| ■[アニメ諸評][魍魎の匣] ルイ >> ★★★★☆:(最終回・魍魎の匣、あるいは人の事)1話以来の美しさ。圧倒的にセリフの量で押す種明かし回なのに、画面がもったのは映像の力ですね。あと、光彩を意識した色彩の力。一枚一枚の画がそのままで勝負できるクオリティに達していると、こういう会話だけでまわす回も「アニメーション」として成り立ってしまう。回想パートの加奈子は、綺麗すぎて怖い。映像の力って怖いですよねえ。この映像に「美」を感じてしまったら、視聴者の魍魎がでっかくなっちゃいますよw そしてテレビという名の「匣」の中で、この番組という「引っかかり」を感じさせたい、という狙いがあるのだとしたら、1話と最終話はそれが最高に成功した回なんじゃないでしょうか。彼岸に至らない程度に惹かれ、称えたいと思います。 <2009/01/08 00:22> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][伯爵と妖精] ルイ >> ★★★★:(全12話)男として、緑川声のイケメンに甘いセリフ囁かれてもなあ・・・てな感じで、再生する事にエネルギーを要する作品だったんですが(途中で録画やめようとも思いました)、ちゃんと観てみたらかなり良かったです!元々ときメモガールズサイドもクリアした俺様の、乙女の部分がキュンキュンきましたねw・・ってだけではなくてwいい男達が言い寄ってくるという、コバルト構造wもとい女性版ハーレム構造の形式を維持しつつも、実は強烈に言い寄ってくるのは2人だけで、観易い。その中にキッチリと「ノブレス・オブリージュ」を軸とした「貴族とは?」という縦の物語を通してある。敵には血、力といった世襲に必要な要素は全て揃っていて、対して主人公・・・というかヒーローのエドガーがもっているのはソレ、貴族であることへの高い義務感と誇りだけ。しかし、何より必要なのは血ではない、それなのだと・・・貴族の貴は高貴な魂の貴なのだと・・・そういう物語の美しさがありました。エドガーの押しの一手とハッタリによって勝手に状況を作られていって、気付けばいい感じになっているヒロインが面白かったですねw女性が望むハーレム構造、その中での第一位にやってほしい事ってのはまさにこうだよなあと。多少押し切られて、不平不満言いながらついていくくらいが気持ちいいんですね(俺の中の乙女曰く)。 あと、ラノベ原作なんで原作確認する必要あるとも思いますが、脚本の長尾徳子さんという方が大変良い仕事をしているんじゃないでしょうか。一人脚本で、最終回の頭のお父さんパートであったり、逆にBパートの「主人公とヒーロー、それぞれに片思いする敗者同士の繋がり」とか、省こうと思えば省けるが、そこは省いちゃダメだよね?って部分を大概キッチリ押さえていて、上手さを感じました。今後もガールズもので書かれるのかな?注目していきたい名前です。 <2009/01/07 23:55> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][ロザリオとバンパイア CAPU2] ルイ >> ★★★★:(全13話)かなり高評価。この元構造を崩さないままと決めた上で、これ以上面白くできるイメージが浮かばない。脚本コンテにいたるまで、十全の作りです。1クール目は大して面白いと思っていなかったので(★★☆〜★★★ってとこかな?)嬉しい誤算。新キャラに妹がいて、彼女も彼女なりによく回っているのだけれど、じゃあ「2」は妹がメインなのか?って言ったら、そうでもない。サキュバス、雪女、魔女っ娘といった敗者連中の物語で。・・この3人、物語として眺めた場合恋のライバルになんて成り得ないんですよね。もう勝ち目なんてミリ単位で見えてこない。主人公・つくねの優柔不断によって現状のハーレム形式が維持されてるだけなんですが、その「敗者」の連中が、そのハーレムの維持を望んでいるのだから問題ないのでしょう。要は、この物語を進めようと思ったら、100%モカさんで決まりなんです。ただ、その戦艦に竹やり持って立ち向かうような状況の中で、サキュバス達は自らを成長させていっているんですね。キッパリ振られる事による成長もあれば、こうやって挑み続ける事で得られる成長もあるのでしょう。雪女や魔女娘にはそれ用のエピソードがあったりして、「敗者のメンタリティー」を無駄に好むw個人的な嗜好にも合致していて、良かった。・・・そして予告でネタにされてましたが、サキュバスだけには個別回がない。でも、だからこその強さが感じられましたね。彼女、挿入歌の歌詞なんか見ていても、明らかに他の人より敗者としての自覚が存在していて。だから、今更彼女の個別エピなんて無くてもいいんですよね。他の敗者達はそうやってワンクッション入れる事で成長を示唆する必要があるけど、既に経ているサキュバスは必要なくて・・・ノークッションで最終話の「美しい敗者」になれてしまう。・・・正直、一番いい女は彼女ですよね(笑)。チャームもまったく使わず、自分のバディだけで勝負してるしw偉い! <2009/01/07 23:30> [返] [削] |
| ■[娯楽のハイエナ][Re:Re:■今期の一番2008年10月〜12月期候補ツリー(2)] ルイ >> 現在最後の追い込みをかけながら、既存の作品にも浮気してしまっている今日この頃ですが、僕もいくつか追加案を。ラインバレルはワースト脚本賞の大本命ながら、そんな賞を設けると色々自分達の首を絞めてしまうというのがありますねwある程度そう言って責任取れる程度に、お前らは毎期全作品観るのか、と・・・w> 【作品選考(候補)】> ・「ソウルイーター」> ・「とらドラ」> ・「ミチコとハッチン」> ・「イナズマイレブン」> ・「カードライバー翔」> ・「今日の5の2」> ・「まか… <2009/01/06 03:12> [返] [削] |
| ■[娯楽のハイエナ][Re:■今期の一番2008年10月〜12月期候補ツリー(2)] LD >> いろいろ日延べしておりましたが、そろそろ候補を挙げて行きたいと思います。というか今期は何というか「ラインバレル」をどう扱うか?がもの凄く悩ましい状態なんですが…(汗)作品選考に関しては「とらドラ」、「イナズマイレブン」、「今日の5の2」、「まかでみWAっしょい」、「喰霊−零−」はかなり、クオリティが高いです。ちょっとどれに“敢えて”決めるか迷うなあ…。【作品選考(候補)】・「ソウルイーター」http://www.souleater.tv/・「とらドラ」http://www.starchild.co.jp/special/toradora/・「ミチコと… <2009/01/05 03:54> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][まかでみ・WAっしょい!] LD >> ★★★★☆:(全12話)神界と魔界の緩衝で作った(と思うんだけど?)マジシャンズ・アカデミー。まあ、それはそれとして神も悪魔も、人間が作った萌え文化に大ハマリしていた…って話ですね。当初、★3.5を考えていたのですが、最終回イッコ前で★4.0、最終回で★4.5です。比較として「ケメコDX」を上げるとこっちは当初★3.5、最終回で★3.5です。…それくらい僕が「物語を終える(この場合は締める)」という事を重要視しているって事ですね。…やっぱね。1クール6時間つき合うんだから「ああ、よかった!」っていう満足感は欲しいです。…いや「ケメコ」にそれがなかったってワケじゃない事は言明したいんだけど「まかでみ」はそれが強かったですね。イッコ前で「ああ、よかった!」に持ってきて、最終回で「次も観たい!」と積み上げるシリーズ構成が見事でした。金崎監督の次が観たい!という感じです。また、この作品「情報圧縮論」のサンプルに上げておきたいです。シナリオについてはAパートでまとめられるなとなったら、Bパートに容赦なく別のシナリオを入れてキチキチに詰めています。また、学園内にいるそれぞれのキャラクターにはかなり濃密な設定を感じさせるのですが、それを惜しげもなく削って、シナリオとして顕われるものを顕わしている。…ここらへんは多分、原作読めばガッツリ書かれているとは思うんですけどね。キャラクターに関して言うと、この作品、サクマ先輩が他を圧倒していますね。「5の2」で並列トルクの良さの話をしましたが、こっちはワンシャフト・ワントルクの良さが出ています。さらに言うと「情報圧縮」と言ったように他のキャラにも設定が相当量盛り込まれていて決してトルクがないわけじゃないんですよね。…んでもサクマ先輩がどうにもシャフトを張るというw最後、彼が人間でない事が明らかになるんですが、個人的には滅茶強の人間の方がよかった…んですが、まあ割と納得。あと、EDがいいですねえ。「ドグラ・マグラ」が観えたりして…wというか、あれは「生まれる前のタナロット」なんだと思っています。 <2009/01/04 06:23> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][今日の5の2] LD >> ★★★★☆:(全13話)単純に「みなみけ」と比べてみます…というか先に言うと制作会社こそ違うものの、脚本陣はほぼ童夢の「みなみけ」チームですね。そしてそして最終回のコンテは「みなみけ」の中でも抜群を示したアミノさん(まあ、当然なんですが)なんですよね。で、まず、「みなみけ」においてはやはり南家が作品の中心になっているんですが、それに大して「5の2」は同じく5の2が作品の中心なわけです。…しかし、視界の広さという事については圧倒的に「5の2」が心地よかった。そも「みなみけ」の方は、たとえば夏奈がいじらないと、ケイコも、マコちゃんも、フジオカも大して動きゃしないキャラで。作品の軸として、それはそれで正しいのですけど「5の2」の方がクラスメートそれぞれが別トルクをもって、それぞれの問題をひっぱってくる力を持っていました。そこらへん、やはり「次は何があるかな?」というわくわく感が違いました。さらにその中でもコウジとツバサのキャラが素晴らしかった!これは声優の山戸めぐみさん、高垣彩陽さんに拠るところも大きいと思うんですけどね。よいセリフ回しを置いておかないと…て所もある。ここ、原作では大してキャラ立てしていないそうなんで(今度確かめよう…)その功績は計り知れないです。…いや、微妙にエロめに作ってあるのは分るんですけど、他の作り込みがかなり良かったりするんで、どうも別の方に目が行ってしまいます(汗)とは言いながらリョータとチカのラブコメは爽やかで良かったです。あとコウジが気がついたらユウキの旗立ててたところがさすがだなあ…とw本人気付いてるかな?wう〜ん、今、★4(「みなみけ」も★4)のつもりで書いていたんだけど、これ★4.5ですね。かなり良いクオリティに仕上がっています。 <2009/01/03 22:14> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][CHAOS;HEAD] LD >> ★★★☆:(全12話)かわいい女の子が6人もいて、どの娘選んでも、バットルート?唯一安らかなルートは二次元の“セーラたん”?みたいな展開が良かったですw「ひぐらし」のビルドのようなものなんですけど…ヒロインと思しき女の子・梨深と仲よくなっても、妹と仲よくなっても、全然安らかな気分にならない…!w何を信じていいのか分らない状況で、唯一垂らされた“蜘蛛の糸ワード”が妄想剣・ディソードなワケで「くっそう!僕にもディソードさえあれば!」……と、このいかがわしいワードに妙に食いついてしまうシンクロ感もありましたw…というか確かにディソードって主人公の物語が“受動”から“能動”に切り替わるトリガーなんですよね。…ちょっと言うと、これ系(意志が全てを生み出すような…)の話って、もっと先の世界にいけるんじゃ?と思っているんで、小さく着地しないで、もっと先に行って欲しかったなあ…という気もしています。でも、それで減点という事はないですね。個人的には妄想のレベルが周りと明らかにワンランク違うFESが好きでした。いいわあ…邪神グラジオールとか黒騎士とか……みんなそれとなくスルーしているけど…w誰もそんな“世界観”の中にいないよ……?(´・ω・`)最後、なんか妄想融合が入って拓巳くんも口走るんだけどね。まあFESはディソード出す時の追い詰められ方がワンランク違ったから(対抗できるのはあまり描写されていないが梨深くらいでしょうね。でも、彼女はショーグンのお陰である意味、妄想力を落して真っ当になっている)この隔絶は順当だと思います。 <2009/01/03 21:12> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][美肌一族] LD >> ★★★:(全12話)小芝居劇場というか…10分ほど連続ショートアニメをやって、残りテレフォン・ショッピングという構成のアニメなんですが…wけっこう面白かったです。スチャラカで、張ってた伏線、えらく簡単に投げ出すように、まとめて締めてしまっていますが…w主人公の美肌サラの年齢が27歳、つまり視聴対象層が“そこ”って事なんですけど、これはどうなんでしょうね?ちょっとよくは分らないんですが、肩凝らずに観ることができるのは確かです。一つ言うとアニメパートと商品紹介パートをブリッジするベガス味岡はもっと色んな事をしゃべって欲しかった…たとえるなら、あのBSアニメ劇場のような……あの、何とも言えない微妙な雰囲気を醸し出して欲しいところ。 <2009/01/03 02:04> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][黒執事] LD >> ★★★:(13話まで)…まあ、何というか真綾サイコーじゃね!?とか「ラインバレル」の点数も真綾のEDで★0.5プラスしてもよくね?とか言っている場合でもないんですが…。実は、小野(セバスチャン)さんと、福山(死神)さんの壊れっぷりが楽しいアニメだったりします。次回予告の小野さんとか楽しいです。あとこれ、原作まだ続いているんですよね?「悪魔と契約した」ってネタは最期(←期)どうなるか気になります。…契約は死すまでなんでしょうから、ラストまでその問題は出てこない可能性もあるんですけど、でも「時よ止まれ〜!」的な契約終了を示す言葉もあるんじゃないかなあ〜とか。今の所、この悪魔、“悪魔”である線は守っていてそこも好きですね…よくある話だと最後は情が移っちゃって契約を無効にしてしまうんですけど…それも含めてどうなるのでしょうね?あと1クールでそこらへんの形だけでも見せて欲しい気もします。 <2009/01/03 01:17> [返] [削] |