き裂く」必要も「超高温の火炎でウルトラマンを焼く」必要もないから、何のフォルムもないのです。要は作家が「ウルトラマンは負けた」と筆を滑らせる対象でありさえすればよい(笑)
ははははは、変な話だなあ!と思って、監督誰かみたら……や〜っぱりジッソーくんでしたか!(笑)
だめだよお。基本的に大コケの「ネクサス」の後で、みんながハズせないと意気込んでいる「マックス」で、大御所がこんな文字通りの“我侭”やっちゃ〜(笑)みんな苦笑いしてるじゃあん(笑)

……とは言え、僕はこういう話好きですね。「『ウルトラマンマックス』は誰かの作った物語だった。…ではこの世界も誰かが作った物語ではないのか?」つー感じのニュアンスの話ね。こういう異端の話が出てくるのも、純正一話完結もの(シリーズ構成や設定を最小限に留め、原則、以前の話との関連を断つ完全な一話完結)の醍醐味だと思います。たとえば戦隊シリーズなんかは、一話完結ものに近い作りをしているのですが、深く編まれたシリーズ構成とそれに伴う様々な設定を持っています。こうなると純正一話完結とは言い難く、あまり逸脱したエピソードを作る事は難しくなります。(勿論、一年間楽しませるために、キレた脚本に対しても、ある程度柔軟な対応ができる設定を採用するのですが)
「ウルトラQ」に起源を持つウルトラシリーズの物語造りの基本フォーマット、非常に多様な物語を内包しやすい構造を持っていると思います。いや、当然長い歴史の中でシリーズ構成が強いウルトラマンも存在しており、それはやっぱり幅を持たせるのは苦しかったワケですが。「マックス」そこらへん、様々に幅を見せてくれて楽しいのです。

監督・実相寺昭雄、脚本・小林雄次、特技監督・菊地雄一

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