| ■[アニメ諸評][がくえんゆーとぴあ まなびストレート!] ルイ >> ☆☆☆☆☆:(全12話+1話)今更DVD特典話含めた全話を観終えました。個人的にはこの作品、今に至る「アニメへの視点」を確立できた感謝タイトルの一つであるので、それなりに思い入れもあります。同時に、こんなに苦手なキャラクターデザインもそうそうないんですけど(笑)まあ、キャラデザへの嫌悪がありながら思い入れを持てている自分を寧ろ信用できるかなと・・・複雑な思い。この作品、タイトルは「まなびストレート!」なのだけれど、「まなびの物語」にならないように細かく配慮がなされているというのが最大のポイントだと思います。1話の冒頭で「まなび星人」という言葉が書かれている(少し後で口にも出される)わりに、どちらかというとそうじゃない、いち人間だ、という方向で描いている。天宮学美という少女は、強いきっかけのエネルギーを持った少女。それこそ、宇宙人のように。しかしそれは違う世界から導き手として行うようなものではなく、共に生きていく中で彼女自身も悩んで選択しているものなんですよね。(ベッドの上での彼女に注目)勿論この物語は、まなびが現れる事で動き出す物語で、まなびというキャラは「強い」。それは間違いのないところなのだけれど、ただその割には、作品構造は「まなび一本かぶり」にならない。普通タイトル含めこの構造だと、もっと「まなびが抜けたら皆の魂が抜ける」くらいまなびに立脚しそうなものなのに、そこで学美におたふく風邪をひかせ、光香と芽生だけでキャッチコピーを決めさせている(5話)。・・・結局、これがこの作品の温度なんだろうなと思います。 それにしても、放送当時録画しそこねた1話=「なつのおしまい(ばいばい)」が重要な1話過ぎて爆笑しましたw俺はどんだけ大切な1話を2年もスルーしてるのよw…まなび達聖桜学園とは違う優良校、愛光学園の生徒会長、タカちゃんがまなびのイメージを「感じ取れない」演出は変な汗が出てくるほど決まりまくっていました。この1話を踏まえると、学園祭でのタカちゃんの気高さが全然違ってくるじゃん・・・orz彼女、ここで打ちのめされたのに、バス亭で1人で悩んで、「聖桜生徒会には入れないけれど、私にもできること」を自分ひとりで見つけてるじゃないか・・・なんて素晴らしいんだ(ホント今更だよ)・・・まあ、このあたりでもわかるんですが、作品としてはタカちゃんこと角沢多佳子を追っているだけでも十分楽しめる作品です。登場数や時間は決して多くないのに、存在感、或いは作品を見つめる「視点」の大きさは相当なものがあるキャラです。それはきっと、僕らも聖桜生徒会には入れないからですね。身近に視点を確保しようと思うとまなびのエネルギーに憧れる光香の視点があるのだけれど、光香がまなびエネルギーの最も近い所での受けて、継承者としての意味合いを増していくほどに、タカちゃんの立ち位置、視点にこそしっくりきます。・・・この作品でタカちゃんに興味を持たなかった人とは、何か根本的に感覚が違うんだろうなあと。それくらい、裏番なキャラですね。まあ、僕がマリアさん(ハヤテ)とか聖奈さん(極上)とか、こういう格が好きなだけかもしれないけどw・・・多分それだけじゃないはずw あ、DVD特典話は、コミック版のテーマを再録したような格好でしょうか。アニメ版のテーマで既になぞれている部分でもあるので、必要性はそんなにないですね。 <2008/10/09 06:00> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][スケアクロウマン] ルイ >> ☆☆☆☆:(13話・旅立ち)あー、しーたー♪ぼー、くーはー♪どーこーかーにいきーたーいー♪(ED「あした、僕は」歌詞)…このED、、漂泊者、ボヘミアンの香りを色濃く漂わせていて。スケアクロウマンは正確にはそれらとは違って「戻る」事を約束してはいるのだけれど、この「どこかに行きたい」思いを消す事はできなかったし、作品もその想いを消す事を称揚はしなかった。たとえ、それによって少女を傷付けることになろうとも、それが少女の成長に繋がると信じて。…こういう話を挟むだけでますます作り手への信頼が増すのだけれど、この作品は1話の時点で出会いと別れについてキッチリ描けていたので、ポテンシャル通りという見方も可能。ミスターベストの子供嫌いを掘り下げ(まさかここで見せてくるとは。てかミスターベストの素顔かっけえw)その時の子供の気持ちをアリスが読み取る事で、アリスは今駄々をこねる自分自身というものも対象化できたんですよね。ミスターベストも同様で。ここにあるのは、緩やかな想像力、思いやりの話。美しい・・・いや、優しい話です。良い作品なので、もっと多くの人に知られてもいいと思うんですけどね。ベアベアとか、超萌えるし(←)。 <2008/10/09 05:31> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][バットマン ゴッサムナイト] ルイ >> ☆☆☆☆:日本のアニメスタジオがアニメ制作を手掛けた(脚本などは米)OVA。6本の短編集が緩やかな繋がりも持ちつつ収録されているのですが、全部絵柄やタッチがバッラバラで、そこに長寿シリーズならではの懐を感じられました。1話の民間伝承バットマン(バットマンが悪者の首を捥いだ!ってトコまで映像化して、話を聞いてた人が「バットマンはそんなことしねーよ」ってツッコむのが良かったなぁ)も面白かったし、5話6話の暴力で正義を為す事に悩むバットマンも素敵でしたね。いや、とにかく絵柄で幅をもたせた時点で作品として勝ってるなと。・・・ところで、音声は日本語、字幕はコメンタリー翻訳で愉しませてもらったんですが、アメリカの方たちによる音声解説が・・・。「日本のアニメの作り方はアメリカとはまるで違って、絵コンテが演出より先にあがるんだ。だからマジックが起こる事がある、ハウルの城のようにね」・・・・・・エーw例が宮崎駿w・・・コンテ先行型は日本でもレアケースだと思いますw <2008/10/03 14:39> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][劇場版CLANNAD] ルイ >> ☆☆☆:監督は出崎統、脚本は中村誠。京アニ版で「追おう」と思っている人は絶対観ちゃダメな作品ではあるのですが(笑)色々とオリジナルの咀嚼をしているので、別物とも。出崎版AIRを観てニヤニヤした人は、この作品もまた味わいがあると思います。逆に、出崎版AIRで文句しか思い浮かばなかった人は触れちゃダメ絶対、な作品。大量のハーモニー演出やここぞとばかりに(ここ!でもない所までも)溢れる2連3連PAN、出崎さんの新しい演出なのか?絵に残像をつけて分身させる演出(みづれぇw)…そういった技巧に留まらず、一本の物語として理解できないものをバッサリ切る潔さは健在。まず存在そのものがファンタジーである不思議ちゃん、風子は完全カットwことみは指揮棒振ってるだけのセリフなしモブw藤林姉妹の妹も完全カットw姉貴は智代の腰巾着キャラw寮母さんとか春原の妹とかもいやしません・・・鮮やかだぜぇ・・・(ゴクリ)。風子を消去する代わりに、お姉さんを演劇を助ける為現役の教師に配置していて。そのあたりからも、出崎クラナドが「大人が引っ張りあげる物語(そして、大人になる物語)」である事が窺えると思います。大人の継承譚。だから、最終的に父子の物語になるのは偉く納得がいく話で、原作準拠などと考えない限りでは、とても「よくわかる」作品になっています。先述の変更要素で「怒る」人がいるのはとても理解できるところではあるものの、それほど、ヒロイン分岐のギャルゲー構造を一本の物語に浸かった人が見つめたら、無用なものが多く見える…っていう証だとも思いますよ。声優は京アニ版とほぼ同じ。渚=中原麻衣の「いひひ」はここから既に「いひひ」でした※面白いのが、渚が「いひひ(としか聞こえない))」と笑った後、春原が「えへへじゃなくて」みたいな事を言うんですよね(こっちは100%「えへへ」)。・・・脚本だと「えへへ」なのか?中原さん!?w 「ほぼ」って言ったのは主人公、トモヤの声が違うんですが・・・京アニ版のトモヤはコメディ対応というか、あれコイツ社交性十分あるじゃん、とか感じたので(作風には合ってるけどね)こちらのトモヤくんは、比較するとささくれだってて良かったです。出崎さんが描きたいのは「アウトローが受け入れられて大人になる物語」なんだから、適材適所、ですね。 <2008/10/01 18:34> [返] [削] |
| ■[娯楽のハイエナ][作画チェック][鉄腕バーディーDECODE 第9話 The champion of justice] LD >> <IMG:birdy080930a-1.jpg> <IMG:birdy080930a-2.jpg> <IMG:birdy080930a-3.jpg> 脚本:大野木寛 コンテ:もりたけし 演出:鎌仲史陽 作画監督:高橋瑞香、河野真貴、才木康寛 作画監督補佐:佐藤元昭、中野良一、内田壮則 作画協力:田中裕介、長谷川ひとみ、高田晃 原画:崎山知明、中西麻実子、榊原智次、杉谷… <2008/09/30 01:20> [返] [削] |
| ■[電視の部屋][作品チェック][コードギアス反逆のルルーシュR2最終回〜ウソに乗る話〜] LD >> <IMG:geass080929-1.jpg> <IMG:geass080929-2.jpg>【ウソに乗る話】http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/2b1066647c20036cc70e8b2ecf75c162僕は以前このブログで<F5>「ウソに乗る話(リンク参照)」</F>をしていて、この話は機会を得たら改めてじっくりしたいと思っていました。今回「コードギアス 反逆のルルーシ… <2008/09/29 00:43> [返] [削] |
| ■[娯楽のハイエナ][■今期の一番2008年07月〜09月期候補ツリー] LD >> 今回から試験的に導入予定の「今期の一番」です。四半期事に放送されたアニメのよかった作品を選考して行きたいと考えています。 選考方法はまず「ハイエナ」のツリー掲示板を利用して各部門ごとの候補作を一定期間で区切ってエントリーして行きます。そして選考当日のチャットで候補の話をして選考作を決定します。 注意… <2008/09/25 02:01> [返] [削] |
| ■[電視の部屋][脚本チェック][ ToLOVEる 第22話「戦慄!文化祭」] LD >> <IMG:toloveru080923-01.jpg> <IMG:toloveru080923-02.jpg> <IMG:toloveru080923-03.jpg>脚本:大和屋暁絵コンテ:西森章演出:うえだしげる作画監督:小山知洋、清水祐実作画監督協力:青井清年サブ設定協力:乗田拓茂、小林千鶴、沓澤洋子、大洞彰子、近岡直原画:青井清年、林明偉、田中敏美、大森りゑ=c <2008/09/23 00:51> [返] [削] |
| ■[今週の一番][9月第1週:コードブレイカー code:12 ヒーローの条件] LD >> ■2008年09月06日<F:Goldenrod><B>LD >></B></F> |´・ω・`)。o(…………)<F:Goldenrod><B>LD >></B></F> |ω・`)ノシ やあ!<F:Goldenrod><B>LD >></B></F> 「WD」からの流れで、「モノクローム・ファクター」とかも観ています。LDです。<F:Goldenrod><B>LD >></B></F> 「乃木坂春香」は相普c <2008/09/15 23:58> [返] [削] |
| ■[アニメ諸評][バトルスピリッツ 少年突破バシン] ルイ >> ☆☆☆:(2話まで)まだ評価どうこう言える段階ではないけれども。カードバトルものとして、今のところルール説明を相当端折っていて・・・脚本的に、例えば「スピリッツばっかに頼るな!」であったり「マジックカードって凄いね!」などなど、一つ一つ説明していこうとしているようで、その際通り過ぎる他のルールはなるたけ引っかからせないように=スルーという形をとっている。序盤から長々と遊び方を1から10まで説明されてもテンポ悪くて困るので、このあたりの「見せ方」自体には不満はないものの、視聴者の感覚がバシンをはじめとしたカードバトラーに『乗る』まで、この状況でどう人離れを避けていくかが勝負でしょうか。とりあえずキャラクターの配置などはなかなか面白そうです。主人公バシンがタイトル通り「正面突破」=正面しか見えてない 事を示すことと、傍らにいる地元ヒロイン?メガネ子ちゃんをビックリするくらい放置&空気扱いする事が、とりあえず描写として一貫している。なので、バシンへの「女の子を大切にしたれや!」的な視点が「もうバシンったらしょうがねえなあ」という風に緩和されるという・・・あと、メガネ子の健気演出にもなりますしね。1話を観た時、後からアイドル子が参入するであろうこの作品のヒロイン構造に「モンキーターン」を見たんですが(笑)これは案外その視点使えるかもしれないな、と。波多野よりも更に前しか見えてない少年なんですね。バシンにとっての正面が、このバトルスピリッツというゲームなんでしょう。次回予告でも唐突な流れで「俺とカードバトルだ!」と叫びだしてますし、この世の中はバトスピで出来ている!的な思い込みは玩具アニメ主役らしくて心地良いです。要は、玩具アニメの主役に共通している精神性を見つめなおした或いは突き詰めた造形がバシンということになるかな?大傑作「カブトボーグ」の天野河リュウセイさんも思い出すな。・・・・と!強引にカブトボーグにつなげたのには理由があって、なんと!バシンの喋るペット、「アイボウ」役は中川里江さんなんだよーー!!!な、なんだってー・・・!!・・・?誰って?w中川さんは、カブトボーグで50人近くいる「(今週の)使い捨てヒロイン」を、全52話中最も多く獲得した使い捨てクィーンですよ!?←褒めてるの? ボーガーとして大川朝美と中川里絵はボーグ声優として注目していましたが・・・アイボウとはな・・・メインキャストじゃないですか!ワーイ(?)! <2008/09/14 18:14> [返] [削] |