アニメ、特撮などのTV番組の感想掲示板です!
ご覧になった番組の感想にお使いください。
#369 ウルトラマンメビウス第18話「ウルトラマンの重圧」 投稿者:ルイ
[2006/08/08_23:39]
ヒカリが去ったことで「一人になった」と力むミライ(メビウス)は、周りが見えず地球に迫るオオシマ彗星を一人で撃破。自分たちを省みられず、虚仮にされたと憤るリュウ達GUYSの反応に、苦悩するミライ。そんな時、宇宙大怪獣ベムスターが地球に襲来するのであった。 | ウルトラマン・ライトサイドといいますか。悲劇や重い話がウルトラマン・ダークサイド(といいつつ、表っぽいが)とするならば、まさにその反対に位置するライトサイドなお話でした。弱いしリュウ目立つしヒカリかっこいいしでちょっと立場がなかったwミライを主役らしくしっかりと中心に据え、よくできた道徳番組のようなキッカリとした作りに。しかしまあ、子供にも伝わりやすいようにする=キャラを極端にする、という事で、おばかなGUYSとおばかなヒカリによる、おばか同士ならではのわかりやすい展開でした(笑)。いや、貶してるわけではなくてね。メビウスの背骨は「よそ様(地球外生命体)に任せてばっかりじゃダメだ!」という地球人の自立宣言の物語ではあるのですから。ただそれがGUYSの方たちは(特にリュウ)極端で、何か心の「これなら助けてくれてもOKライン」が微妙かつシビア(笑)。まあ、だからこそ作劇のし易さもあるのでしょうが。大人気?怪獣、ベムスターが弱体化していたのは往年のファン的には泣き所でしょうけど、一話の構成として正しい、よくできた話だと思います。2週で引っ張らない速度が奏功した・・あれ?漫画の話か(笑)? とにかく、纏めとしては ベムスターカワユス、可愛すぎる!(やられる直前がラブリー!) ・・ん?ちょっとダメな方向でしたね。ちゃんと纏めますと コノミ隊員、時東ぁみよりかわいいんじゃね? ・・・orz違った違った、最低の纏めでした。纏めなおしますと サコミズ隊長の出番がくるたび頬が緩むのは、恋なのかな?かな? 最低を更に下回る最低纏め(ですらない)ですが、まあとにかくたまーの正調ドラマとしてのメビウス、普通の展開を一生懸命描いていて、気持ちよかったです。
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#368 ラブゲッCHUに見る、答えなき問いかけ 投稿者:ルイ
[2006/07/31_00:54]
このタイトルは各話がどうというよりは、根本的な構造がちょっと面白いな、と思っております。一応話の筋としては原画マンの卵の主人公と、声優の卵(アイドル声優ユニットにランクアップ)の美少女たちのラブコメディー、という簡単な纏めで終了。そちらはまあ、頭軽くして観る分にはいいよっていう程度。 | それより面白いのが、声優=業界を自ら舞台として描いている結果、ひっそりと問題提起しているような状況。少し前、主人公がヒロイン桃子に「お前の声しか聞こえない」という、アクセントしだいでは愛の告白にしか聞こえない(笑)発言をしまして。それはつまり「演じられてない」という事であり、桃子は上京前、素人の自分が1人3役しているカセットテープを聴いて、それを思い出すのです。それはアイドルユニットとしての生活ばかりが大きくなり、声優の仕事を疎かにしてるぞ、という意味合いだった。 ・・のですが、一方で現実のアニメに目を向けますと、「そもそも『お前(声優)の声しか聞こえさせない』配役ばっかりなんじゃないか」という風にも思えてくるわけです。だって、1人三役するほどの価値のある、役のブレってありますか?美少女の記号だけ満たしていれば、それを回転寿司のようにそういう声の「萌え声優」たちが担当しあう(そしてそれにファンがつく)のが、女性声優主流の現状でしょう。与えられる役にも幅はほとんどありません。つまり、恋愛模様と同時にアイドル声優であるヒロイン達の成長を促す作品で、それを真面目に描いているがゆえに、逆説的に 今の(多くの)声優は成長しねえええええ!!! という問題について自己言及しているという、なんだか自爆ライクな隠れテーマがこっそり存在しているな、という・・怪しい観方が楽しいんです(笑)。しかもその問題ありきで観た場合、与えられる役に幅がない彼女達は、まさに本作のような「声優アニメ」によって、作品内アニメで勉強ができるという・・問題提起、ついでに救済までも行う凄い偉いアニメなんですよおおお! ・・コホン。あとまあ、声優事務所の社長を三石琴乃、ベテランの講師を野沢雅子(!)が演じるという、脇の固め具合も上記の観方をするうえで、非常に助かっております。これでベテランなり脇が甘いと、絵空事っぽさばかり目立っちゃいますからね。実際おばちゃん役の野沢雅子さんの声は、ガンバや悟空のソレとは違うわけですよ。これがプロですよ。※単に実年齢に近いのかもしれんが(笑) とまあ意図的に意味不明っぽく暴走させてもらいましたが、とにかく個人的には、○○萌え〜という視点とはちょっと違う部分で楽しませてもらってます。作中アイドルユニット「シスター×シスターズ」もベタベタすぎて、ほとんど「狙い」というよりは「皮肉」っぽく、そのあたりの距離感も、僕がこんなイカレた観方をする羽目になった遠因とも。 ・・最後に、上記の「しすしす」についてですが OPがとてもいいですね。職人的なガールズポップとして 結構な力を持っていると思います。コーラスが60年代前半みたいでいいんですわあ。
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#367 ゼーガペイン 投稿者:ルイ
[2006/07/31_00:28]
entanglement17・復元されしもの | サーバにデータとして生きる人類。人類を滅ぼそうとするガルズオルムの「復元者」シンがオケアノスに侵入。彼らが「光なきもの」と呼ぶ、人類の戦う動機について疑問を抱き、その答えを直接聞きに来たのだ。シンは実体と幻体を使い分けキョウ達を圧倒、その答えを最後にはリョーコに求めるのだった・・ ガンガン痛い設定で視聴者の心の余裕を奪っていくアニメ(笑)。しかも大概マイナスの「引き」で終わっておいて、エンディングに「キースしーてーグッバーイ♪」「時が戻ったらー♪(×3)」と流れるという、拳を使わず人の心を殴打する作品(笑)。いや、面白いんですけどね。リョーコへの扱いは「ナデシコ劇場版」のユリカ・アキト、「マブラヴ(エロゲ)」の源純夏あたりをみて「アリか」と思っているのかもしれません。通じるものを感じます。 今回は、300あった世界のサーバが既に11しかなく、残ったデータ数も3000程度という具体的・破滅的な数字が登場(戦士に至っては68)。リョーコは昨今屈指の悲劇的なヒロイン道まっしぐらなのですが、消滅?→復活するかも!→ちょっと失敗→ゼーガの中のみでの公然逢瀬→ときて、今度はシンの気まぐれで復活!かと思ったら、なんだか不完全orz。 まあ、痛い設定だけに終わらず、この作品の見易さは、主人公のキョウちゃんに拠る所が大きいと思います。熱血主人公という記号を満たしつつ、序盤の理解度でわかるように、脳の作りはかなり知的な人間のソレ。このバランスによって、感情のない(生気のない)物語は産まず、一方で感情のみで展開を悪化・凡化させる、イライラを産む人でもないという、いいバランスを保てていると思います。 まあ、何より歌がいいんですよねえ。 最後まで、楽しみに?観る事になると思います。
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