■[娯楽のハイエナ][作品チェック][P.A.WORKSの青春] ルイ >> 今回は、一度制作会社「P.A.WORKS」(以後PA)の仕事について触れておこうと思います。この作品の作画演出レベルは相当高い所で安定しており、3話だけが特段優れた出来を誇っている、ということはありません。ただ、高校での描写が多いこの回でもって、PAの目指したものが…特に作画演出面で目指したものが、よりハッキメc <2008/12/02 02:38> [返] [削] |
■[マンガ諸評][キミの名を呼べば] ルイ >> 5年くらい前の、甘詰留太さんの18禁漫画。最近レンタルショップに本作のアニメ版が出ていたので、じゃあこれを機に一度、何か甘詰作品を読んでおこうかなーとアトランダムに選出した短編集。・・・面白かった。特に2本、素晴らしい作品がありました。表題作は、初体験を機に「大人」と「子供」の境と考える一種漠然と浸透した感覚に対して、エロマンガ側からリアリティを与える物語というかな・・・童貞を喪失した時の卒業感覚と、ある一つの幼い自分ではどうにもできなかった悲恋を結びつけた、子供時代への郷愁あふれる作品。H描写はエロマンガ家のそれであって、「エロマンガという媒体で描いてはいますけど、別にエロマンガ描きたいわけじゃないんですよ?」という知的階級趣味なアプローチは感じないんですね。エロマンガとして、エロマンガを描いている。・・・なのに、その擬音や液体描写含め濃厚なSEXというものが、正視もできないような切なさを伴う・・・これが淡白な線なら山本直樹先生的な感覚で処理できるんですが、堂々とエロマンガ然としているからこそ、もう一段深い・・・多分「勃起しながら泣く」というかなぁ、「笑い泣き」に通じる、そういう精神の高まった部分を表現できる作家さんなんだろうな、と思いました。まぁ僕泣かなかったし勃たなかったんだけどw正視が辛くて目も背けたし、世界を呪う言葉を吐きながら目を潤ませ、天を仰いでいたりもしました。こんな事させるエロマンガって時点で稀有ですwジュゼッペ・トルナトーレ監督の「マレーナ」に通じる、童貞レクイエムとでも呼ぼうか・・・そんな作品ですね。・・で、多分この作品を単行本中にベストに挙げる人が多いんでしょうけど、僕はどうしてもこの作家さんが、どの短編でも、顔の違うヒロインに「満子(みつこ)」という名前を与えるのが気に食わなくて。作家としての連続性を強調する為のものだとは思うんですけど、音読みがマ○コだし・・・何かこう、要らない照れ隠しに見えるんです。で、そんな不満をもっていた時に読んだのが、終わりの方にある「エンジェリック・ハウル」。舞台が外国なので、唯一ヒロインの名前が「ニナ」です。・・・これも「オナニー」か何かの照れもじりかもしれませんが、少なくとも本作にはニナはひとりしかいない為、その存在感が保たれていた。この物語が!…甘く!切なく!やるせなく!こう、真に美しい甘茶的ソウル・ミュージックを聴いた時のような心の震えを感じました。クローンの声による音楽というジャンルを作り上げた「教授」が、インタビューに答える形式をとりながら綴られる「開発秘話」とでもいいましょうか、音楽を志すきっかけとなった日々の回想。今「初音ミク」が浸透した時代に読めば、また違った感慨が得られる事と思います。思い出すだけで、胸が苦しくなる・・・誰もが一つ二つ抱えている、幼い日の取り戻しようのない罪の意識に訴えかける名編です。長編化してもいいような、美しい物語構造でした。エンジェリックハウルの為に、本作を読もう!・・・ほかのエロいだけの短編は触れずw <2008/12/01 16:09> [返] [削] |
■[娯楽のハイエナ][作品チェック][第3話「どうなった?こないだの話」(前)] ルイ >> <IMG:20081130040851.jpg> <B>・サブタイトルにも現れる、序章の終わり</B> 1話乃絵、2話比呂美ときて第3話のサブタイトルは安藤愛子による「どうなった?こないだの話」。作品テーマの一つに繋がる1話のサブタイトル、2話の背骨とも言える比呂美の迷走を言葉にした2話のサブタイトルと比べ、このセリフは特段こac <2008/11/30 04:35> [返] [削] |
■[アニメ諸評][ネットゴーストPIPOPA] ルイ >> ☆☆☆☆☆:(♯34「トラベル@トラブル@ラブラブ」)PIPOPAだと、七夕の回を最高級に評価してるんですが・・・それに近い所に来るような素晴らしい一話。このアニメの良さって色々あって、語りつくせば日が暮れてしまう(今深夜w)んですけど・・・端的に言うなら「打つ手打つ手が、バッチリとはまっていく」作品で。そこに快感を覚える作品なんですね。こう、細かい所ではCMアイキャッチの変更とか、物語中の場面転換としてピポパ&プーが原画三枚使ってくるくる踊る映像とか。部屋に置いてあるチャレンジ一年生のマスコットとか。・・・スッと入れてくるパーツのはまり方が尋常じゃなくて、それを個人製作ではない、集団作業で生まれる「TVアニメ」で感じられるのは本当に幸せな事だと思います。ライブ感が満ち満ちている上に、しかもそれが良い方向にしか機能していない…幸せな作品です。今回はパパン格好いいわママン可愛いわで言う事ない・・・強いて!強いて言うなら!勇太に「守と見たかったけど・・・12年後に一緒に見ればいいよね!」(映像はディバインフォレストに繋ぎ)・・ってやってきたら、七夕回と双璧だな!←こいつ、クサイ演出が好きらしい <2008/11/29 01:09> [返] [削] |
■[今週の一番][11月第3周:神のみぞ知るセカイ FLAG29 たどりついたらいつも雨ふり] LD >> ■2008年11月15日<F:Purple><B>カルマ >></B></F> 明日の午後は大学なのですorz 今週はサンデーが結構良かったですね。神知るは最後のページ見た瞬間に「ついに来た!!」って感じで、素晴らしかったですし、オニデレも可愛かった。<F:Purple><B>カルマ >></B></F> どうやら僕はバクマンが好きすぎるようで・・・当ac <2008/11/27 22:26> [返] [削] |
■[アニメ諸評][Kawaii! JeNny] LD >> ☆☆☆:(全話)浦沢義雄節全開な人形劇(?)です。最終回にミュージカルをやるあたり、趣味かなり丸出しですw…やはりねえ浦沢先生のシュールさは、実写だと倍増すると思いますwシュールな脚本に、シュールに人形劇(?)で一種亜空間が発生してトリップさせてくれます。ちなみにミニチュアの造形はかなりいいですね。…実はさらに付け加えると声優さんは、ド新人ないしド素人がよかったかもしれません。桃井さんも野川さんも熱演してくれていて決して悪くないんですが、実はあのシュールな脚本にはシュールな棒読みが良く映えるんだよ〜?!!(←スルーしてください)もともと浦沢脚本は実写において演技のキッツイ役者さんに対して、もう演技とか関係ないセカイに巻き込むために精錬されていったという経緯が…gsdkygsjがとぁ;;p!!(←スルーしてください) <2008/11/26 22:00> [返] [削] |
■[娯楽のハイエナ][作品チェック][石動乃絵と仲上眞一郎] ルイ >> <IMG:20081123053540.jpg> <I>俺は…木の上の石動乃絵を見つけて… ニワトリがタヌキに襲われて… 赤い実もらって… 比呂美が話しかけて… 朝、目があって… アブラムシ…アブラムシ…眞一郎の靴の底にもアブラムシ♪…</I> <HR> <B>石動乃絵と仲上眞一郎、静かに進む2人の物語</B> 2話や3話を愉しむ上での中… <2008/11/23 06:18> [返] [削] |
■[アニメ諸評][スケアクロウマン] ルイ >> ☆☆☆☆:(20話・クラッシャーと友だち)…「友だち」に名前をつけない脚本の意図…思いっきり食らってしまいましたorz名前がない事で、普遍性を持っちゃうんですね。それぞれの心の中にある「友だち」に勝手に変換されていくというか・・・嗚呼。名前をつけた上で同ベクトルの演出を直撃させた作品として、セガサターンの名作「七ツ風の島物語」を思い出したりもしました。それにしても、本当にゲストキャラのキャスティングがすばらしい作品だ。今回は中尾隆聖さん、と。 <2008/11/22 19:00> [返] [削] |
■[アニメ諸評][CLANNAD AFTER STORY] ルイ >> ☆☆☆☆:(7話まで)☆と評価は多分に作画に対してかも。無印クラナドと比べて、面白い作画が多いです。端的に言えば、尻?w春原の尻が柔らかそうな、クレヨンしんちゃん尻になる事が何回かあって。京アニもかつてはシンエイの下請けでした!クレしんの動画やってました!といった、出自を感じさせる作画になっていて…結構味わい深いです。シナリオ・構成に関しては「渚を選び取った無印の”次”に編む物語」という事で期待していたら、思いっきりハズされた格好ですね。ハズされたといっても、こちらの認識している通りの「京都アニメーションのやり方」そのまんまなので、軽く笑っちゃいこそすれ意外性みたいなものは皆無なんですけど。・・・こう、二期目になっても彼女(渚)を空気化して、全クリしようとしていると。「光の玉」だかを全部集めようとしているんですねえ…難儀な構成ですねぇ。ま、そこが原作ファンをひきつける要因なのかもしれませんけど。もっと独自に道を作ってもいいと思うけどなぁ。ストーリーという一本の起伏のあるワインディング・ロードが、何かマンションみたいになっちゃいません?こういうの。ダイナミズムが減じてもったいないなぁ。 <2008/11/22 16:19> [返] [削] |
■[アニメ諸評][CHAOS;HEAD] ルイ >> ☆☆☆☆:(7話まで)小説なら文字、アニメや漫画なら絵。表現の世界では、それらでもって現実でないものが現実であることを主張する。だからこそ例えば小説では、事実をそのまま綴った文面と内面モノローグなり複数視点なりを(文面を揃えてしまえば)簡単に織り交ぜてしまえ、叙述トリックなんてものも生まれましたし、それが容易いがゆえに「マナー(ルール)」といったものも暗黙のうちに存在している。この作品は、それの絵バージョンという事になるのでしょう。2Dキャラ達がリアルを叫び、その中でのフィクションを扱う。古くからメタ的な手法は数多く見られましたが、例えば「機動戦艦ナデシコ」の劇中劇「ゲキガンガー3」はタッチそのものを劇画調にする事で、フィクションの中での更なるフィクション、という層の違いを視覚的にアピールしていた。じゃあカオスヘッドはどうかというと、一話の時点で既にそこらにあるフィギュアとヒロインの間に視覚的な差が存在しないんですね。それによって「表現世界の中でのリアル」と「表現世界の中でのフィクション」が意図的に混ぜ合わされ、「現実」と「ファンタジー化していく現実」と「妄想」の境が曖昧になっている。この立ち位置の不安定さ、拠り所にしたい設定の落ち着き所の脆さを視聴モチベーションに変換して見せてきた作品なんですが・・・何かここ2話くらいで、一気に「妄想力」に落としこんできましたかね?つまりイメージの具象化能力というSF設定で、オタってのは妄想にかけては世界有数ですねという・・・まあ、そこだけ言えばありふれた感覚になってきています。序盤の「不確かさ」がかなり際立っていたので、もうちょっと曖昧なまま押し切ってほしかった所なんですが・・・まあ、最後にそれら設定も全部妄想です、とオトされても何の不思議もない作品(笑)。沢山の嘘が本物の嘘を覆い隠してしまうような、序盤三話くらいがとにかく秀逸でした。気づいたら「突然存在する女友達」が「そこは疑わなくていい部分化」されていて、他の疑うべき部分を疑え!って風になっている・・・その視点のごまかし方は見事だったと思う。で、このリミとかいう女友達が妄想の産物なんですかねぇ。リミはリミックスのリミ(?)−。 <2008/11/22 16:06> [返] [削] |